自動車保険見直しガイド
トラックや倉庫

対人賠償保険は人に対する保険です。車の運転中に他人を死傷させてしまい、賠償責任を負った場合に保険金が支払われるものです。

対物賠償保険は車の運転中に他人の物に損害を与えてしまい、賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。交通事故で損害を与えると言ったら人か物ですよね。この2つは自動車保険を組む際に外せないものでしょう。

みなさんはこのふたつの保険の保障額をいくらにしていますか?本や雑誌やネットでは無制限にするのが良いと書かれているのが多いです。その理由はいったいどこにあるのでしょうか?

お金が無いからといって対人だけ無制限にして対物に限度額を設けていませんか?しかしそれでは危険です。対物賠償保険も無制限でかけなければいけません。

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理由その1:高額な損害賠償額が待っている。

対物賠償保険に限度額を設定してはならない一つ目の理由はその高額な損害賠償額です。本記事は対物賠償保険に焦点を当てた記事ですが、比較対象という意味で人身事故の場合の賠償額をまず紹介します。

人身事故の場合の損害賠償額ベスト5

認定総損害額
(万円)
判決年度年齢性別被害者職業被害様態
52,853平成23年男41歳眼科開業医死亡
39,725平成23年男21歳大学生後遺障害
39,510平成23年男20歳大学生後遺障害
38,281平成17年男29歳会社員後遺障害
37,886平成19年男38歳会社員後遺障害
(出展:自動車保険の概況平成24年度(平成23年度データ)」(損害保険料率算出機構発行))

損害賠償事例に関してはまた別の記事で詳細に説明しますが、直近の人身事故の場合の最も高額な損害賠償額は5億を超えています。

眼科の開業医ということで逸失利益が非常に高く計算されたためと考えられますが、一般的なサラリーマンの生涯賃金を軽く超えています。これは保険無しでは払えませんね。

人に対しての賠償責任が発生した場合にはまず自賠責保険から保険金が支払われますが、この自賠責保険には限度額が存在します。死亡の場合には3,000万円が限度で後遺障害の場合には4,000万円が限度です。億単位の賠償では自賠責保険ではカバーしきれません。

参考:自賠責保険で支払われる保険金額はいくら!?

また交通事故は相手が一人とは限りません。1人に1億でも賠償する相手が4人だったら4億になってしまいます。保険会社が支払うのは契約で決めた金額までです。もし限度額を超えた場合にはあなた自身が支払っていかなければなりません。

こういった理由から対人賠償保険は無制限にするのがベストだと言われています。払えないとなると本当とんでもな無い事になります。

対物事故の場合の損害賠償額ベスト5

次に対物賠償保険です。

認定総損害額
(万円)
判決年度被害物件
26,135平成6年積荷(呉服・洋服・毛皮)
13,580平成8年店舗(パチンコ)
12,037昭和55年電車・路線・家屋
11,798平成23年トレーラー
11,347平成10年電車

平成6年に2億6135万円の賠償金額が発生してます。対物はともすればそこまで高額にならなさそうなのですが、事故が原因で高額の商品が売り物にならなくなったり、お店に突っ込んでしまった場合には休業損害が発生したりと、思っている以上に賠償額は高額になる傾向が有ります。

対物事故の損害賠償額に関してもまた個別に記事にするつもりですが、分かりやすいのは上記事例の「パチンコ店」ですね。この場合には

  • ①パチンコ台の修理費用
  • ②壊れてしまった外壁の修理費用
  • ③外壁を修理している間に営業できない事に対する休業損害
などが賠償額に含まれていることが考えられます。

パチンコ店のお金の動きはその辺の駄菓子屋さんとは比べ物になりませんから1日営業がストップするだけでも莫大な休業損害を請求されるのでは無いでしょうか?

このように対物損害を甘く見ていると自分では払えない!ということにもなりかねません。必ず無制限で加入しましょう。

しかも下記で書いているように対物損害賠償の保険料は無制限にしてもそこまで高く無いんですよ。

理由その2:無制限にしてもそこまで保険料は変わらない

保険料がそこまで変わらない事を実践するために対物補償2,000万円の場合と無制限の場合で年間の保険料がいくら変わるのか実際に計算してみました。

使用した保険会社ソニー損保です。前提は以下のとおりです。

ノンフリート等級6A等級 /事故有係数適用期間 0年 /トヨタ アイシス(型番ZGM11W) 免許:ブルー 走行距離:無制限 /年齢:41歳 /運転者は家族に限定 /

2,000万円の場合
2000万円の場合

無制限の場合
無制限の場合

2,000万円の場合:267,850円
無制限の場合:274,660円

年間差額:6,810円

いかがでしょうか、補償額は何千万、億レベルで変わっているのに私達が実際に支払う保険料の額は年間で6,810円、月額で見ればたった568円しか変わりません。

無用なところをケチったばっかりに人生を棒に振るのは嫌ですよね。対物の賠償額は必ず無制限にしておきましょう。

保険会社も示談から手を引く可能性有り

余談です。対物の賠償額を低めに設定していて、それ以上の損害額が発生した場合。

こういう場合、保険会社は自分が設定していた補償額の範囲内までは示談交渉を行ってくれるようですが、それ以上になると被保険者本人で何とかして下さいとなるそうです。

金銭的ダメージの上に交渉事となると非常にしんどいです。そうならないように対物補償は無制限にしておきましょう。

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