【専門家監修】マイカーローンの審査基準

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マイカーローンを申し込むと必ず受ける事になる「審査」。

この審査に通らない限り、当然ながらマイカーローンを組む事は出来ません。そのため、どのような審査基準が有るのか、気になる人は多いはずです。

そこで今回はマイカーローンの「審査基準」について紹介したいと思います。

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まず各マイカーローンの利用条件をチェック

各マイカーローンでは「利用条件」が設定されています。

利用条件は審査基準とは異なりますが、各条件に適合していないとマイカーローンを申し込む事すら出来ません。

そのため、まず申込候補となっているマイカーローンの利用条件をチェックする事が大事です。利用条件は、マイカーローンの「商品詳細」や「商品概要」などに記載されています。

例えば、三井住友銀行のマイカーローンの利用条件は以下のようになっています。

●お申込時満20歳以上、満65歳以下の方
●前年度税込年収が200万円以上(個人事業主の方は所得金額)で、現在安定した収入のある方(年金収入のみの方はご利用いただけません)
●当行指定の保証会社であるSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる方
●ご契約時に当行(ローン契約機)にご来店いただける方
●日本国内在住の方

(引用:三井住友銀行マイカーローン‐商品詳細「ご利用いただける方」

未成年や年金収入のみの人は、三井住友銀行のマイカーローンを利用出来ない事が分かりますね。

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このように「利用条件」を見れば、そのマイカーローンを利用出来るかどうかが分かります。

利用条件の内容は各金融機関によって多少違いが有るので、必ずチェックするようにして下さいね。

なお、銀行系のマイカーローンでは「保証会社の保証を受ける事」という条件が設定されている事が多いですね。

自動車ローンを選ぶ時は保証会社への保証料もチェック

では、マイカーローンの審査基準について見ていきましょう。

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マイカーローンの審査基準

以下の項目がマイカーローンの主な審査基準です。

  • 年齢
  • 職業・雇用形態
  • 勤続年数
  • 年収
  • その他の借入
  • ローン申込金額 等

これらの項目は「属性」と呼ばれるものです。自動車ローンの審査において1つ1つチェックされます。

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また、属性毎に基準が設けられていて、ローン申込者の属性内容によって審査に有利になったり、不利になったります。

例えば、年齢が何歳以上なら有利になる、といった感じです。そこで、各属性毎にどのような条件なら審査に有利又は不利になるのかについて見ていきましょう(金融機関によって基準は異なります)。

なお、審査では各属性をスコアリング(点数化)して、その総合結果で貸付判断を行っています。そのため、1つの属性がマイナス要素だからといって審査に落ちる事は有りません。

年齢

若者から老人まで

働き盛りの「20代中盤から50代中盤まで」は審査でプラス要因となります。

逆に、審査でマイナス要因となるのが「20代前半(未成年も含む)」と「50代後半以降」です。「20代前半」は一般的に収入が低く、また離職率が高いので、審査では不利な立場になります。

「50代後半以降」は定年が迫っていている事や年金生活で有る事などが影響して不利な立場になってしまいます。

年齢評価
20代前半不利
20代中盤~50代中盤有利
50代後半以降不利

職業・雇用形態

様々な職業

公務員や大手企業の正社員は審査においてプラス要因となります。これらに次いで有利とされるのが中小企業の正社員です。

また士業などの専門職も有利となります。やはり、収入が安定している人が多いからです。

一方、自営業や契約社員・派遣社員、パート・アルバイトなどの職業・雇用形態はマイナス要素となります。

なぜなら、収入が低い上に不安定だからです。

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なお、収入の無い専業主婦や学生などは審査でかなり厳しい扱いを受けます。ただし、配偶者や親の収入が安定していたらローンを組む事も可能です。

職業・雇用形態評価
公務員・大手企業の正社員有利
中小企業の正社員・士業などやや有利
自営業・派遣社員・契約社員やや不利
パート・アルバイト不利
無収入の専業主婦・学生かなり不利

勤続年数

後輩に仕事を教える先輩

年齢ともリンクする属性ですが、勤続年数が長ければ長いほど審査ではプラス要因となります。

離職する可能性も低く、収入が安定していると判断されるからです。

3年以上あれば問題無いと言われていますね。

一方、勤続年数が短い場合は審査ではマイナス要因となります。利用条件を「勤続年数1年以上」としているマイカーローンも有るぐらいですからね。

新社会人よりも転職した人の方が「また転職(離職)するのでは?」と思われて、厳しい評価を受ける可能性が高いです。

勤続年数評価
長い(3年以上)有利
短い(1年未満)不利

年収

給料

年収は高い方が審査で有利になります。勤続年数や年齢との兼ね合いも有りますが、金額が日本人の平均年収以上(男性約500万円、女性は約300万円)あれば、高評価を受けるはずです。

一方、年収が低い場合は審査で不利になります。

200万円未満であれば、頭金保証人を用意する必要が有るかもしれません。

年収評価
高い(平均年収以上)有利
低い(200万円未満)不利

その他の借入

クレジットカードに押しつぶされる人形

マイカーローンに「総量規制」は適用されませんが、キャッシングやカードローンなどのその他の借入は審査に影響を及ぼします。

返済先が「マイカーローンだけの人」と「マイカーローン以外にも複数有る人」の返済能力を比較したら、前者の方が高いですよね。

そのため、マイカーローンの審査ではその他の借入が無ければ「有利」となり、有れば「不利」となります。当然、その他の借入「額」が多ければより不利になる事は言うまでも有りません。

その他の借入評価
不利
有利

ローン申込金額

ローン申込金額の多寡によって、審査での有利・不利が分かれます。返済金額が多ければ、それだけ審査は厳しくなりますからね。

ローン申込金額によって、収入証明書(所得証明書や源泉徴収票など)の要・不要も変わってきます。

ローン申込金額評価
多額不利
少額有利

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しかしながら、上記のような単純な話だけでは済みません。

マイカーローンの審査では、「ローン申込金額」が年収などから計算される「利用限度額」内かどうかも判断されます。

当然、限度額を超えていればアウトです。利用限度額の目安となるのが「年間返済比率」です。年間返済比率とは、年収に対する年間の返済額(全ての借入)の割合を指します。

一般的に、年収400万円以上であれば約40%、年収400万円未満であれば約25%と言われています。例えば、年収300万円(年間返済比率25%)の人の利用限度額は75万円/年となります。

この人が300万円のローンを36回払いで組もうとしても、年間返済額が100万円となるので基本的に審査に通りません。

一方、60回払いで組もうとしたら年間返済額が60万円となるので、審査に通ります(ただし他に15万円超の返済が有ればアウト)。

マイカーローンを申し込む際は、利用限度額の事も考慮して「ローン申込金額」を決定するようにしましょう。

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属性に問題無くても信用情報で審査に落ちる事も

「属性」と「信用情報」が自動車ローンの審査基準の軸となります。

信用情報とは、主に過去又は現在のキャッシングやローンなどの利用記録の事を指します。支払状況や延滞などの情報も含まれます。信用情報機関にこの情報は登録されているので、銀行や信販会社などは他社借入の状況も確認する事が可能です。

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ブラックリスト

基本的にこの2つの情報を総合的に勘案して、審査の合否が判断されます。

しかし、信用情報に”大きな問題”が有れば、たとえ属性の審査内容が抜群たったとしても審査に落ちる事が有ります。

大きな問題とは以下の3つの事です。

  • 長期の延滞
  • 保証契約の履行
  • 債務整理(任意整理や自己破産など)

これらの事項は事故情報扱いとなり、審査において「信用力0」というレッテルを貼られる事になります。

ブラックリスト(事故情報)に載っていたら車のローンは組めない?

このように、マイカーローンの審査では信用情報もチェックされます。審査に通過するためには、マイカーローン以外の返済も期日を守って行う事が大切になりますね。

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ファイナンシャル・プランナー(FP)からのコメント

野村 圭(Kei Nomura)

大学卒業後、生命保険会社・医療機器メーカーに勤務し、様々な仕事を経験。
現在、不動産会社にて事業用の不動産売買をメインに、FP2級の知識を生かしリテールの不動産売買においても相談やコンサルティングを積極的に取り組む。宅地建物取引士資格取得に向け、修業中の日々を過ごしている。

保有資格:FP2級

コメント

ローンの使い方には、しっかりしたプランニングが必要ですので、ご自身で良く検討されること、ご家族で良く話し合うことが重要です。

例えば、500万円、ボーナス返済無し、10年、金利2.0%で借りた場合、総返済額は約552万円となり、52万円も利息を払わなければならないというデメリットがある反面、一括で購入するより、その他のことにもお金を使うことができるというメリットもあります。

将来的に、住宅ローンを組んでマイホームを検討している方は控えた方が良いかもしれません。しっかり返済できていれば問題はないですが、返済が遅延すると住宅ローンを組む際に審査で落ちる可能性もありますし、住宅ローンの借入額が減額になることも考えられます。

ご利用はくれぐれも計画的にすることをお勧めします。

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