「沖縄料率」ってなに!?沖縄県の自動車保険料が安い理由!

(この記事は約 5 分で読めます。)

沖縄県に住んでいる人の自動車保険料は非常に安いです。

本州に住んでいる人達の自動車保険料と比較すると、平均して約20%程度安いのではないかと言われています。

このように保険料が安い事から、沖縄県に住んでいる人に使われる自動車保険料率の事を特別に「沖縄料率」と呼んだりします。

そこで今回は、自動車保険の沖縄料率に関して、保険料がどれだけ安いのか・安い理由などについて紹介したいと思います。

最短5分の無料一括見積もりで最安の自動車保険を探す方はこちらをチェック(私は沖縄料率に関係なくコレで保険料を4万円節約しました)

Advertisement(広告)
車査定

どれくらい安い?自動車保険の沖縄料率

自動車保険の沖縄料率がどれくらい安いのか、都道府県別に保険料を比較してみましょう。

なお、自動車保険は都道府県・地域によって、保険料が異なります。

以下の表は、2013年における「保険料が安い都道府県」と「保険料が高い都道府県」のランキングTOP3を表したものです。

■保険料が安い都道府県

順位都道府県保険料額
1位沖縄県38,770円
2位岩手県41,346円
3位島根県42,368円

■保険料が高い都道府県
順位都道府県保険料額
1位愛知県53,689円
2位岐阜県51,867円
3位北海道50,489円

 

合わせて読みたい

地域別(都道府県別)で自動車保険料が異なる理由~最安は沖縄県!

 

やはり沖縄料率が採用されている沖縄県が一番安い結果になっています。

保険料が最も高い愛知県と比較すると、その差は約15,000円にもなります。

ただ2013年のデータではこのような結果になりましたが、数年経った現在も同じ結果になるとは限りません。

そこで、保険料が安かった3県に愛知県と東京都を加えた5都県で、保険料を比較してみましょう(地域以外の見積条件は同一)。

2017年10月12日時点

都道府県イーデザイン損保SBI損保
沖縄県31,380円34,080円
岩手県29,530円36,710円
島根県34,340円36,710円
東京都31,750円36,710円
愛知県33,430円36,710円

実に面白い結果になりました。

まずイーデザイン損保では、5都県の中で保険料が一番安かったのは沖縄県ではなく岩手県となりました。

そして、保険料が高かったのが愛知県ではなく島根県に。

一方、SBI損保では5都県の中で保険料が一番安かったのは沖縄県でした。

そして、その他の都県は同額に。

この結果から以下のような事が分かります。

  • ① 確かに沖縄県の保険料は安いが、必ず一番安くなるわけではない
  • ② 自動車保険によって「都道府県」という事故リスク要因の考え方が異なる

今回利用しなかった自動車保険で見積もれば、また違う結果になるかもしれません。

統計やランキングを鵜呑みにするのではなく、実際に見積もる事の大切さが良く分かる事例となったのではないでしょうか。

沖縄県は自賠責保険も安い!

任意保険だけでなく、自賠責保険も安い保険料設定になっています。

こちらの表は平成29年度の自賠責保険料の比較表です。

「本州・沖縄県の本島・沖縄県の本島以外の島(離島地域)」の3区分で比較してみました。

表中の対象車両は「自家用乗用自動車」です。

地域36ヶ月24ヶ月12ヶ月
本土35,950円25,830円15,520円
沖縄
(本島)
16,210円12,540円8,810円
沖縄
(本島以外)
10,580円8,750円6,890円

本土と比較すると、沖縄本島の保険料はおよそ半額まで安くなっています。

沖縄の離島地域はさらに安い金額設定となっています。

インズウェブ自動車保険一括見積もり

沖縄の自動車保険が安い理由

ネット上には「沖縄料率」が存在する理由に関する様々な憶測が有りますが、代表的な意見として以下のような物が有ります。

沖縄県

■沖縄県は雪国と違って気候もよく、東京や愛知などのゴミゴミした所と比べると人口に対して公道を走っている車が少ないから、事故が起こるリスクも少ない。

確かに、北海道などの豪雪地域と比べると「スリップ」のせいで事故が起きる可能性はかなり低いでしょう。

従って、その辺りは地域別料率として反映されている可能性は有ります。

しかし「人口に対して公道を走っている車が少ない」という理由付けは、少し厳しい物が有ります。交通事故(都道府県データランキング)によれば、以下の様な統計データが出ています。

地域人口10万人あたり
事故発生件数
面積100km平方あたり
事故発生件数
沖縄県474.9294.2
全国平均521.5178.4

人口10万人あたりの事故発生件数は「474.9件」と全国平均の521.5件とそれほど大きく変わりません。(ちなみに、最も少ないのは鳥取県の238.7人で、最も多いのが佐賀県の1,077.6件)。

面積100km平方あたり事故発生件数に至っては、全国平均よりも多い294件となっています。

従って、事故が起こるリスクが少ないとは言えません。

沖縄

■沖縄の人は、地域の人的繋がりが強いので、事故を起こしても当事者間で済ませている事が多く、そもそも保険金を請求していない。(事故率が高くても、保険金を請求しなければ料率は上がらないという理論)

こちらは単純な事故率ではなく「人口あたりの保険金支払事故発生比率」と「人口あたりの保険会社からの保険金支払額」の比較表です。(データ元はこちらの記事参照)

地域人口あたりの保険金支払事故発生比率人口あたりの保険金支払額(単位:円)
沖縄県3.87%8,129
全国平均4.71%14,133

こうしてみると、沖縄県は全国平均よりも「人口一人当たりに払っている保険金の支払額も少ない」ですし、「人口あたりの保険金支払事故発生率」も低いです。

従って、このデータから「沖縄の人は事故を起こしても、保険会社を通さずに話し合いを解決している」という説はかなり有効な理由の1つなのでは無いかなと思います。

事実、沖縄県の任意保険加入率は全国一低い数値になっています。

保険に頼らない、という姿勢がここからも窺えますね。

 

合わせて読みたい

任意保険の加入率データ~最も自動車保険の加入率が低い都道府県はどこ?

 

ちなみに、そもそも沖縄料率が出来た経緯に関して書かれているブログが有りましたので、引用して紹介しておきます。(沖縄で損保会社に勤めている人のブログです。)

復帰前の沖縄は自動車による死亡事故も少なく、保険料は比較的低額でした。

そのため、復帰と同時に保険料を本土水準に引き上げることは、沖縄県民に過当な負担を強いることになるとの理由で、沖縄だけは本土との較差が設けられ、優遇された保険料基準が設定されました。

これが「沖縄料率」の誕生です。

本土復帰から40年以上経過した今も、存続している「沖縄料率」。
引用:「沖縄料率」って何? 知ってもらいたい、沖縄だけの特別な…!

昔も今も理由は同じようですね。

Advertisement(広告)

本州の人が沖縄県在住として契約しても保険金は出ない

手で×を作る男性

沖縄県の保険料が比較的安いからといって、沖縄県住まい又は沖縄ナンバーと嘘をついて、自動車保険を契約してはいけません。

もしそのような契約をして事故を起こした場合、保険金が出ない可能性が高いです。

なぜなら、住所やナンバーなどは契約時の告知事項として定められており、虚偽の申告をした場合には告知義務違反となるからです。

契約の解除又は補償無しというしっぺ返しをくらう事になります。

そもそも、さきほど紹介したように、沖縄県の保険料が一番安くなるとは限りません。

告知義務違反のリスクを負わずとも、多くの自動車保険の見積もりを取って保険料を比較すれば、保険料が安い自動車保険を見つける事ができます。

現在の住所又はナンバーで自動車保険を契約するようにしてくださいね。

なお、沖縄県から他の都道府県に住所が変わった場合、保険会社に住所の変更を必ず通知してください。

通知しない場合、通知義務違反となり、告知義務違反と同様の結果になります。

Advertisement(広告)

沖縄料率に陰りが見え始めたのは2015年10月以降。沖縄の自動車保険料が平均で10%以上も値上げされた!

2015年以前はダントツで自動車保険料が安かった沖縄県ですが、本文でも見たように少しずつ陰りが見えてきました。

陰りが見えるという言い方もおかしな話ですが、徐々に本州と同レベルの保険料になりつつあります。

これは、損害保険料算出機構が「2014年7月」に沖縄の参考純率を2割引き上げた事が影響しています。

これを受けて、沖縄県の自動車保険シェアNo1の大同火災が、2015年10月から保険料を平均10%値上げする事を決定しました。

大同火災が値上げに踏み切った事で、他の大手損保会社も追随するという感じでしょうか。

平成29年度の自賠責保険料はまだまだ沖縄が最も安い県となっていますが、今後は任意保険料だけでなく自賠責保険料も値上げされるかもしれませんね。

Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

【人気各社に個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

【保険料の安さでトップクラス】

保険料の安さとサービスの内容充実度が高い「チューリッヒ自動車保険」!気になる方は一度チェック!

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

1.合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

2.合わせて読みたい!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

保険料の安さがトップクラス!チューリッヒ自動車保険

愛車の価値を把握!無料一括査定

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 【専門家監修】独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?おすすめ自動車保険・ドライブレコーダーの重要性について
  3. 【専門家監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【専門家監修】自動車にはどの燃料が一番おすすめ!?水素・電気・ガソリンを比較・分析!
  5. 【専門家監修】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える!?賠償や怪我の補償
  6. 【専門家監修】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家監修】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【専門家監修】自動運転の事故の責任は誰?「自動運転」と「自動車保険」
  10. 【専門家監修】高齢者事故の原因と時間帯を考察!60代・70代以上におすすめの自動車保険
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. 【専門家監修】テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える!

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!