自動車保険見直しガイド
ダウン事故

ただ単に「任意保険の保険を使う」と言っても、現在の日本の等級制度の元では、使う側から考えると、事故を「3等級ダウン事故」「1等級ダウン事故」「ノーカウント事故」の3つに分ける事が出来ます。

以前は「等級据え置き事故」という区分が有ったのですが、2012年の等級制度の改定に伴って、現在は廃止され、従来「等級据え置き事故」と判断されていた事故は「1等級ダウン事故」として処理されるようになりました。

1等級ダウン事故は「車両保険」関連の事故

以前の「等級据置事故」が現在の「1等級ダウン事故」であることが分かって頂けたと思いますので、続いて「1等級ダウン事故」とは、どんな事故なのか?を見ていきます。

具体的に言うと、1等級ダウン事故とは、以下なような原因で起こった「車両事故」の事を言います。

①火災・爆発(飛来中または落下中の物以外の他物との衝突・接触、転覆、墜落によるものを除きます。)
②盗難、騒じょう、労働争議
③台風、たつ巻、洪水、高潮
④落書、いたずら(ご契約のお車の運行によって生じたもの、他の自動車等との衝突・接触により生じたものを除きます。)
⑤窓ガラス破損(飛来中または落下中の物以外の他物との衝突・接触、ご契約のお車の転覆、墜落によるものを除きます。)
⑥飛来中または落下中の他物(飛び石、落石、ひょう等)との衝突
⑦その他偶然な事故によって生じた損害(他物との衝突・接触、転覆、墜落によるものを除きます。)

上記の内容を見てみると、全て、保険契約者の責任がほとんど無いような事故が「1等級ダウン事故」に該当している事が分かりますね。

よって、他車や他物との接触により発生した事故は、1等級ダウン事故とはならず、3等級ダウン事故に該当します。

運転者に故意や過失はなく、「偶然」車両が損害を受けた場合は1等級ダウン事故になる!とイメージすれば、分かりやすいです。

1等級ダウン事故を起こすと保険料はどの程度変わる?

たかが1等級くらいダウンしても、保険料はそんなに変わらないでしょ?そんなイメージを持っている人も多いかと思います。しかしながら、現在の等級制度の元では、たかが1等級ダウンでも侮れません。

というのも、等級ダウン事故を起こした人には、「事故有等級」と呼ばれる、保険料が割高になる等級表(割増引率表)が適用されるからです。

下記の表は「無事故等級」「事故有等級」それぞれの割増引率について「10等級~14等級」の部分だけ抜粋した表です。

10等級~14等級の割増引き率表

どの等級でも「事故有」か「事故無」かによって、割引率が約20%違う事がわかると思います。約20%違うということは、元々の年間5万円の保険料を払っていた人なら、翌年度の保険料負担額は2万円程度増えるという事です。

1等級ダウン事故の場合、「事故有等級」のテーブルが適用されるのは、1年間だけですので、その後無事故であれば、1年で「無事故等級」テーブルに戻れますが、それでも出費が多くなってしまいますね。

等級ダウン事故の影響で、どの程度保険料が変わるかは、下記記事で詳しく書いていますので、これらの記事も参照して下さい。

事故あり係数適用期間と事故有等級
保険を使わない方が得になる時・損になる時

等級据え置き事故が廃止された理由

先ほど見たように「1等級ダウン事故(以前の等級据置事故)」に該当するような事故は、保険契約者に責任のない不可抗力的な事故がほとんどです。

従って、以前は「保険契約者に責任や過失も無いのに、次期以降の保険料を割増して責任を負わせるのは忍びない・・・」という理由から、事故を起こしても等級を上げないという配慮がされていたのですが、残念ながら今は1等級ダウンしてしまいます。

等級据置事故が廃止されて、1等級ダウン事故が新設された理由は、ズバリ「損保各社の自動車保険部門の利益を確保するため」と言われています。

やはり、保険会社としては、「保険金を支払っているのに保険契約者から受取る保険料は変わらない」という以前の等級制度で、収益を確保するのが難しかったという事ですね。

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