自動車保険見直しガイド
盗難

自分の車が盗難される事を想像するのは難しいと思いますが、安全な日本においても毎年車の盗難は発生しています。しかも盗難されやすい車が存在するというのです。

オーナーとしてはこういった情報を知り、日頃から駐車する場所にも気を配る等の盗難対策を施す必要があります。

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盗難されやすい車ランキング

2012年、2013年、2014年に盗難の被害に遭った車のランキングを日本損害保険協会の自動車盗難事故実態調査結果(2015年3月31日発表分)に基づいて作成しました。

注:この結果は、盗難の被害に遭い、かつ保険金が支払われた盗難事故を集計した結果となっているので、警察に届出が無い事故や所有者の重大な過失(鍵を開けっ放しで車から離れる等)によって保険金が支払われていない盗難は件数に含まれていません。

またデータ自体も「該当年度の11月に保険金を支払った事案」に絞ったサンプリングデータですので、実際の盗難被害の件数はもっと多いです。

それでは、盗難されやすい車ランキングを見てみましょう。サンプルの少なさが気になる人は「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクト」の記事も御覧ください。

■2014年のランキング

順位車種件数/構成比 *1
1位プリウス(TOYOTA)70件/18.8%
2位ハイエース(TOYOTA)40件/10.8%
3位ランドクルーザー(TOYOTA)39件/10.5%
4位アクア(TOYOTA)23台/6.2%
5位セルシオ(TOYOTA)17台/4.6%

■2013年のランキング

順位車種件数/構成比 *1
1位ハイエース(TOYOTA)148件/23.9%
2位プリウス(TOYOTA)70件/11.3%
3位ランドクルーザー(TOYOTA)48件/7.4%
4位セルシオ(TOYOTA)38台/6.1%
5位クラウン(TOYOTA)32台/5.2%

■2012年のランキング

順位車種件数/構成比 *1
1位ハイエース(TOYOTA)67台/13.1%
2位クラウン(TOYOTA)53台/10.4%
3位セルシオ(TOYOTA)45台/8.8%
4位プリウス(TOYOTA)33台/6.4%
5位ランドクルーザー(TOYOTA)25台/4.9%

*1 構成比はその年の盗難件数に占める割合を表しています。

2013年まではハイエースが7年連続でワースト1位という不名誉な結果となっていたのですが、2014年度に遂に結果が変わって、プリウスが盗難件数ワースト1位に変わっています。ハイエースの盗難件数が減ったのは、2012年5月の発売モデルから全車にイモビライザーが搭載されるようになったからだと言われています。

なお、2014年度には比較的新しい車種の「アクア」が第4位にランクインしており、最新車種だからと言って盗難されない訳ではない、という事が分かると思います。

ちなみに、2014年に1位となったプリウスは車上荒らしにおいても2011年~2014年で1位となっています。

更に、もう一点気になるのは上位全てがトヨタ車である事ですね。2014年度におけるメーカー別での統計では1位がダントツでトヨタの64.2%となっており、2位のいすゞが4.8%なのでその差は歴然です。

続いて、なぜこれらの車が盗難件数上位にランク付けされるのか?その理由を見て行きましょう。

盗難されやすい車の傾向

トヨタ車ばかり盗難されているので、トヨタ車の盗難対策がイケてないのでは無いか?と疑ってしまうかも知れませんが、そんな事は有りません。低年式車の盗難対策は最新モデルの盗難対策に比べると弱いというのは当然有りますが、それはどのメーカーでも同じ事です。

ハイエース
(photo by R0011975-Ryosuke Yagi)

では、なぜトヨタ車が盗難されやすい車として上位を占める結果になっているのか?それは【トヨタ車が人気】だからです。

盗難犯が盗んだ車を自分の車として使用するとはあまり考えられません。おそらく売却目的で盗難しているものと考えられます。狙われる車がトヨタというのも「世界のトヨタ」として世界中で認知されており、人気が高く世界中に欲しい人が沢山いるからです。

トヨタ車が狙われる共通の理由は「人気」という事ですが、車種別に見てみるとどういった理由が挙げられるのか見てみましょう。

ハイエースが盗難されやすい理由

ハイエースは、人・物を運ぶのに打って付けの車両です。海外ではバスとして利用される事も多く、かなりの人気車種となっているのがまず一つの理由です。また、旧モデルの初期に販売されていたハイエースは非常にセキュリティーも弱く盗難しやすいのも理由の一つです。

そして、モデル周期が長く古いタイプの部品でも新しいタイプの部品として流用出来る点も狙われやすい理由のようですね。

プリウスが盗難されやすい理由

プリウスは低燃費車種として日本を問わず海外でも人気のある車種なので、盗難されやすいようです。プリウス人気そのものが沈静化して来ると、盗難もされにくくなるかもしれませんね。

ランドクルーザーが盗難されやすい理由

ランドクルーザーは、SUVとしての悪路走破性が高いので砂漠のある中国奥地や中東などで人気が高く、高値で売れるというのが理由として考えられます。

盗難件数の多い都道府県ランキング

都道府県別に盗難が多い件数のランキングを見てみましょう。

■2014年盗難多発都道府県ランキング

順位都道府県件数/構成比
1位愛知県111件/29.8%
2位大阪府69件/18.5%
3位千葉県35件/9.4%
4位神奈川県29件/7.8%
5位茨城県27件/7.3%

これらの都道府県は毎年盗難ランキングの上位に位置しています。もし、これらの地域にお住いで、かつ、盗難されやすい車を所有しているオーナーさんは最大限の注意を払って下さいね。

基本的な盗難防止対策

盗難防止対策はなるべく施しておいた方が良いです。

■車自体への対策

  • バー式ハンドルロック
  • GPS追跡装置
  • センサー式警報装置 等

■駐車場等の対策
  • 屋内駐車場を利用
  • 自宅駐車場に人感センサー照明
  • 番犬 等

盗難に遭う比率は屋外駐車場が約70%、屋内が約5%とかなりの差があるので自宅や外出時の駐車場に気をつけるだけでかなり盗難されにくくなります。犯人に盗難しやすそうと思わせない事が重要になりますね。

ただ、窃盗のプロがその気になればいとも簡単に盗難くらい出来ますから、対策を施しても防げない場合が有ることも認識しておきましょう。

盗難された場合に備えて車両保険に入っておこう!

車両保険は盗難車両も補償範囲となります。支払われる保険金は契約時の車両保険金額となるので、次の車を購入する資金として利用する事が出来ます。(車両保険金額の決め方に関する記事

なお、車上荒らしによる積載物の盗難は、基本的に車両保険では補償されません(付属品は可能)。詳細は下記記事をご覧下さい。

車が盗難された時に車両保険で補償される範囲
身の回り品特約

保険会社によっては車両盗難事故を車両保険の対象外とする特約も有りますので、車両保険を契約する場合にはこういった点にも注意して契約を結んでください。

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