大雪・雪崩による損害でも車両保険から保険金は支払われる?

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大雪で埋もれた車

雪による車両損害でも車両保険は使えるの?

豪雪地帯に住んでいる人をはじめ、雪が少しでも降る地域に住んでいる人にとっては、気になる疑問ではないでしょうか?

”大雪による車両損害”の具体例としては、以下のような被害が挙げられます。

  • 駐車場の屋根・カーポートが積雪により破損して、駐車中の車が下敷きになる
  • 降り積もった雪の重み又は屋根からの落雪で車のボンネットやルーフがヘコんでしまう
  • 雪崩に巻き込まれる 等

このような具体例を見ると、車の損害がかすり傷程度で済むとは思えませんよね。修理に出す場合は、高額な修理費用になる可能性が高いです。車両保険が使えなければ、自腹となってしまいます。

そこで今回は、大雪による損害に対して車両保険が使えるのかどうか、もし使えるならば等級は下がるのか、などについて紹介していきます。

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大雪による損害にも車両保険は使える?

車両保険には「一般型」と「エコノミー型」の2つのタイプがありますが、いずれのタイプにおいても大雪による損害は基本的に補償対象となっています。

被害内容補償
車庫(カーポート)の倒壊による車両損害
積もった雪の重みによる車両損害
雪崩に遭遇
屋根から落下した雪による車両損害

:車両保険の契約内容が2タイプではなく、より細かく区分されている自動車保険も有るので、必ず契約内容を確認するようにしてください。

支払われる保険金の額は、修理費用又は車両保険の保険金額のいずれか低い方となります。

たとえば、車両保険金額が100万円の場合、修理費用が20万円であれば20万円の保険金が支払われ、修理費用が120万円であれば100万円(車両保険金額)の保険金が支払われます。

なお、家屋の屋根やカーポートの修理費用は、自動車保険では補償されません。これらの補償は火災保険の範疇となるので、そちらの契約内容を確認するようにしてください。

【エコノミータイプは注意】積雪によるスリップ事故や雪壁との衝突事故は補償対象外

スリップして自損事故を起こした車

雪によるスリップが原因の自損事故や降り積もった雪山・雪壁に衝突する自損事故などは、大雪が間接的な原因ですが、あくまでも自損事故という扱いになります。

つまり、車両保険のエコノミータイプを契約している場合は補償されません。自損事故は補償対象外となっているためです。

なお、一般タイプの車両保険では、このような自損事故も補償されます。

大雪による車両損害を考慮して、車両保険の付帯を考える際は、こうした自損事故についても検討するようにして下さいね。また、タイヤがスリップして事故にならないように、スタッドレスタイヤやチェーンなどでしっかりと対策をしておきましょう。

スタッドレスタイヤとチェーンの比較!雪道ではどう使い分けるべき?

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大雪による車両損害に車両保険を使うと等級は下がる?

大雪によって自動車に損害を負ったとき、車両保険を使って修理をすると等級は下がってしまうのでしょうか?

疑問を感じるドライバー

通常の交通事故であれば自分自身にも少なからず責任があるでしょうから、3等級下がったとしても納得し易いと思いますが、自然災害は自分には責任はありませんよね。

そこで、台風や大雪、火災などを原因として自動車保険を使う場合の等級は1等級ダウンとして扱われることになっています。

1等級といえども等級が下がると翌年度の保険料は上がってしまいます。損害が軽微で修理費が安い場合は、等級が下がることによって上がる保険料と比較して車両保険を使うかどうかを決める様にしましょう。

事故った!保険を使わない方が得になる時・損になる時~等級ダウンによる値上げと修理費用の比較がポイント

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車のボンネットやルーフは何cmの積雪でヘコむ?

車に積もった雪

さて、実際に何cmの雪が積もれば、車のボンネットやルーフがヘコんでしまうのでしょうか?気になりますよね。

情報のソースは弱いのですが、Yahoo知恵袋などで調べてみると、

20cm程度の積雪で車の屋根がヘコんだ!」

という人もいれば、

60cm程度の積雪でも大丈夫だった!」

という人もいました。中には2mぐらいの積雪でもビクともしない!という人もいまいた。

真偽のほどは定かではありませんが、車種によってボディ強度が異なるので、どの意見も正しいのかもしれません。

車の雪下ろしをする女性

ただ1つだけ明確に言える事は、車のボディは前後左右からの衝撃に耐えられるように設計されており、上からの重みに対する耐性に主眼が置かれていない、という事です。

そのため、いくらでも積雪に耐えられる、という意見は鵜呑みにしない方が良いです。車に雪が積り始めたら、なるべく早く雪下ろしをした方が良いでしょう。放置はあまりオススメしません。

なお、屋根などからの落雪では、簡単に傷・ヘコミが出来てしまいます。積雪後、ある程度時間が経った雪は氷のような状態になります。落下する力も加わるので、その威力は想像以上です。屋根の下などに駐車しないように注意してくださいね。

ではカーポートはどれくらいの雪で潰れる?

カーポート

カーポートには「積雪強度」が設定されていて、どのくらいの積雪で潰れるのかは商品によって異なります。一般的に、積雪強度は20cm~200cmの範囲で設定されている事が多いです。

たとえば、積雪強度20cmのカーポートなら20cm以上の積雪で潰れる可能性が高まり、積雪強度200cmのカーポートなら100cmの積雪にも耐えられる事になります。

車庫のカーポートがどれくらいの積雪で潰れてしまうのか、が気になる人は、積雪強度を調べてみると良いでしょう。

ただし、時間と共に強度が劣化していく可能性も有るので、積雪強度を信じるのではなく、積り始めたら雪下ろしをするようにしましょう。

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実際に大雪による被害は発生している!

2014年2月に関東地方で発生した大雪では多大な被害をもたらしたことは記憶に新しいですね。自宅のカーポートが雪の重みで壊れてしまい、止めていた車が下敷きになり、破損するといった被害が相次ぎました。

損害保険協会によると、この大雪による被害に対して支払われた損害保険金は合計で約2,536億円にもなります。この内、車両保険によるものは217億円、火災保険によるものが2,319億円でした。

この損害額には、車両保険を付帯しておらず、車両の修理費用を自己負担した人の金額が含まれていません。そのため、実際の損害額はもう少し多いのではないかと思います。

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まとめ~大雪時には雪下ろしなどの対策を~

数cm程度の積雪なら車両損害が発生する事はありませんが、何十cmも積もるような大雪になると、事例でも見たように、車両・車庫等に甚大な被害をもたらします。

そのため、大雪になる恐れがある場合は、被害が発生する前に雪下ろし等を行うようにしましょう。また、車両保険を付帯していない人は、損害が発生した場合に備えて車両保険の付帯も検討してくださいね。

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