トヨタファイナンスの残クレ(残価設定ローン)審査や金利について

(この記事は約 8 分で読めます。)

 

よく「残クレの審査」と「普通のディーラーローンの審査」では基準に違いがあるのか?という事を気にしている人がいますが、本当のところどうなの?

 

結論から言うと審査には両者の審査基準には違いはあります。

どちらもトヨタファイナンスからお金を借りて車を買って、月々返済していくという「仕組みは同じなのだから審査基準に違いなんてない」という考えもありますが、そもそも残クレと通常のカーローンでは商品が違うのです。

車査定

残クレの仕組み

疑問を抱く女性

トヨタファイナンスでの契約に限らず、残クレで購入した車の所有者はローンを組んだ金融機関となるのが一般的です。

つまり、名義上はトヨタファイナンスの所有する車という事になるわけですね。

 

では車が自分の所有物にならないのであれば、「残クレで払ったお金で買っているのは何なのか?」と思いますよね。

実は、残クレで買っているのは車ではなく、車の使用者としての権利なのです。

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通常のカーローンとの違い

物思いに耽る女性

いわずもがなですが、通常のカーローンはというと車の所有権を購入しているので、所有者・使用者共に自分の名義になるわけですね。

つまり、残クレと通常のマイカーローンとでは、購入している物が異なるため審査の内容が同じという事はありえません。

 

例えば、新車でプリウスに乗りたい場合に、残クレと通常のローンで比較すると・・・

残クレの場合

本体価格から予め設定された残価を差し引いた額を支払うことで、契約期間の使用者としての権利を買うわけですね。

 

具体的には、本体価格300万円のプリウスを3年契約で購入して、残価が160万円だったとします。

頭金なしで計算すると、残りの140万円を35ヵ月で分割払いしていく事になるので、毎月4万円程度の返済となります。

そして3年後、最後にトヨタファイナンスにプリウスを返却することで残価分を相殺することが出来るというわけですね。(その際、再度ローンを組みなおして残りの金額を支払っていく事で車を買い取る事もできます)

カーローンの場合

同じ条件でカーローンを組んだ場合、300万円の36回払いのフルローンだと月々8万4千円と高額の支払いになるので、人によってはローンの審査に通らなくなる可能性も出てくるわけですね。

 

仮に返済期間を延ばして月々の返済額を減らしたとしても、「返済期間が長くなることがトヨタファイナンスにとってのリスク」と考えると、ローンを組む人の返済能力をしっかりと見極めなければならないため、厳しく審査される事が推測できます。

車が担保になる

自動車保険のオペレーター

厳密には、残クレで見積もりをとった場合にも最終月に残価分を支払う計算となっています。

上記の例であれば、【(4万円×35回=140万円)+(残価160万円)=購入額300万円】なので、最終月に160万円を支払うという見積もりになるわけです。

 

そして、見積もりで設定される残価は、契約期間が終了した時期(上記例では3年)に中古車となった車の相場価格が適用されています。

これは「事故等による損傷がない場合は、その価格で車を買い取りますよ」という保証のようなものなので、もしも急にその車の人気がなくなって数年後に市場価値が落ちていたとしても残価にて買い取ってくれるわけです。

 

つまり、残クレの契約終了となる最終月の支払いに車本体売却(厳密にはトヨタファイナンスの名義なので返却)という形で支払うことで、ローンを完済するという仕組みとなっています。

最終月の選択肢は3通り

3つの選択肢

「終月に車を返却することでローンを完済する」と前述しましたが、残クレ契約の最終月にとれる選択肢は他にもあります。

具体的には、

  1. 車本体を返済に当てる
  2. 残価を支払う
  3. ローンを組みなおす

車を返済に当てる場合は、車を返却した時点でローン完済となるわけですが、ほとんどの人は次に乗る車が必要となるため、「新たに別の車を残クレで契約する」又は、「通常のローンで別の車を購入する」こととなります。

 

残価を支払う場合は、所有権を買い取る事となるので今後も同じ車に乗り続ける事ができますが、中古車を一括の支払いで購入する事と同義なので、かなり高額な支払いとなってしまいます。

 

ローンを組みなおす場合も、所有権を買い取る事となるので、今後も同じ車に乗り続ける事ができます。その際、新たにローンを組みなおす事となるので再び審査されることとなりますが、

ここに至るまでに問題なく返済してきた人であれば、審査に通過する見込みは高いと言えます。

金利について

積み立てられた硬貨

一般的にローンの金利は、通常のローンよりも残クレで組んだ場合のほうが総合的に見ると高くなってしまうといわれています。

支払う利息は多くなる

しかしこれは、「金利のパーセンテージが同じ条件だった場合」という前提の話なので、トヨタファイナンスでローンを組んだ場合は、少し話が違ってきます。

トヨタファイナンスでは【残クレの金利が5%】で、【普通の分割払いの金利は6.5%】となっています。

 

つまり、残クレでローンを組んだ場合のほうが安い金利で契約できるという事になるのです。

では、「金額的にはどのくらいの違いが出てくるのだろうか?」ということで、公式ページにてシミュレーションをしてみました。

販売店見積りシミュレーション

シミュレーション結果

プリウスAプレミアム、スーパーホワイトⅡ、クールグレー 本革、その他オプションなし、の条件でシミュレーションしてみました。

現金一括購入の場合の総額が3,251,055

 

残クレの場合(金利5%)

支払い回数 24回 36回 48回 60回
総額 3,372,216円 3,475,649円 3,572,427円 3,668,487円
トータル金利 121,161 224,594 321,372 417,432

 

 

通常ローンの場合(金利6.5%)

支払い回数 24回 36回 48回 60回
総額 3,341,836円 3,448,912円 3,558,163円 3,669,601円
トータル金利 90,781 109,875 307,108 418,546

 

 

こうして比べてみると、違いが分かりやすいですよね。

当然ですが、支払い回数が多くなるにつれて返済期間が遅くなるので、トータル金利は高くなる傾向にあります。

 

一般的には、残クレの金利は総額で見ると高くなってしまうと言われていますが、支払い回数が多くなるにつれて両者のトータル金利の差が少なくなってきているのが分かると思います。

そして注目して欲しいのが、48回と60回払いの総額とトータル金利です。

 

48回払いの場合は「残クレの金利が321,372円」「通常ローンの金利が307108円」となっていて、差にして14,264円の違いしかありません。こうなるとほとんど誤差ですよね。

さらに60回払いに至っては、金利が逆転して残クレの方が安い金利となっています。

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残クレ契約できる車種

2台の車

当然ですがトヨタファイナンスが提供している残クレサービスを利用する場合は、トヨタ車しか選択することができません。

なので、他のメーカーの車に乗りたい場合は、他社の残クレサービスを利用する事となります。

 

ここで、問題となってくるのが他社との残クレサービスの違いについてです。

分割払いと言えば聞こえは良いですが、残クレも通常のローンと同じくトヨタファイナンスからお金を借りて月々返済していると言うのが実態です。

 

通常のローンであれば、トヨタファイナンスに限らず銀行や信用金庫などの別の金融機関でマイカーローンを組んでしまっても問題ないわけですが、残クレのような特殊な返済方法となると、ローンの契約はメーカー依存となるわけですね。

そして、借り入れの金融機関が変わって来れば、当然金利も変わってきますよね。

 

つまり、同程度の車体価格の車であっても、メーカーによって金利が変わってくるため総支払額に大きく違いが出てくる可能性があるということです。

トヨタファイナンスの残クレ金利は5%ですが、他社の金利はこれよりも多い、又は少ないこともあるので、別メーカーの車種と悩んでいる場合は、しっかりと両者のディーラーに行って見積もりを取って比較することが大切です。

買い取り不可となることもある

事故の被害者と加害者

「残クレで設定されている残価」は、契約期間終了時の車体価格の相場を基に設定されていると上述しましたが、これは極めて状態が良いケースのみとなります。

つまり、契約終了時にマイナス査定となり得る要素があれば、残価通りの金額で買い取ってくれない(返却不可)となるわけですね。

 

この場合、車の返却+マイナス査定となった金額を支払う必要があるので、マイナス要素となる要因にはどんなものがあるのかを知っておきましょう。

  • 車体の損傷
  • 走行距離
  • 事故歴
  • etc・・・

基本的には、普通に車を売る時の査定と同じ条件にて査定が行われます。

また、走行距離については多くなれば多くなるほどマイナス要素となっていくわけですが、少なければ少ないほど高額査定となるという事はありません。

 

残クレの契約では、最初に一定の走行距離が設定されていて、それをオーバーすると追加料金が発生する仕組みになっています。

つまり、それ以下の走行距離だった場合でも、設定された最初に定められた走行距離に基づいて査定が行われるため、決められた残価よりも高い金額で買い取ってくれることはないのです。

 

そして事故や接触によって車体に損傷がある場合には、車の返却と同時にその修理費用と同程度の金額を支払わなければなりません。

また、フレームのゆがみなど大きな損傷だった場合は、自腹で車を修理していても、査定時に事故歴として残ってしまうため、市場価格が大きく下がってしまうので、残価通りの金額で返却することは不可能となってしまいます。

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車種によって残価は変わる

これはトヨタ車に限った話ではありませんが、最初に設定される残価の金額は数年後の市場価値を予測する事によって決められています。

つまり、年数が経つにつれて価値が下がっていくのは当然ですが、その下がり幅は車種によって違いがあるわけですね。

 

同じトヨタ車であったとしても、人気車種やカラーだった場合には値が下がりにくいので、残価設定も高額となるわけです。

逆に、あまり人気がなく値が下がりやすい車種の場合は、残価も低いケースが多いということですね。

 

そして、残クレ最大のメリットは「低価格で新車に乗り換えられる」「3年毎に新車に乗れる」ということなので、頻繁に車を乗り換えたい場合はできるだけ値段が下がりにくい人気車種を選ぶ事で、より低価格で新車に乗り続ける事ができるというわけですね。

 

逆に、値が下がりやすく残価設定の額が少ない車種の場合は、残クレではなく通常のローンで買って、長く乗り続けた方が良いということになります。

 

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残クレが有利に働くケース

残クレのメリットの一つとして、損傷や走行距離によるマイナス査定がない場合には、残価にて車を売却することができるということです。

つまりは、その車の市場価値が下がっていたとしても、使用者に非がない限りは残価通りの金額で車を買い取ってくれるわけですね。

 

例えば、フルモデルチェンジやマイナーチェンジによって型落ちとなった車は市場価値が下がる事がありますよね。

そういった場合でも、残価通りの価格で車を買い取ってくれるのでお得に新たな車に乗り換えられるというわけです。

 

しかし、逆のケースも存在しますよね。

そう、モデルチェンジによって、前の型に付加価値がついて高い値が付くケースです。

とは言え、そういった場合でも心配する必要はありません。

 

何故なら、残価設定よりも高い値が付きそうな場合は、ディーラーに返却せずに別の買い取り業者に車を売却してしまえば良いからです。

残価より高い金額で売却できれば、残価分をトヨタファイナンスに支払って、残った金額を新しく乗り換える車の頭金にするなど、有効活用することもできますよね。

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