自動車保険見直しガイド
修理費用

経済的全損(修理費用がその車両の時価を超えること)と判断するには、時価をどのように算定するかが重要になってきます。しかし、車両といっても新しい車もあれば古い車もあり、また特殊な車両もあるでしょう。

一概に、市場の価格を用いれば良い、という物では有りません。時価の算定方法がどうなっているのか見ていきましょう。

スポンサーリンク


特殊な設備や仕様の車両の時価評価方法は?

これらの時価評価方法は、判例によれば、イエローブック等の中古車価格を「特別装備がされていない価格」と推定して、その価格に、同じ装備をする場合の工事費用と登録費用を加算する方法や、車体部分と特殊仕様部分は同じように減価をすると考え、標準仕様での新車価格と事故時の車両の価格をレッドブック等で比較して残価を算定し、特殊仕様部分もその割合で時価を算定する方法などが採用されています。

特殊な設備や仕様をした車両とは、例えば床水切り仕様や屋上デッキ等の特別装備をした車両や郵便専用の特別仕様車などの事です。

営業用車両の時価評価方法は?

市場の存在や減価償却方法の残存価額を時価とする方法があります。

レンタカーでは、中古車市場より2割程度安い市場が存在する事からレッドブック等の価格から約2割価格を安くして時価評価した例が有ります。

また、タクシーでは、時価を同程度の車両価格の10%とした例や、それにタクシーとしての特殊装備を加算した価格を時価とした例もあります。

古い自動車の時価評価方法は?

レッドブック等の中古車価格のみで評価するのではなく、整備費用や改良費用も考慮して評価します。

例えば、初度登録から19年経過のベンツを100万円で購入し、整備に115万円掛けた車両(合計215万円)を、整備により価値が回復したとして時価を150万円とした判例があります。

限定生産・特別な改造・塗装をした車両の時価評価方法は?

残念ながら、判例ではその価値を時価として評価していません。

時価を評価するのは車両の状態であって、特殊な塗装をしていたからといって付加価値は認められないとした例や、改造に関しても趣味の範囲として価値を増加したとは言えないとして考慮しなかった例、限定生産に関してもその価値は認めるものの市場の価格通りに評価した例があります。

取得後間もない車両の時価評価方法は?

減価償却後の価格を時価とした方法や、購入直後など新車と考えられるような場合には購入金額を時価とした方法があります。

事故が6ヶ月の車両に関して、経過年数6ヶ月の減価償却後の残存価額を時価とした例や、購入後1ヶ月のバイクについて時価は購入金額と同視できるとした例があります。

車検の残存期間は考慮される?

車検の残存期間を考慮した判例もあります。

修理見積額が27万円だった車検残存期間7ヶ月の車両の時価がレッドブック(車検残存期間1年を前提として価格評価)では26万円であったため、経済的全損と判断した例や、車検が23ヶ月残存していた車両では時価に車検の2万5千円を加算した例があります。

以上のような時価の評価方法が有ります。下記記事も参考にしてください。

物損事故の損害賠償請求項目のまとめ

失敗しない車の売り方

愛車の無料一括査定

車探しズバットの中古車無料検索サービス