この記事を読むのに必要な時間は約 26 分です。
一般的に、自動車保険料は30歳という年齢を境に安くなります。20代から自動車保険に加入している人なら、それを肌で感じているのではないでしょうか?
ただそれでも気になるのが「保険料相場」。以前よりは保険料が安くなっているけれど、世間一般と比べたら、支払っている金額が高いのか、それとも安いのか、チェックしておきたいですよね。
そこで今回は、30代の自動車保険の相場を紹介したいと思います。また、結婚・出産・住宅購入など色々と出費が嵩む30代向けの保険料節約術やオススメの自動車保険、そして家族の事を考えた補償の組み立て方なども紹介していきます。
年代別・自動車保険の選び方 | ||
---|---|---|
10代はこちら | 20代はこちら | 30代はこちら |
40代はこちら | 50代はこちら | 60代・70代以上はこちら |
年代別保険料の平均(相場) | 初心者ドライバーの保険料相場 | 保険加入のタイミング |
30代の自動車保険の平均相場【継続更新の場合】
自動車保険料は幾つもの要素が複合的に絡みあって計算されますが、30代という年齢に話を絞ると、ポイントになるのは「年齢条件」です。
30代に用意されている年齢条件は以下の2つです。
- 30歳以上補償
- 35歳以上補償
詳細は後述しますが、両方の年齢条件を用意している自動車保険はありません。どちらか片方のみです。30代の年齢条件は少しややこしくなっているんですね。
この話はとりあえず置いといて、まずは「30歳以上」と「35歳以上」の保険料相場を見ていきましょう。
なお、いずれの相場も以下の前提条件で見積・シミュレーションをしています(車種は、フィット・プリウス・ハリアー・アルファード・ワゴンR・タントの6車種)。また、相場の金額は、13社の保険料を平均した金額です。
●等級:12等級 ●事故有係数適用期間:0年 ●記名被保険者の年齢:30歳又は35歳 ●運転者範囲:配偶者限定 ●免許の色:ブルー ●使用目的:通勤・通学 ●補償内容:対人・対物(無制限)、車両保険(一般タイプ)、人身傷害(3,000万円)等
30歳以上(30歳~34歳)の保険料相場
車種 | 年間保険料 | 月払い保険料 |
---|---|---|
フィット | 68,338円 | 月々:6,291円 合計:75,493円 |
プリウス | 76,393円 | 月々:7,011円 合計:84,141円 |
ハリアー | 91,536円 | 月々:8,412円 合計:100,954円 |
アルファード | 93,617円 | 月々:8,599円 合計:103,193円 |
ワゴンR (軽) | 61,666円 | 月々:5,654円 合計:67,852円 |
タント (軽) | 64,280円 | 月々:5,897円 合計:70,766円 |
メモ:「年間保険料」は保険料を一括で払った時の料金、「月払い保険料」が分割で払った時の料金を表しています。
ざっくりまとめると、30代前半の保険料相場は、普通車だと7万円~9万円、軽自動車だと6万円~7万円です。ある程度等級が進んでいる人は、これらの金額に近い保険料になるでしょう。(今回の見積もりは12等級で行っています)
35歳以上(35歳~39歳)の保険料相場
車種 | 年間保険料 | 月払い保険料 |
---|---|---|
フィット | 65,128円 | 月々:5,926円 合計:71,118円 |
プリウス | 72,781円 | 月々:6,606円 合計:79,276円 |
ハリアー | 87,046円 | 月々:7,908円 合計:94,900円 |
アルファード | 89,085円 | 月々:8,089円 合計:97,073円 |
ワゴンR (軽) | 58,760円 | 月々:5,329円 合計:63,957円 |
タント (軽) | 61,266円 | 月々:5,553円 合計:66,642円 |
35歳以上の保険料相場は、30代前半と比較すると、全体的に数千円安くなっていますね。
30代の人からすれば、年間10万円以下の保険料自体はそれほど高い金額ではありません。会社での給料も徐々に増えているでしょうから、保険料だけに着目すれば払えないことはないでしょう。
しかし、冒頭でも書きましたが30代は何かと出費が多くなってくる時期です。生命保険や子供の教育費用、老後資金の積立など数えればキリがありません。できる限り当記事で紹介している節約術を活用して下さいね。
30代で初めて自動車保険に加入する場合の保険料相場
30代で初めて自動車保険に加入する人もいますよね。過去の保険料などの比較対象が無いので、より相場が気になると思います。
そこで自動車保険に30代で新規加入する場合の保険料相場についても紹介します。「30歳以上」と「35歳以上」の相場を続けて見ていきましょう。
なお、見積条件や車種などは、等級以外さきほどと同じです。
■30歳~34歳の新規加入者の場合
車種 | 年間保険料 | 月払い保険料 |
---|---|---|
フィット | 112,726円 | 月々:10,159円 合計:121,910円 |
プリウス | 125,340円 | 月々:11,258円 合計:135,106円 |
ハリアー | 149,150円 | 月々:13,405円 合計:160,866円 |
アルファード | 154,004円 | 月々:13,848円 合計:166,182円 |
ワゴンR (軽) | 100,731円 | 月々:9,030円 合計:108,365円 |
タント (軽) | 105,073円 | 月々:9,418円 合計:113,016円 |
■35歳から39歳の新規加入者の場合
車種 | 年間保険料 | 月払い保険料 |
---|---|---|
フィット | 102,477円 | 月々:9,463円 合計:113,564円 |
プリウス | 114,588円 | 月々:10,564円 合計:126,772円 |
ハリアー | 136,337円 | 月々:12,572円 合計:150,873円 |
アルファード | 140,746円 | 月々:12,979円 合計:155,753円 |
ワゴンR (軽) | 91,986円 | 月々:8,464円 合計:101,569円 |
タント (軽) | 95,969円 | 月々:8,828円 合計:105,936円 |
30代前半・後半ともにさきほどの継続契約者と比較すると、平均相場は数万円高くなっていますね。アルファードでは約6万円も高くなっています。
このように新規加入者の保険料が高くなる理由は「等級」にあります。
- 新規加入者の等級・・・6等級(割引率9%)
- 継続契約者の等級・・・無事故を前提にすれば年々上昇(例:12等級で割引率48%)
参考:30代の新規加入者の等級は、厳密に言うと、年齢条件によって6C・6E・6Gのどれかになります(6Sにまとめる保険会社もある)。ただどのアルファベットも割引率は9%です。
自動車保険の制度上、新規加入者は割引率の低い6等級からスタートとなるので、1年目の保険料がどうしても高くなってしまうんですね。
ただしこれはあくまで原則的な話です。「セカンドカー割引」や「等級の引継ぎ」を利用すれば、新規加入者でも7等級以上になることができます。
セカンドカー割引を利用!新規でも7等級からスタート可能
セカンドカー割引とは、新規で加入する2台目以降の車の等級が6等級ではなく7等級になる割引制度です。等級が増えるのは1つだけですが、割引率は9%から40%にまで上昇します。これだけで継続契約者の保険料相場に近い金額まで保険料を抑えることができます。
セカンドカー割引を適用できるなら利用しない手はありません。なお、適用条件は主に以下の通りです。
- 1台目の等級が11等級以上
- 所有者が個人かつ同居している親族であること
- 保険会社は別々でもOK など
適用条件のハードルはそこまで高くないので、すでに家族のだれかが自動車保険を契約しているのであればセカンドカー割引を利用できる可能性が高いです。新規加入前に家族の保険証券をチェックしてみましょう。
等級の引継ぎはあまり効果がない
自動車保険では、同居している家族間で等級の引継ぎを行うことができます。たとえば、親の20等級を新規で加入する子供に引き継ぐといったケースですね。この制度を利用すれば、新規加入でもいきなり高い等級からスタートすることができます。
かなりお得に感じる制度ですが、30代が等級を引き継ぐ効果はあまりありません。
そもそも等級の引継ぎは、年齢条件が有利な人から年齢条件が不利な人に高い等級を譲り、そして前者が新規で加入することによって家族全体で保険料を引き下げることが狙いです。
この点、30代は基本的に年齢条件が有利になる年代です。そして、親子間で等級を引き継ぐことを前提とすれば、親も当然年齢条件が有利な年代です。そのため、等級の引継ぎをしようがしまいが、家族全体の保険料は大して変わりません。
残念ながら、10代や20代のように家族全体の保険料が劇的に安くなるわけではないのです。もし、等級の引継ぎを考えるのであれば、引き継いだ場合と引き継がなかった場合の保険料を見積もって比較してから判断するようにしてください。
もちろん、親(親族)の自動車保険もですよ。
30代の年齢条件と年齢料率区分
自動車保険料に影響を与える項目として、「年齢」に関する項目が2つあります。それが「年齢条件」と「年齢別料率」です。
- 年齢条件・・・「○○歳以上補償」などの補償する年齢の範囲を定める項目
- 年齢別料率・・・記名被保険者の年齢に応じて計算される保険料体系
30代には年齢条件が「30歳以上補償」と「35歳以上補償」の2つが設定されていますが、前述したように、両方とも設定している保険会社はありません。なので、自動車保険選びの際に迷うポイントになり、また勘違いしやすいポイントにもなります。
そして、年齢別料率も各自動車保険で設定の仕方が異なります。「1歳刻み」か「10歳刻み」で保険料を設定している保険会社に分かれます。10歳刻みなら30代の間は年齢別料率に関しては保険料がずっと同じということです。
このように各社バラバラなので、ここはしっかりと整理しておいたほうが良いでしょう。まずは年齢条件から見ていきますね。
「30歳以上補償」が有る自動車保険と「35歳以上補償」が有る自動車保険
主な自動車保険の年齢条件をまとめてみました(2018年7月時点)
自動車保険 | 26歳以上 | 30歳以上 | 35歳以上 |
---|---|---|---|
チューリッヒ | ○ | ○ | ☓ |
アクサダイレクト | ○ | ○ | ☓ |
イーデザイン損保 | ○ | ○ | ☓ |
ソニー損保 | ○ | ○ | ☓ |
三井ダイレクト | ○ | ☓ | ○ |
セコム損保 | ○ | ☓ | ○ |
そんぽ24 | ○ | ☓ | ○ |
損保ジャパン | ○ | ☓ | ○ |
三井住友海上 | ○ | ☓ | ○ |
東京海上日動 | ○ | ☓ | ○ |
あいおいニッセイ | ○ | ☓ | ○ |
SBI損保 | ○ | ☓ | ☓ |
セゾン自動車 | ☓ | ☓ | ☓ |
セゾン自動車火災保険には、年齢条件そのものがなく、年齢に関しては年齢別料率のみで保険料を計算しています。
各社このような設定となっています。この表を見て、30歳~34歳の人は「30歳以上補償が有る自動車保険を選べば保険料が安くなるな」、35歳以上の人は「35歳以上補償が有る自動車保険を選べばお得だな」と思いませんでしたか?
その考えは大きな勘違いです!
たしかに、1つの自動車保険だけで考えれば、26歳以上補償より30歳以上補償の方が保険料は安くなります。また、仮に30歳以上補償と35歳以上補償の両方がある自動車保険があれば、35歳以上補償の方が保険料は安くなるでしょう。
しかし、それはあくまで1つの自動車保険だけで考えた場合です。各自動車保険を比較すると、必ずしも年齢に応じた年齢条件がある自動車保険を選べば保険料が安くなるわけではありません。
その証拠に「30歳」と「35歳」の年齢で見積もった際の保険料ランキングをご覧ください。
ランキング | 30歳 | 35歳 |
---|---|---|
1位 | SBI損保 (26歳以上補償) | SBI損保 (26歳以上補償) |
2位 | チューリッヒ (30歳以上補償) | セコム損保 (35歳以上補償) |
3位 | アクサダイレクト (30歳以上補償) | アクサダイレクト (30歳以上補償) |
「26歳以上補償」のSBI損保が30歳・35歳で共に1位となり、「30歳以上補償」のアクサダイレクトが35歳で3位になっています。
「30歳~34歳」だから「30歳以上補償」、「35歳~39歳」だから「35歳以上補償」のある自動車保険と決めつけるのではなく、しっかりと各自動車保険を比較することが安い自動車保険にたどり着く方法です。勘違いしやすいので注意してくださいね。
各自動車保険の年齢別料率の違い
前述したように、年齢別料率を1歳刻みで設定している自動車保険と10歳刻みで設定している自動車保険があります。これについても各社の違いをまとめてみました(2018年7月時点)。
自動車保険 | 1歳刻み | 10歳刻み |
---|---|---|
チューリッヒ | ○ | ☓ |
アクサダイレクト | ○ | ☓ |
セゾン自動車 | ○ | ☓ |
三井ダイレクト | ☓ | ○ |
SBI損保 | ☓ | ○ |
イーデザイン損保 | ☓ | ○ |
ソニー損保 | ☓ | ○ |
セコム損保 | ☓ | ○ |
そんぽ24 | ☓ | ○ |
損保ジャパン | ☓ | ○ |
三井住友海上 | ☓ | ○ |
東京海上日動 | ☓ | ○ |
あいおいニッセイ | ☓ | ○ |
1歳刻みで保険料を変化させるのは、チューリッヒとアクサダイレクトとセゾン自動車火災保険の3社です。このうちチューリッヒとアクサダイレクトは1つ年を重ねるごとに百円単位で保険料が安くなっていきます。一方、セゾン自動車火災保険は千円単位で保険料が安くなっていきます。
その他の自動車保険は10歳刻みで保険料が変化するように年齢別料率を設定しています。年代別料率と言った方が良いかもしれませんね。区分としては、29歳以下、30歳~39歳、40歳~49歳・・・といった感じです。
ポイントは毎年保険料が変化する自動車保険の存在です。このような自動車保険がある以上、やはり毎年各自動車保険の保険料を比較して「どこが安いのか?」をチェックしておくべきでしょう。
なお、セゾン自動車火災保険は30代では保険料が高い自動車保険ですが、40代・50代になるとどんどん保険料が安くなっていきます。40歳を迎えたときには契約する可能性が出て来る自動車保険なので、覚えておいてくださいね。
30代の保険料を安くする方法
比較的保険料が安い30代の自動車保険ですが、それでも「まだ高い!」と感じている人も多いと思います。そこでここでは保険料を節約する方法をいくつか紹介していきます。
鉄板の節約術!車両保険に免責金額を設定
どの自動車保険でも車両保険に免責金額を設定する事ができます。
免責金額とは、車両保険を使用する際の契約者の自己負担額です。たとえば、「5万円-10万円」という免責金額を設定すれば、1回目の保険使用時の負担額が5万円、2回目以降の負担額が10万円となります。
「免責金額の設定」=「保険会社の保険金支払の減少」となるので、設定金額に応じて保険料が安くなります。
では、免責金額を設定する事によってどれだけ保険料が節約できるのかを実際に見積もってみましょう。主な見積もり条件は以下の通りです。
●保険会社:イーデザイン損保 ●年齢:30歳 ●年齢条件:30歳以上補償 ●車種:アルファード ●補償内容:対人・対物(無制限)、人身傷害保険(3,000万円) 等
免責金額 | 車両保険 (一般) | 車両保険 (エコノミー) |
---|---|---|
無し | 105,170円 | 65,880円 |
0万円-10万円 | 92,310円 | 60,270円 |
5万円-5万円 | 84,560円 | 56,900円 |
5万円ー10万円 | 84,000円 | 56,650円 |
10万円-10万円 | 76,870円 | 53,540円 |
免責金額が大きいほど、保険料の節約効果が大きくなります。この場合だと、最大で約3万円の保険料を節約する事ができます。
このように車両保険に免責金額を設定するだけで、保険料を大幅に抑える事ができます。おすすめの節約術なので、ぜひ検討してみてくださいね。
車両保険に免責金額を設定して保険料を節約~おすすめ免責金額も紹介!
是非とも利用したいゴールド免許割引
自動車保険にはいくつもの割引制度がありますが、その中でも大きな割引を受けられるのが「ゴールド免許割引」です。適用条件は契約時点でゴールド免許である事だけです。
保険料の割引率は、保険会社によって異なりますが、10%~20%となっていてかなり魅力的です。実際にゴールド免許とブルー免許で保険料を比較してみましょう。
●保険会社:イーデザイン損保 ●年齢:30歳 ●年齢条件:30歳以上補償 ●車種:フィット ●補償内容:対人・対物(無制限)、人身傷害保険(3,000万円)、車両保険(一般タイプ) 等
免許の色 | 年間保険料 | 月払い保険料 |
---|---|---|
ブルー | 61,850円 | 月々:5,507円 合計:66,804円 |
ゴールド | 45,240円 | 月々:4,028円 合計:48,336円 |
免許の色が違うだけで16,610円も保険料が安くなります。交通違反をすれば、反則金を支払うだけでなく、この保険料節約チャンスを逃す事になるんです。
ブルー免許の人は日頃から法令遵守・安全運転を意識して、1日でも早くゴールド免許をゲットしましょうね。
保険料の支払回数はなるべく一括で!分割にすると高くなる
保険料の支払回数には「一括払い」と「分割払い」があります。10代・20代の頃と比べると保険料がだいぶ安くなる30代。一括払いを選んでもそこまで苦にはならないでしょう。また、分割払いを選べば、月々数千円にまで負担を分散できるので支払いがかなりラクに感じると思います。
あなたはどちらを選びますか?保険料が安くなったとはいえ一括払いはちょっとキツイと思う人もいるかもしれませんね。
しかしながら、選ぶべきは一括払いです。分割払いにすると、分割手数料が発生し、トータルの支払い金額が一括払いと比べると数%高くなってしまうからです。保険料を少しでも安くしたいなら一括払いを選択しましょう。
自動車保険の保険料は一括払いにするか分割払いにするかで約5%変わる
30代におすすめの自動車保険ランキング!安い保険会社はどこ?
自動車保険を選ぶ際に「保険料の安さ」はポイントになりますよね。そこで30代の保険料相場を調査した時の各社の保険料をランキング形式で紹介したいと思います。
フィット・プリウス・ハリアー・アルファード・ワゴンR・タントの6車種の保険料を各社ごとに平均した金額でランキング化しています。
順位 | 30歳 | 35歳 |
---|---|---|
1位 | SBI損保 (54,711円) | SBI損保 (54,711円) |
2位 | チューリッヒ (63,591円) | セコム損保 (61,518円) |
3位 | アクサダイレクト (65,633円) | アクサダイレクト (65,271円) |
4位 | セコム損保 (66,128円) | 三井ダイレクト (66,438円) |
5位 | ソニー損保 (67,778円) | チューリッヒ (67,645円) |
30歳・35歳ともに上位にランクインしたのはダイレクト型自動車保険です。ちなみに、三井住友海上や東京海上日動などの代理店型の自動車保険では、平均保険料がおよそ8万円~9万円でした。
保険料を重視して自動車保険を選ぶならダイレクト型がおすすめということになりますね。
30代におすすめの補償~家族の事を考えた自動車保険の組み立て方~
30代になると、結婚・出産を経て、家族と一緒に住んでいる人が多くなります。こうした家族持ちの人は、家族の事も考えて自動車保険を組み立てていく必要があります。
そこで、30代の自動車保険の組み立て方やおすすめの特約について紹介したいと思います。
運転者の範囲・条件を適正に!
自動車保険では「運転者の範囲」と「年齢条件」を設定します。これらは自動車保険の補償される人の範囲を指定する項目なのでかなり重要です。もし、補償範囲外の人が運転して事故を起こすと補償されません
そのため、家族の誰が契約車両を運転するのかをしっかりと把握して、正しい運転者の範囲・年齢条件を設定する必要があります。
以下にいくつかのパターンを紹介しておくので、参考にしてください。
■自分と結婚相手が運転する場合
- 運転者の範囲・・・配偶者限定(夫婦限定)
- 年齢条件・・・若い方に合わせる
■父・母など家族も運転する場合
- 運転者の範囲・・・家族限定
- 年齢条件・・・最も若い人に合わせる
■子供も運転する場合
- 運転者の範囲・・・家族限定(結婚歴の有る別居の子供の場合は「限定無し」)
- 年齢条件・・・子供に合わせる(別居している子供は年齢条件に関係無く補償されるので、その場合は夫婦いずれかの若い方に合わせる)
30代におすすめの特約
小さなお子さんがいる家庭では、日常生活で怪我をした場合や誰かに怪我をさせた場合に備えていろんな保険に加入しているのではないでしょうか?実は、自動車保険にも日常生活おける様々な補償を想定した特約があります。たとえば、以下のような特約です。
子供が自転車で怪我をした時に備えたい場合は「自転車特約」を付帯したり、子供が誰かに怪我をさせた時の賠償に備えたい場合は「個人賠償責任補償特約」を付帯したり、など必要に応じて特約を付帯してみると良いでしょう。
また、こうした補償は火災保険や自転車保険などにもありますが、自動車保険にまとめる事で保険料全般の節約に繋がります。保険使用時の連絡先が1つになるというメリットも有るので、ぜひ検討してみてくださいね。
まとめ
30代の自動車保険は、年齢条件が各自動車保険でバラバラだったので、少しややこしい一面がありましたね。でもそこまで複雑に考える必要はありません。要は毎年見積もりを取れば、安い自動車保険をかんたんに見つける事ができます。
30歳だから「30歳以上補償」がある保険会社から選べば良いというものではありません。もちろん、結果として保険料が安かった保険会社が「30歳以上補償」だった、という事はありますけどね。
40代・50代になっても考え方は同じなので、「自動車保険は比較が大事!」という事を覚えておいてくださいね。
関連記事をチェックする