自動車保険をディーラー経由で申し込むと高いがメリットもある

(この記事は約 6 分で読めます。)

ディーラーで保険を契約する人

代理店型の自動車保険では、様々な業者が保険の取次を行っています。例を挙げると、以下の様な業者が取り扱っていますよね。

  • 車のディーラー(販売店)が代理店となっているケース
  • 保険専門の会社が代理店となっているケース
  • 修理工場が代理店となっているケース
  • ガソリンスタンドが代理店となっているケース

そして、上記例示で挙げた様々な業者の中で、最もユーザーと近いのは「ディーラー(車の販売店)」では無いでしょうか。

当然、ディーラーには初めて車を購入する人も訪れますから、ディーラー経由で代理店型の自動車保険に加入している人はかなり多いと予想できます(自動車保険に関する知識が無ければ、自分より知識の有るディーラーの担当者が勧める保険に入っておこうと思いますよね)。

しかし、「ディーラー経由の自動車保険加入」には良い面もあれば、悪い面も有ります。加入する前に良し悪しをチェックしておきましょう。

そこで今回は、ディーラー経由で自動車保険を申し込むメリット・デメリットについて紹介したいと思います。

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ディーラー経由で申し込む一番のデメリットは保険料の高さ

やはり、一番のデメリットは「保険料が高い」という事でしょうか。

「代理店型の自動車保険」と「通販型の自動車保険」を比較すると、自動車保険料が3割~4割程度差が出るのも珍しく有りません。

たとえば、トヨタのプリウス・ダイハツのムーヴの・マツダのデミオの保険料を代理店型・通販型の自動車保険で車種毎に同条件で見積もってみると、以下のようになります。

車種代理店型通販型差額
プリウス76,770円59,720円17,050円
ムーヴ89,280円64,870円24,410円
デミオ59,850円35,200円24,650円

プリウスの保険料は、代理店型自動車保険が三井住友海上、通販型自動車保険がチューリッヒです。同じく、ムーヴは共栄火災とイーデザイン損保。デミオは損保ジャパンとイーデザイン損保。各見積もりの詳細については、下記記事をお読みください。

トヨタ プリウスの保険料を3社で見積もり取ってみた
ダイハツムーヴの自動車保険料見積もり結果
マツダ デミオの保険料を見積もりしてみたらこうなった

ディーラー経由で自動車保険に申しこめば、必然的に代理店型の自動車保険に加入することになるので、保険料が高くなる事は逃れようが有りません。

ただし、将来的には大手損保を中心に「テレマティクスサービスを利用した保険契約プラン」が提供されます。これを上手く使えば、代理店型でもかなり安くで加入することが出来るかもしれません。

ディーラーの担当者はあくまで車販売の専門家

初めて車を購入し、かつ自動車保険に加入する人にとっては、ディーラーの担当者が自動車保険に関しても深い知識を持っている、と勘違いしてしまいがちです。

ディーラーの営業マン

もちろん自動車保険に関する研修をある程度受けているはずですが、自動車保険のプロを育成するような内容ではありません。あくまで、ディーラーは自動車販売がメインですからね。

つまり、自動車保険に関する知識はそこまで深くないのです。また、全ての自動車保険の商品内容を把握しているわけでもありません。

ディーラー経由で自動車保険を契約する事が悪いわけではありませんが、ディーラーの担当者に全て任せてしまうのはよろしくありません。無駄な特約が付帯されたセット商品を契約させられる事もあります。

自分自身で有る程度の保険知識を付けて、そして意思を持って契約するようにしてくださいね。

車・自動車保険の乗り換え・変更時にディーラーと少し気まずくなる

車又は自動車保険のどちらかを乗り換え・変更する際に、ディーラーとの間に気まずい空気が・・・。気になる人は気になりますよね。

  • 車を乗り換える場合・・・自動車保険代理店は旧ディーラーのまま
  • 自動車保険を変更する場合(ダイレクト型や他の代理店で契約する場合)・・・車検・メンテナンスなどは旧ディーラーのまま

もちろん、代理店や車の持ち込み先を変更すれば済む話ですが、そういった事を言い出しにくい人もいますよね。

相手(ディーラー)の気持ちを考えすぎてしまう人は、先々このような事で悩む可能性もあるので、ディーラー経由での自動車保険の契約は向いていないかもしれませんね。

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ディーラー経由で申し込むメリット

ディーラー経由での自動車保険の加入は「高い」などのデメリットを先に紹介しましたが、それらを打ち消すだけのメリットが有るのも事実です。

メリット

そのメリットというのが、やはり担当者が親身になって対応してくれるところです。修理工場やガソスタが代理店になっている場合よりも、更に親身に対応してくれる可能性が高いです。

なぜなら、保険の対応も誠心誠意行って、お客さんのハートを掴めば、次回車を購入するときも自分から買ってくれる可能性が高くなるからです。当然、自動車保険も自分のとこで継続してくれるでしょうから、2重のインセンティブ(報酬)をゲット出来ます。

それに、お客さんに好印象を残せば、車を買おうとしている友人やどこの保険に入ろうか迷っている友人に、自分の事を紹介してくれるかもしれませんよね。そうなれば、担当者の売上は更に伸びます。

ディーラーは、他の代理店型保険の取次業者に比べると、1件あたりの販売単価・利益(新車なら数百万円)が大きいので、1人お客さんを繋ぎ止めておくだけでも、かなり売上げに貢献してくれます。だからこそ、他の取次ぎ業者よりも親身になってくれる事が多いんですよね。

ガソスタとか修理工場は、一件あたりの利益がそこまで大きいわけじゃないですし、お客さんも多いので、一人一人のお客さん全てを誠心誠意もてなすのは、物理的に難しいという側面も有ります。

これは、ディーラー経由で自動車保険を申し込む大きなメリットと言えますね。

満足している女性

ただし、全ての担当者が親身に対応してくれる訳では有りません。ディーラーの担当者との距離感が近くないと、キッチリとした仕事をしてくれない可能性が有ることは認識しておきましょう。

従って、あまりお店の人と接点を持ちたくないな~というタイプの人は、ディーラー経由で自動車保険に加入しても、そのメリットを使いこなせる可能性は少ないので、無難に保険料の安い通販型の自動車保険にした方が良いでしょう。

なお、ディーラー経由で自動車保険を契約したからといって、事故対応が良くなるわけではありません。事故現場に担当者が駆けつけてくれる事はまずないでしょう。基本的に事故対応の良し悪しは、自動車保険会社に依存します。

修理などでメーカーオリジナルのサポートを受けられる

OKサインを出す女性

トヨタ・ダイハツ以外のディーラーでは、車両の購入と自動車保険の契約などを条件に、飛び石やいたずらなどによる軽い損傷の修理費用を補償してくれるサポートプランが用意されています(上限付き)。

細かい傷でも車両保険を使用すれば、基本的に等級がダウンしてしまいます。つまり、翌年の保険料が高くなってしまいます。

しかし、サポートプランを利用すれば、等級ダウンを防ぎつつ、車を修理する事ができます。これはディーラー経由で自動車保険を契約するメリットと言えるでしょう。

メーカーのオリジナル自動車保険(車両保険)プランのまとめ
代理店型自動車保険のその他のメリット

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まとめ

ディーラー経由で自動車保険に加入するメリット・デメリットについて紹介しました。

今回の記事を読んで「ディーラーで保険を契約するのはやめておこう」と思った人は、車の購入時又は保険の更新時にしっかりと担当者に断りをいれるようにしましょう。

なお、ディーラーの営業マンへの断り方が分からない人は「知り合いの代理店で加入する」と言ってやんわりと断っておきましょう。他にも上手な断り方が有ると思いますが、大事な事はハッキリと断る事です。中途半端はダメですよ。

最後に、ディーラーで契約した保険を契約期間の途中で解約する人は、解約返戻金と等級の進捗を考慮して決断してくださいね。満期まで待った方が損をせずに済むケースも有りますから。

自動車任意保険を契約途中での解約は得?損?

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FP・専門家からのコメント

松田 聡子(Satoko Matsuda)

松田 聡子(Satoko Matsuda) Twitter  

ファイナンシャルプランナー。群馬FP事務所代表明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保での法人コンサル営業を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在は法人向けには退職金制度の導入コンサル、個人向けにはiDeCoやNISAを有効活用したライフプランニング、リタイアメントプランニングで人生100年時代をマネーの面からサポート。また、金融ライターとしてWEBメディアに寄稿中。

【経歴】

  • 明治大学法学部法律学科 卒業
  • 約15年間システムエンジニアとして金融・物流の業務アプリケーションの設計・開発に従事
  • その後、国内生命保険会社にて法人に対しての財務強化や福利厚生の提案営業に従事
  • 2007年より独立系FPとして法人・個人の相談業務をスタート。確定拠出年金の講師や職業訓練の講師としても活動

【資格】

コメント

自動車購入時にディーラーから自動車保険の提案を受ける人は多いのではないでしょうか。最近はディーラーも収益獲得のために、営業マンに自動車保険のノルマを課すケースも少なくありません。

そのため、本当はやってはいけない「自動車保険に加入したら車両価格を値引きします」などの条件を付けることもあると耳にします。

ユーザーとしてはその条件が魅力的であれば、ディーラーから自動車保険に加入したくなりますが、本来は禁じられていることなので注意してください。

一般的にディーラーの扱う自動車保険は保険料が高いです。

しかし、自動車の利用頻度が高く、事故を何回も起こしているような人にとっては保険もディーラーに任せるのが安心と言えます。

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