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自動車保険の保険証券は、契約の継続・見直し時や事故を起こした時など、様々な場面で必要になる重要な書類です。
そのため、大切に保管しているはずです。
しかし、大切だと思っていても紛失してしまう事は有ります。
常に何かに使用するわけではないので、どこに保管したか分からなくなる事も有りますよね。
そこで今回は、大切な自動車保険の保険証券を紛失してしまった場合の再発行手続きの方法、あるいは保険証券を無くさないための対処方法などを紹介していきます。
自動車保険の保険証券を紛失した時にやるべき事
保険証券を紛失したからといって、自動車保険の契約が無効になるわけでは有りません。そのため、慌てなくても大丈夫です。
まずは落ち着きましょう。
ですが、冒頭でも書いたように、契約等に必要な書類です。
なるべく早く契約している保険会社に連絡をして再発行手続きを行って下さい。
保険証券の再発行手続きの方法
保険証券の再発行には書面での手続きが必要になります。
そのため、紛失の連絡を入れた際に必要な書類について聞いておきましょう。
必要な書類
保険会社によって異なりますが、一般的には以下のような書類などが再発行手続きには必要になります。
- 再発行請求書
- 本人確認書類（免許証・パスポートなど）
- 印鑑証明書
- 実印 等
再発行請求書は、保険会社の代理店で入手出来ます。
再発行されるまでの期間
新たな保険証券が再発行されるまでの期間は、必要書類を提出してから1週間から2週間ほどです。
もし、1ヶ月が経過しても手元に保険証券が届かない場合は、保険会社にその旨を連絡して下さい。
なお、新たな保険証券が手元に届くまでに事故に巻き込まれたとしても、契約内容通りに補償されるので安心して下さい。
再発行に必要な手数料
基本的に保険証券の再発行手続きの手数料は無料です。
保険証券を紛失しない為の対策
冒頭でも書いたように保険証券は重要な書類です。
再発行は可能ですが、紛失しないに越した事は有りません。
そこで保険証券を紛失しない為の対策について紹介します。
その他の保険証券と纏めて保管しておく
任意保険だけでなく、生命保険や医療保険など様々な保険に加入していると思います。
これらの保険証券をバラバラに保管しておくと、今回のように紛失してしまう事も有りますし、必要な時にすぐに見つける事が出来ません。
保険証券は重要な書類なので、1か所に纏めて保管しておいた方が良いでしょう。
保険証券を発行せずに契約する
いくつかの自動車保険会社では、保険証券を発行せずに契約する事が出来ます。
これを利用すれば、保険証券が郵送されて来ないので、紛失する心配も保管方法を考える必要も有りません。
さらに、このサービスの事を証券不発行割引と言うのですが、保険料の割引も受ける事が出来ます。
便利かつお得なサービスなので、保険証券の扱いに困っている人は是非利用してみて下さい。
保険証券Q&A
保険証券の紛失時の対処方法以外にも保険証券について疑問に思っている事は有りませんか？それらの疑問も一緒に解決しておきましょう。
保管場所は車内が良いのか？
まず任意保険の保険証券を車内に保管しておく義務は有りません（自賠責保険の保険証券は携帯義務があります）。
そのため、保険証券の保管場所はどこでも構いません。
ただ適当に保管しておくと紛失する恐れが有ります。
なので、先ほど紹介したようにその他の保険証券と纏めて保管しておくのも1つの方法ですし、車関係の書類は車に保管するという方法でも良いです。
重要な事は保管場所ではなく、保険証券がどこに有るのかを把握しておく事です。
車内に保管しておくのが覚えやすいのであれば、それで良いと思います。
証券番号が分からない場合の対処法
保険会社に事故の連絡を入れる時や保険証の再発行時などに保険証券の証券番号が必要になります。
ただ保険証券が手元に無いと証券番号は分かりませんよね。
このような時に証券番号を確認する方法は以下の通りです。
- 契約した保険代理店に連絡して番号を照会してもらう
- 「自動車保険満期のご案内」などの保険会社からの郵便物で確認する
- 保険会社のマイページにログインして確認する 等
保険会社によっては、事故時の連絡先や証券番号などが記載された携帯用のカードを発行している場合が有ります。
それを財布などに入れておけばいつでも確認出来ます。
また、紛失した場合に備えて保険証券のコピーを保管しておくのも1つの方法です。
証券番号は変わるの？
証券番号は契約の更新時に新しい番号に変わります。保険証券の再発行や契約内容の変更などでは証券番号は変わりません。
証券等を盗まれたら悪用される可能性は有るのか？
悪用される事は基本的に無いと言って良いでしょう。ただ保険証券には契約の満期日が記載されているので、同業他社からの勧誘が有るかもしれません。もし不安に思うのならばしっかりと保管しておきましょう。
FP（専門家）からのコメント
中村 傑 (Suguru Nakamura)
大垣共立銀行を退職後、東京海上日動火災保険に代理店研修生として入社。研修期間を経て、2015年に独立開業。2020年に株式会社として法人成り、現在に至る。家業が自動車販売業であり事業承継者でもある。車と保険の両方の業務を兼務しており、専門領域が広い事が強み。
コメント
保険証券は仮に証券の現物がなかったとしても、契約の有効性が無くなる事はありません。また、保険代理店の実務において例えば、事故対応時に事故現場で証券の現物の確認をする事はありません。
但し、ご自身で保険会社のコールセンター等に事故連絡等を行う場合は、証券番号や契約内容の確認が可能な証券が手元にあればスムーズなやり取りとなる事は間違いありません。
この数年、保険業界においてもデジタルシフトが進んでおりWEB上で確認可能な証券が普及しております。保険会社によっては、紙を発行しない証券は、印刷代や郵送代の節約にも繋がりますので、保険料を割引している会社もあります。
証券の封筒を開けずに車にそのまま入れてある方も多くあるのが実情ですので、スマホで簡単に契約内容の確認可能なWEB証券はスマートでオススメできます。
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