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高速道路で車が故障した場合、任意保険でロードサービスを頼む事は出来るでしょうか?
結論から書くと【可能】です。
昔は出来なかったんですが、今は大丈夫です。
この記事では、その辺りの経緯を説明すると共に、高速道路でロードサービスを頼む時の手順についても解説していきます。
民間のロードサービスも利用可!
昔は「JAFしか高速道路でのロードサービスを提供を出来ない」という規制が有りました。
その名残で、今もJAF以外の会社に高速道路上でのロードサービスを依頼することは出来ないと思っている方も多いかもしれませんね。
しかし、1997年4月に規制緩和され、以降はJAF以外の業者でも高速道路上でロードサービスを提供出来ることになりました。
従って、任意保険のロードサービスも問題なく利用することが出来ます。
高速道路でロードサービスを頼む手順
車が故障して急に動かなくなると、気が動転しますよね。
一般道路ならまだしも、高速道路では車が次々に後ろから猛スピードでやってくるので、危険が格段に大きいです。
そのため、一般道の時よりも周りに注意してキチンとした対応を取る必要が有ります。
(もちろん、一般道でもそれは同じですけどね)。
以下、ロードサービスを呼ぶまでの手順を紹介します。
①ハザードを点灯
走行中にエンジントラブルなどで急に動かなくなった場合は、急ブレーキをかけたりせずにまずはハザードランプと点灯させる必要があります。
急ブレーキを踏むと後続の車に追突される危険がありますよ。
②路肩に寄せて停車
ハザードランプを点灯させたら、路肩に車を寄せてゆっくりと停車する様にしましょう。
故障はいつ起きるかは分からないので、止まる場所を選ぶ事は中々難しいですが、トンネルなど路肩が狭いor無い場所や、見通しの悪いカーブ等で止まることは極力避けたいですね。
③発煙筒&三角表示板を置く
無事に路肩に寄せる事が出来たら次は、後続車両に気をつけながら降車し(同乗者がいる場合は同時に避難)、後続の車に故障車が止まっていることを知らせる為に発煙筒や三角表示板を車の後方50m程度の場所に置きます。
なお、カーブなど見通しが悪い場合はさらに離れて置く事が必要です。
ちなみに、三角表示板は車の故障により車を路上に止める場合には、道路交通法で設置が定められているので、常に車に載せておく様にしましょうね。
三角表示板については「三角表示板とは?備え置く義務や違反した場合の取扱」で詳しく解説しているので、参考にして下さい。
④ガードレールの外に避難
高速道路が前提なのでガードレールは無い事が多いですが、ガードレールがあれば外側に、無ければ車道から離れる様に心がけて下さい。
なお、避難するのは停止している車の後方にしましょう、前方に避難すると万が一追突されたときに巻き添えになってしまうかもしれません。
⑤ロードサービスを依頼する
最近は皆さん携帯電話をもっているでしょうから、携帯電話からロードサービスの番号にかけて救援依頼をしましょう。
なお、現在位置を伝える必要があるので、キロポスト(路肩に設置されている数字の書いてあるプレート)の数字を伝える様にしましょう。
携帯電話を持っていない、若しくは電池が切れている場合は、高速道路に1km毎に設置されている非常電話で救護依頼をしましょう(この場合は、基本的にJAFが来る事になります)。
オペレーターに聞かれる事は「任意保険のロードサービスを依頼した時に聞かれる事項や流れのまとめ」で書いているので、そちらも参考に。
専門家・損害保険募集人からのコメント
天野こな美 (Konami Amano)
トヨタカローラ姫路株式会社に約5年間勤務。損害保険募集人資格保有。
<保有資格>損害保険募集人
コメント
高速道路で事故を起こした場合、もちろんロードサービスが利用できます。記事でも解説している通り、高速道路で事故を起こした際には一般道とは異なるルールがあります。
自動車教習所で習っている内容ですが、忘れている人が多いと思いますので、今一度確認しておきましょう。また、忘れたときにいつでも確認しておけるように、スマートフォンにメモしておくなどの対策もおすすめです。
とくに、高速道路で車を停止させる際、三角表示板の設置は義務付けられています。
「故障車両表示義務違反」として取締を受ける場合があるので、車に積んでいない方は、カー用品店で購入しておきましょう。
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