【専門家監修】なぜ!?事故を起こしてないのに保険料が高くなった理由とは!?

(この記事は約 8 分で読めます。)

自動車保険料が高くなった

事故も起こしていない!契約内容も変更していない!それなのに自動車保険の保険料が高くなった・・・。

去年までは毎年更新する度に保険料が下がっていたのになぜ?

という疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか?

自動車保険には、無事故で過ごせば翌年の割引率が高くなる「ノンフリート等級制度」が採用されています。

にもかかわらず、保険料が上がってしまう現象がたまに発生します。

自分自身にこの現象が発生したらなかなか納得できませんよね。

そこで今回は、無事故で契約内容も変更していないのに保険料が高くなる理由、そしてその際の対処法について紹介したいと思います。

まずは、友人の「更新時に自動車保険が高くなった」エピソードを紹介します。

おそらく、多くの人がこんな体験をしているのでは?

 

Q子さん
Q子さん
なんだか最近、月々の出費が嵩むなぁ・・・と思ってたら自動車保険が高くなってたのよね!等級が下がるようなことしてないのに・・・納得いかないわ!
A太郎くん
A太郎くん
前回の更新月に保険料が上がる旨を伝えられませんでした?
Q子さん
そう言えば言われたような・・・
でもなんでずっと同じ契約内容なのに高くなるの?
A太郎くん
等級が変わる時ほどの金額の変化はあまりありませんが、保険料が変動する理由は色々とあるんですよ。詳しく見ていきましょう。

 

Advertisement(広告)
車査定

【エピソード】更新時に自動車保険が高くなった!!契約内容も同じ!

契約内容が同じなのに保険料金UP

今年の春頃の話です。

自動車保険が2ヶ月後に満期を迎えるというお知らせが契約している保険会社から届いたのですが、まだ満期まで2ヶ月もあるのでほったらかしにしていたようです。

そしてある日、雑多に積み上げられた手紙や新聞、書類の中から1枚の紙がヒラリと床に落ちたのに気付き、拾い上げて見てみると、それは「自動車保険の更新の案内のお知らせ」。

保険の見直しイメージ

すっかり更新の事を忘れていた友人は、もうすぐ満期日を迎えてしまうので保険内容の見直しを後回しにして、今回と同じ内容で契約する事にしました。

今まで無事故で過ごしてきたので、なんら契約内容に不満も無かった事も後押ししたのでしょう。

仕事を早く終わらせ自動車保険の更新をするために最寄りの保険代理店に行き、サクッと今回と同じ内容で更新手続きをしようとした友人に保険料の試算を終えた代理店店員から驚きの一言が返ってきたのです。

「前回と同じ内容で試算した結果、3,000円高くなって83,000円となります。」

保険の相談イメージ

なんで保険料金が高くなっているんだ?と思った友人は「等級の入力間違いはありませんか?」と確認したところ、間違っていないという返答。

コレでは拉致があかないと思った友人は、ストレートに「なぜ前回と同じ契約内容なのに保険料金が高くなるんですか?」と質問したそうです。

代理店店員の回答は「毎年無事故で過ごしている人は”等級”や”運転者年齢条件特約”などによって保険料金が安くなるのが通常ですが、お客様の乗っている車両によっては高くなる事もあります。」

という話だったそうです。

友人はもうすぐ満期を迎えるということもあり、とりあえず同じ内容で更新手続きをし、保険料の見直しは後日する事にして代理店を後にしました。

友人のエピソードはこれで終わりますが、無事故なのに保険料が上がってしまうという現象が起きた話でした。

話の中にも出てきたように、保険料が高くなった理由は「乗っている車両」つまり「車両料率クラス」の事を指しています。

また、保険代理店の説明不足か友人のド忘れかは分かりませんが、その他にも高くなる理由があります。

次のセクションで、無事故でも保険料が上がってしまう理由を見ていきましょう。

 

Q子さん
Q子さん
私以外にも同じような人っているのね。
A太郎くん
A太郎くん
確かに、「何故保険料が上がるのか?」について、きちんとした説明がないとモヤモヤしますよね。

 

インズウェブ自動車保険一括見積もり

保険料が高くなる5つの理由

無事故で契約内容も変更していないのに保険料が高くなる理由は、以下の5つが考えられます(消費税は将来的な話です)。

  • 車両料率クラスの見直し
  • 保険料の値上げ
  • 割引制度の適用外・縮小
  • 記名被保険者年齢別料率の影響
  • 消費税の増税

 

Q子さん
Q子さん
結構色々なパターンがあるのね。
A太郎くん
A太郎くん
消費税の増税なんかが理由ですと、全員が同じように値上がりしますけど、車両クラスの見直しが原因の場合は、人によって上がったり下がったりするのでちょっと不公平に感じますよね。

 

車両料率クラスの見直し

料率クラス

車両料率クラスの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。

  • 保険料金を算定する基準
  • クラスが1~9まであり、数字が大きい方が保険料は高くなる
  • 型式毎に決められている
  • 保険の種類毎に決められている(例:対人保険毎、車両保険毎という意味)
  • 過去の保険金の支払いや事故件数などを参考に決められている
  • 毎年見直しが行われる

 

合わせて読みたい

【料率クラスとは?】2018年の型式別料率クラス一覧表も紹介!

 

つまり、自分と同じ型式の車両の事故件数や保険金支払額が多い場合には、毎年の見直しの際に料率クラスの数字が大きくなり、たとえ自分が無事故でも保険料金が高くなってしまうのです。

残念ながら、車両料率クラス変更による保険料の値上がりは、自分ではコントロールのしようがありません。

我慢するしかないと思います。

「自分が乗っている車両は事故が多い!」という事を念頭において安全運転する事くらいしか対処のしようがありませんね・・・。

強いて言うなら、車両を買い替えれば保険料を安くすることが出来るかもしれませんね。

 

Q子さん
Q子さん
なるほどね。事故率の高い車種ほど車両クラスが上がっていくわけね。
A太郎くん
A太郎くん
一般的には、スピードが出やすいスポーツカーや、運転技術が未熟な若者が好むような車種は事故率が高いので、車両クラスも高いと言われていますが、それ以外でも常に車両クラスの見直しはされているんですよ。
Q子さん
Q子さん
私の乗っている車種が統計的に見て事故率が上がってきているってことなのね。

 

保険料の値上げ

値上げのイメージ図

「高齢者の事故率の上昇による保険金支払いの増加」や「若者の車離れによる保険料収入の減少」などにより、毎年同じ保険料しか徴収していない場合、保険会社の経営が苦しくなってしまいます。

こうした状況を乗り切る為に「保険料の値上げ」が行われます。

そのため、契約者個人に保険料が高くなる原因が無くても、保険料のベース自体が高くなっているので、更新時に保険料が高くなってしまう事があります。

 

合わせて読みたい

自動車保険料が値上げされ続けている理由

 

Q子さん
Q子さん
つまりは保険会社が儲かってないから保険料を値上げするってことでしょ?
それなら、別の儲かってそうな保険会社に鞍替えというか乗り換えをすれば保険料を抑える事ができるってこと?
A太郎くん
A太郎くん
もちろん保険会社の乗り換えで保険料が安くなる可能性はあるので、試してみる価値はあると思いますよ。

割引制度の適用外・縮小

自動車保険には多くの割引制度が有り、なるべく多くの割引を受けた方が当然保険料が安くなります。

逆に言えば、今まで適用されていた割引が適用されなくなれば、その分保険料が高くなってしまいます。

割引制度の中には、契約内容を変更していなくても時の経過(車の年式や契約年数など)によって、割引の対象外になるものがあります。

新車の横で喜んでいる男性

新車割引が典型的な例です。

新車割引とは、初度登録年月から一定期間割引を受けられる制度です。

割引率は概ね5%~10%となっていて、新車に乗る人なら大きな恩恵を受けられます。

しかし、新車割引を受けられるのは25ヶ月となっている場合が多く、当然その期間が経過すれば、割引は適用されません。

 

合わせて読みたい

新車割引とは?割引率のまとめと適用条件の紹介

 

パソコンの上に乗っているオモチャの自動車

また、割引制度が縮小される例としては「インターネット割引」が挙げられます。

インターネット割引とは、ネットを利用して自動車保険の見積・申込をする事によって、10,000円などの大きな割引を受けられる制度です。

しかし、保険会社によっては大きな割引を受けられるのは1年目だけで、2年目以降は割引額がガクッと下がってしまうところが有ります。

たとえば、ソニー損保では1年目は1万円の割引を受けられますが、2年目以降は2,000円しか割引を受けられません。

差額はなんと8,000円。

更新時に保険料が高くなる大きな要因と言えますね。

 

合わせて読みたい

インターネット割引が受けられる自動車保険会社と割引額一覧

 

ソニー損保の継続割引を徹底解説!落とし穴はインターネット割引にあり!

 

 

Q子さん
Q子さん
今まで適用されていた割引が適用外になってしまうってことね。まあこれは仕方ないと言えば仕方ないわね。
A太郎くん
A太郎くん
今後の車買い替えや保険会社の乗り換えの基準として、「何の割引が対象外となってしまったのか?」という事については把握しておきたいところですね。

 

記名被保険者年齢別料率の影響

年齢層別に並んだ男性

記名被保険者年齢別料率とは、記名被保険者の年齢(年代)に応じた保険料を算出する制度です。「年齢条件」とはまた違う制度です。

この制度では、基本的に「20代以下⇒30代⇒40代」と保険料が安くなっていき、50代からは「50代⇒60代⇒70代以降」と保険料が高くなっていきます。

同じ年代では保険料が変わる事はありませんが、1つ上の年代になった時にその他が同じ条件でも保険料が高くなってしまいます。

 

Q子さん
Q子さん
年齢の限定割引以外にも年代別の保険料なんてものがあるのね。
A太郎くん
A太郎くん
「29歳から30歳に」「39歳から40歳に」といった節目の年には保険料にも変化があるということですね。

 

消費税の増税

2019年10月に消費税が8%から10%に増税される予定です。

将来の話なのでここでは簡単に済ませますが、確実に保険料が2%高くなります。

2019年10月以降に更新する場合は、消費税の影響も考慮するようにしてくださいね。

Advertisement(広告)

【まとめ】上がった保険料を安くするには?毎年自動車保険の見直し・比較を~

今回は「無事故で契約内容を変更していないのに自動車保険が高くなる理由」について紹介しました。

説明する時のイメージ図

社会又は契約者全体の影響を受けて保険料が高くなってしまう理由が多く、対策を立てるのは難しそうですが、「割引制度の適用外・縮小」については活路を見出せそうです。

たとえば、保険会社を乗り換えて、新規契約でのインターネット割引を受ける、など。

インターネット割引を受けていない人でも利用できる対策方法ですよね。

また、同じ補償内容でも自動車保険によって計算される保険料が異なるので、多くの自動車保険を比較して、なるべく安い保険を見つけるのも1つの方法です。

それと同時に補償内容の見直しも行ってくださいね。

 

合わせて読みたい

自動車保険が高い!保険料が高くなる理由と安くする対策方法

最後に、保険料を月払い(分割払い)している人は年払い(一括払い)に変更する事で約5%の保険料を節約する事ができます。もし月払いをしているのであれば、年払いへの変更も検討してみましょう。

Advertisement(広告)

専門家(FP・損保プランナー)からのコメント

菊地 季美子(Kimiko Kikuchi)

生命保険会社2社に合計8年の在籍後、損害保険へ転向。3年の営業店事務経験ののち損害保険代理店に転職、自動車保険・火災保険の設計を担当し、相談件数は在籍3年で800件を超える。現在はフリーランスでFP資格試験の講師、セミナー、執筆活動を行っている。

<保有資格> FP技能士3級・2級日本FP協会認定AFPトータルライフコンサルタント損害保険プランナー

監修者一覧はこちらから

<コメント>

自動車保険や火災保険は物にかける損害保険ですので物価や消費税の影響を受けやすく、保険料は上昇傾向にあります。

自動車保険の値上がり理由としては他にも、新車割引と同様に期間限定のASV割引が外れてしまうことや、団体扱いで加入している場合における団体割引率の低下、複数所有している自動車を同じ保険期間で契約するミニフリート割引が、所有台数を減らすことにより割引率が低下すること等が挙げられます。

保険料を占める割合は車両保険の部分が大きいので、購入から4年以上経ち新車割引が外れる頃になったら補償の見直しの時期です。運転に慣れてきたら一般条件からエコノミーに変更する、免責金額を上げる等で調整しましょう。

対人や対物といった賠償に関する補償は保険の本質部分ですから、保険金額は無制限をおすすめします。

Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

【人気各社に個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

【保険料の安さでトップクラス】

保険料の安さとサービスの内容充実度が高い「チューリッヒ自動車保険」!気になる方は一度チェック!

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

1.合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

2.合わせて読みたい!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

保険料の安さがトップクラス!チューリッヒ自動車保険

愛車の価値を把握!無料一括査定

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 【専門家監修】独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?おすすめ自動車保険・ドライブレコーダーの重要性について
  3. 【専門家監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【専門家監修】自動車にはどの燃料が一番おすすめ!?水素・電気・ガソリンを比較・分析!
  5. 【専門家監修】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える!?賠償や怪我の補償
  6. 【専門家監修】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家監修】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【専門家監修】自動運転の事故の責任は誰?「自動運転」と「自動車保険」
  10. 【専門家監修】高齢者事故の原因と時間帯を考察!60代・70代以上におすすめの自動車保険
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. 【専門家監修】テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える!

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントする