血統書付き犬などのペットが交通事故で死んだ場合の飼い主の慰謝料

(この記事は約 3 分で読めます。)

ペット

犬や猫などのペットは、本当に可愛いですよね。

飼い主の中には、車で移動する時も、ペットを車に乗せて行動を共にする人もいます。

可愛いペットとのドライブは、楽しい時間を過ごす事が出来ますからね。

しかし、可愛いペットとの楽しい時間も、交通事故によって、一瞬で暗く、悲しい時間へと変貌してしまいます。

また、ペットにシートベルトはしていないでしょうから、ペットだけ死んでしまうという飼い主にとっては悲しい事故も起こり得ます。

家族同然に可愛がっていたペットを失った飼い主の悲しみに対して、慰謝料は認められるのでしょうか?

 

合わせて読みたい

ペット補償特約-可愛い犬・猫を交通事故から守る特約

 

広告
車査定

ペット死亡に対する慰謝料も近年は認められる傾向に有る

ペットは、法律上「物」として扱われ、物損事故として処理されます。

そのため、ペットの死亡事故の損害賠償請求も「物損」として話は進んで行きます。

飼い主としては、「物」ではなく「家族」だと言いたくなるでしょう。

また、可愛いペットを失った悲しみは、いかばかりかと思います。

家族同然だったペットを失った飼い主の精神的苦痛に対して、慰謝料が認められても良いように思いますよね。

しかし、物損事故では、原則慰謝料は認められません。

なぜなら、「物」は代替が可能だからです。

たとえ愛着があったとしても、時価によって補償すれば足りると考えられています。

飼い主からしてみれば、ペットに代替性は有りませんよね。

長年連れ添って生活してきた家族同然の存在なわけですから、全く同じ種類の動物を飼ったとしても代替は利きません。

こういった飼い主の気持ちを考慮して、裁判官もペットに関しては、慰謝料の考え方が変わってきており、飼い主への慰謝料が認められるケースが増えてきています。

判例紹介

・ペットが死亡した事案
葬儀費用の他に、長期間家族同然に扱ってきた飼い主に対して慰謝料5万円を認めた例(東京高裁平成16年2月26日)

・ペットが事故により麻痺が残ってしまった事案
時価相当額に限られないとしながらも、購入金額(65,000円)を念頭に置いて、治療費等の他に飼い主夫婦に対して慰謝料各20万円を認めた例(名古屋高裁平成20年9月30日)

インズウェブ自動車保険一括見積もり
広告

慰謝料の額はどれくらい?

近年、ペットの交通事故に対して、客観的に物損と考えるのではなく、ペットは家族の一員である事を考慮して、慰謝料を増額する傾向には有ります。

しかし、紹介した2つ目の判例では、麻痺の残ったペットの「世話」をする事に対しての慰謝料も含めて、合計40万円の慰謝料しか認められていません。

さらに、1つ目の判例では、購入金額は不明ですが、ペットが死亡したにも関わらず、慰謝料は5万円しか認められていません。

これらの金額が少ないのかどうかは、人が交通事故で死亡した場合の慰謝料と比較すれば、一目瞭然です。

被害者の属性死亡慰謝料金額
一家の支柱の場合2,700~3,100万円
一家の支柱に準ずる場合2,400~2,700万円
その他の場合2,000~2,500万円

これらの金額は、弁護士基準で算定した場合の慰謝料です。

算定額が少なくなる自賠責基準でも、数百万円となります。

 

合わせて読みたい

入通院慰謝料、後遺障害慰謝料など金額のまとめと考え方

 

人とペットとでは、これだけの慰謝料金額の差が有るわけです。

高額な慰謝料を貰った所で、家族同然のペットを失った悲しみは癒されません。

しかし、少額の慰謝料によって、家族同然のペットを「物扱いされた怒り」と「失った悲しみ」を感じる事になってしまいます。

交通事故でペットを失うと、このようなやり場の無い感情を抱く事になってしまうので、いつでも一緒にいたいペットでも車に乗せる事は避けた方が良いでしょう。

広告
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

自分の自動車保険を把握!『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

自分のニーズにあった『最安の保険会社』を簡単に見つけたい方はこちらをチェック!

『車の一括査定』提携300社以上から車を一番高く売る!無料で手間なく愛車を一括査定!

様々なところに車の査定をしても、毎回同じような点を入力したり、問い合わせるだけで結構な手間がかかるのは事実です。

懇意にしている会社があれば、そこを使用するのも良いでしょう!ただ合理的に算出して欲しい方は300社以上の企業から、見積もりを貰い、一番高いところに売る!もしくは、ある程度売却する会社を絞るのが良いでしょう。

有名店から地域密着専門店まで網羅しているので、一度ぜひ試して見て下さい。

利用実績450万人以上!複数社(提携社数300社以上)に一括査定!比較・分析して、賢く売却!

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?煽り運転に対応するおすすめ自動車保険・ドライブレコーダーは?
  3. 【専門家・FP監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【FP・専門家監修(コメント)】『2021年版』どの燃料が安い?エコカーの制度・普及状況は?水素自動車・電気自動車・ガソリン車の最新状況について
  5. 【FP・専門家監修(コメント)】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える⁉賠償や怪我の補償
  6. 【FP・専門家監修(コメント)】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家の見解】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【FP監修(専門家監修)】自動運転の事故の責任は誰?『自動運転』と『自動車保険』
  10. 【専門家監修】データ分析!高齢者事故の原因と時間帯は?必要なおすすめ自動車保険を解説
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. 安全運転で自動車保険がより安く!テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える

乗りたい車はこれ!様々な車の情報をチェックするなら「車情報ラウンジ Car Lounge 」

出典:車情報ラウンジ「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。気になる車や様々な情報をチェックしたいなら、車情報ラウンジ「Car Lounge」をチェックしてみましょう!