製造物責任法が適用されるような欠陥車で事故を起こした場合

(この記事は約 2 分で読めます。)

事故を起こした加害運転手は原則として自動車損害賠償保障法3条の運行供用者責任を負います。

しかし事故の原因が自動車に欠陥があった場合には加害者は運行供用者責任を負うことになるのでしょうか?

広告
車査定

欠陥車で事故を起こした場合の責任

近年、自動運転停止機能などが登場して車の性能が向上しているイメージが有るので、自動車の欠陥を原因とした事故が発生する事があるのかな?と思うかもしれません。

しかし、数は少ないですが毎年のように発生しているんです。

欠陥事故件数

(出展:自動車製造物責任相談センター-平成26年度事業報告書P5の図9

では、アクセルやブレーキの欠陥で暴走して人身事故を起こしてしまった場合には被害者に対する損害賠償の責任は誰が負うことになるのでしょうか?責任の所在は自賠責法と製造物責任法が関係してきます。

まず事故を起こした運転者である加害者が運行供用責任者となるか否かは自賠責法3条の加害者の条件付無過失責任の話が関係してきます。

この自賠法3条に照らすと、自動車に構造上の欠陥が無かったことを立証した上でその他の免責要件をクリアしていれば加害者は運行供用責任者としての責任を負わされることは有りません。

しかし、今回の欠陥車両の場合にはそもそも欠陥が有るので、欠陥が無かったことを立証することが出来ません。

よって、加害者は運行供用者責任を負うことになります。

車両の欠陥が事故の原因なのに加害者が全ての責任を負うというのはあまりにもかわいそうな話ですよね。

そこで欠陥車両を製造したメーカーに対して製造物責任法に基づく損害賠償請求をしていく事になります。

この場合、事故が車両の欠陥が原因で起きた事を立証する事によってメーカーに損害賠償責任を負わせる事ができます。

しかし、消費者側は車両の知識・データを持っていないので、なかなか因果関係を立証する事は困難です。

そのため過去のリコール情報の収集や専門家・自動車製造物責任相談センターなどに相談して話を進めていくのが良いと考えられます。

インズウェブ自動車保険一括見積もり
広告

【コラム】製造物責任法

製造物責任法は1995年に施行された製造業者に消費者が商品の欠陥によって損害を受けた場合に損害賠償を請求する事ができる事を定めた法律です。

PL(product liability)法とも呼ばれています。

損害賠償を請求する為には以下の事を証明する必要があります。

  • 欠陥製品であること
  • 欠陥により製品の故障や損壊以外に損害が発生した事
  • 欠陥により損害を被った事

例えば、自動車を購入してエンジンを掛ける前にハンドルが取れてしまった場合には、ただ製品が損壊しただけでハンドルに欠陥があった事以外に損害は被っていないので損害賠償を請求する事ができません。

しかし、走行中にハンドルが取れてしまい人身事故を起こしたような場合には製造者に損害賠償を請求する事ができます。

この製造物責任法による損害賠償に関して消費者は上記の事を証明するだけで足り、民法のように製造者の欠陥に対しての過失まで証明する必要はありません。

そのため、購入した商品に欠陥があり被害を被った場合には欠陥製品の写真や被害状況の写真などの証拠保全、傷害を受けた場合には治療費などの請求書等をしっかりと保管しておくことが重要になってきます。

広告
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

自分の自動車保険を把握!『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

自分のニーズにあった『最安の保険会社』を簡単に見つけたい方はこちらをチェック!

『車の一括査定』提携300社以上から車を一番高く売る!無料で手間なく愛車を一括査定!

様々なところに車の査定をしても、毎回同じような点を入力したり、問い合わせるだけで結構な手間がかかるのは事実です。

懇意にしている会社があれば、そこを使用するのも良いでしょう!ただ合理的に算出して欲しい方は300社以上の企業から、見積もりを貰い、一番高いところに売る!もしくは、ある程度売却する会社を絞るのが良いでしょう。

有名店から地域密着専門店まで網羅しているので、一度ぜひ試して見て下さい。

利用実績450万人以上!複数社(提携社数300社以上)に一括査定!比較・分析して、賢く売却!

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?煽り運転に対応するおすすめ自動車保険・ドライブレコーダーは?
  3. 【専門家・FP監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【FP・専門家監修(コメント)】『2021年版』どの燃料が安い?エコカーの制度・普及状況は?水素自動車・電気自動車・ガソリン車の最新状況について
  5. 【FP・専門家監修(コメント)】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える⁉賠償や怪我の補償
  6. 【FP・専門家監修(コメント)】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家の見解】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【FP監修(専門家監修)】自動運転の事故の責任は誰?『自動運転』と『自動車保険』
  10. 【専門家監修】データ分析!高齢者事故の原因と時間帯は?必要なおすすめ自動車保険を解説
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介

乗りたい車はこれ!様々な車の情報をチェックするなら「車情報ラウンジ Car Lounge 」

出典:車情報ラウンジ「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。気になる車や様々な情報をチェックしたいなら、車情報ラウンジ「Car Lounge」をチェックしてみましょう!