(この記事は約 3 分で読めます。)
交通事故の加害者になってしまった時、被害者のお見舞いに行くべきかどうかは気になる点だと思います。
寧ろ、なるべくなら行きたくないなぁというのが正直な所ではないでしょうか。
友人の見舞いに行くのとは違い、交通事故の加害者としてのお見舞いは誰しもが行きたくないものです。
ですが、被害者のお見舞いは可能な限り早く行くべきだと思います。
今回はなぜ可能な限り早くお見舞いに行った方が良いのか?お見舞いに行く必要性や効果について詳しく紹介したいと思います。
お見舞いの必要性
事故の状況は色々と考えられますが、加害者となってしまった以上やはり、事故現場での謝罪だけではなくお見舞いという形で改めて謝罪をする必要性が有るのではないでしょうか。
また、相手へ誠意を見せる事で示談がスムーズに進んだり、場合によってはお見舞いをした事が加害者にとってもプラスに働く事がある事も頭に入れておくべきでしょう。
たまに謝罪代行業者を利用する人もいるようですが、このような代行サービスは全くもって相手に謝罪の気持ちが伝わらないので使ったらダメですよ。
加害者自らお見舞いをして謝罪するようにしましょう。
保険会社の示談代行サービスに任せきりは良くない
代行サービスと言えば、自動車保険会社の示談代行サービスが有りますよね。
この示談代行にお見舞い・謝罪も全て任せればいいのではないかと思う人もいるかもしれません。
しかし、謝罪代行と同様にお見舞いは人に任せるべき物では有りません。
また、示談代行サービスはあくまで「示談」の代行サービスであり、保険金をどれだけ支払うかを被害者と交渉するサービスなので、お見舞い・謝罪をするという意味合いは有りません。
もちろん示談代行サービスにおいても、最初は「心痛お察しいたします。」などの謝罪の意味を込めた挨拶はするものの、第三者としての発言ですからあまり被害者には響きませんよね。
やはり、お見舞いは自分で行き、自分の声・言葉で謝罪をする必要があります。
お見舞いの効果
加害者自らお見舞いに行き謝罪をして誠意を見せる事で、示談交渉をスムーズに進めやすくする効果があります。
なぜなら、誠意を見せる事で被害者の加害者への怒りが収まり、感情的ではなく論理的に示談交渉を行えるからです。
保険会社が加害者自身のお見舞いを強く勧めているのも、こういった背景が有るからかもしれません。
加害者としてもなるべく早く示談交渉を終了させた方が精神的に有り難いわけですから、お見舞いはとても大切な行為と言えますね。
刑事裁判への好影響も有る
交通事故は民事責任だけでなく、悪質な場合は刑事責任も問われる事が有ります。
刑事責任が有ると判断されて、起訴されると最悪の場合には懲役刑が処せられることも有ります。
この、起訴・不起訴の判断は検察官が行うのですが、この判断基準の中に【示談が済んでいるか又は済む可能性が高いか】といった事も含まれています。
お見舞いに行く事で示談交渉がスムーズに進み、結果として刑事責任も軽くなったり不起訴となったりする効果があるわけです。
示談が終わっていると加害者による被害者への禊がある程度終わったものと判断されて、不起訴の確率が非常に高くなります。
示談しているかしていないかは刑事責任に大きな影響を与えることをしっかりと理解しておきましょう。
被害者の都合を最優先しよう
被害者によっては加害者と会うと事故の事を思い出したり、怒りが込み上げたりして二度と会いたくないと思っている人もいるかもしれません。
ですので、お見舞いに行くときは事前に被害者に連絡してから行くようにしましょう。
その他、お見舞いに行くときの注意点は下記記事をご参照下さい。
コメント
この記事へのコメントはありません。