「環境性能割(燃費課税)」の内容-軽自動車は増税か

(この記事は約 4 分で読めます。)

自動車の税金

平成28年度の税制改正大綱(案)によると、自動車取得税は廃止され、新税「環境性能割」が導入されます(参考:平成28年度税制改正大綱案P76)。

燃費課税とも言われていますね。

新車販売台数の約半分は非課税となる見通しで、現行の自動車取得税と比較すると全体では200億円ほどの減税となるようです。

新税「環境性能割」の内容や影響などが気になる人も多いと思いますが、やはり「いつから導入されるのか?」という点が最大の関心事項ではないでしょうか?

当初の発表では、自動車取得税が平成29年3月末に廃止され、平成29年4月に環境性能割を導入する予定でした(消費税の10%への増税と同時に導入予定)。

しかし、消費税の増税が令和元年10月1日(2019年10月1日)に延期されたため、環境性能割の導入も延期されました。

つまり、現在のところ、環境性能割は令和元年10月1日(2019年10月1日)に導入予定となっています。

それでは、新税「環境性能割」の内容について見ていきましょう。

買取金額が25万円以上もアップした!
無料の愛車一括査定公式サイトはこちらをクリック

車査定

新税「環境性能割」の内容

「環境性能割」は燃費性能の良い車は税負担が軽くなり、燃費性能の悪い車は税負担が重くなるという性質を持つ税金です。

現行の自動車取得税(普通車:3%、軽自動車:2%)も、エコカー減税によって燃費性能の良い車ほど優遇されているので全体的には似たような制度である、という印象です。

課税対象車

課税される自動車は、登録車と軽自動車です。

また、中古車も課税の対象であることは、自動車取得税から変化有りません。

課税のタイミング

環境性能割の課税のタイミングは、自動車を取得した時です。

これも自動車取得税と変わり有りません。

取得価額

環境性能割の税率を乗じる取得価額は、以下の計算式で求めます。

取得価額=(課税標準基準額+オプション価額)×残価率(中古車の場合)

上記の式で求めた取得価額に対して新税の税率を乗じる事になります。

課税標準基準額については、自動車取得税と同様の金額になるでしょう。

つまり、総務省令で定めるところにより算定した(財)地方財務協会の「自動車取得税の課税標準基準額及び税額一覧表」に記載されている金額で、概ね新車価格の90%となります。

また、中古車に関しても自動車取得税と同様に残価率が適用されるかと思います。

なお、取得価格が50万円以下であれば免税となる点に変更は有りません。

■残価率の表

経過年数普通車の残価率軽自動車の残価率
1年0.6810.562
1.5年0.5610.422
2年0.4640.316
2.5年0.3820.237
3年0.3160.177
3.5年0.2610.133
4年0.2150.1
4.5年0.177-
5年0.146-
5.5年0.121-
6年0.1-

(参考:総務省-PDF

経過年数は、まず初度登録年又は初度検査年から取得した年の前年までを年単位で計算します。

そして、1月1日から6月30日までに取得した場合は0.5年を、7月1日から12月31日までに取得した場合は1年を加算して求めます。

税率

税率は環境性能によって、以下のように異なります。

環境性能割の税率対象車

非課税
電気自動車
プラグインハイブリッド車
平成32年度燃費基準値+10%達成車 など
1%
(営業用は0.5%)
平成32年度燃費基準値達成車
2%
(営業用は1%)
平成27年度燃費基準値+10%達成車
3%
(軽自動車と営業用の自動車は2%)
上記以外の自動車

燃費基準は、ガソリン1L当たりの走行距離となっていて、車両重量によって区分されています。

平成32年度燃費基準値の方が平成27年度燃費基準値よりも厳しい内容となっています。

平成32年度燃費基準値-国土交通省

ちなみに、環境性能割は新車販売台数の約半分が非課税の対象になる見通しです。

トヨタのプリウスやダイハツのタントなど、燃費性能が良いと言われている車種は概ね非課税になるんじゃないでしょうか。

燃費基準に適合しているかは、各メーカーが車種毎にエコカー減税と同様に記載するはずなので、自動車を購入する際は必ずチェックするようにしましょう。

なお、被災代替自動車に対する非課税の特例措置は継続されます。

また、自動車税が軽減される「グリーン化特例」は、概ねそのままの内容で1年間延長されます。

インズウェブ自動車保険一括見積もり
Advertisement(広告)

自動車取得税との比較

現行の自動車取得税はエコカー減税を適用すると6区分になりましたが、新税の環境性能割は普通車が4区分、軽自動車が3区分と若干簡素化された内容となっています。

普通車と軽自動車のそれぞれで環境性能割と自動車取得税を比較してみましょう。

普通車

普通車の税率
普通車では平成32年度燃費基準を達成した車両は、環境性能課税の方が廃止される自動車取得税よりも有利になります。

一方、平成32年度燃費基準未達成車は、軒並み増税という厳しい内容に。

軽自動車

軽自動車の税率
軽自動車は最高税率が当分の間2%と自動車取得税の時と変化は有りません。

しかし、普通車よりも増税の影響を受ける範囲は広くなっています。

平成32年度のより厳しい燃費基準を達成したとしても0.8%から1%の増税となってしまいます。

取得価額が100万円の軽自動車を想定すると、自動車取得税では8,000円でしたが、環境性能割では10,000円となり、2,000円の増税となります。

Advertisement(広告)

まとめ

現時点で分かっている「環境性能割」の内容について紹介してきました。

令和元年年10月以降に車を購入する場合は、自動車取得税ではなく、この環境性能割を新車購入の諸費用として考えていく事になります。

購入を検討している自動車の「燃費性能」、それによって「非課税」となるのか「課税(何%課税されるのか)」となるのか、という点を必ずチェックするようにしましょう。

なお、環境性能割は消費税10%と同時導入なので、導入前後に新車を購入する場合は、消費増税の影響も考慮してくださいね。

Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

【人気各社に個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

【保険料の安さでトップクラス】

保険料の安さとサービスの内容充実度が高い「チューリッヒ自動車保険」!気になる方は一度チェック!

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

1.合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

2.合わせて読みたい!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

保険料の安さがトップクラス!チューリッヒ自動車保険

愛車の価値を把握!無料一括査定

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 【専門家監修】独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?おすすめ自動車保険・ドライブレコーダーの重要性について
  3. 【専門家監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【専門家監修】自動車にはどの燃料が一番おすすめ!?水素・電気・ガソリンを比較・分析!
  5. 【専門家監修】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える!?賠償や怪我の補償
  6. 【専門家監修】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家監修】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【専門家監修】自動運転の事故の責任は誰?「自動運転」と「自動車保険」
  10. 【専門家監修】高齢者事故の原因と時間帯を考察!60代・70代以上におすすめの自動車保険
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. 【専門家監修】テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える!

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!