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堤防道路では事故がよく発生しており、死亡事故も数多く発生しています。
堤防道路は一見回りの地形よりも高さがあり見晴らしがいいので事故が起きにくそうなイメージがありますが実際にはかなり危険な道路のようです。
その危険性と国・地方公共団体が施す事故対策またその問題点。
そして運転手として何に気を付けるべきかについて書いていきたいと思います。
河川沿いにある堤防の上に敷設された道路の事を言います。
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堤防道路の危険性
冒頭で述べたように事故が多発するということは堤防道路にたくさんの危険が潜んでいる事になります。
その危険性をまず知る事が身の安全を守ることに繋がると思います。
- スピード超過になりやすい
- センターラインが無い道も多い
- 道幅が狭い
- ガードレールが設置されてない 等
スピード超過になりやすい
堤防道路はスピードを出しやすい作りになっています。
その原因は見晴らしがよく、信号がほとんどなく、また距離の長い直線が続く事が原因と考えられます。
また速度超過をしやすい道では無理な追越をする車両も多くなり事故多発の原因となっています。
センターラインが無い道も多い
すべての運転手が車幅や道路幅の感覚を完全に把握しているわけではなく、センターラインが運転の際の自分の車両の位置を把握する大きな目印・目安となります。
しかし、堤防道路には目印となるセンターラインが無い道が多く、対向車が走行してきた時に慌ててハンドルを切ったり、またはそのまま走行して衝突する事になり事故の発生の原因となります。
さらに道幅が狭い事も重なって事故の増加に繋がっているものと思われます。
道幅が狭い
堤防道路では大型車は道路からはみ出しながらすれ違う事になり、ハンドル操作を間違えればのり面や河川敷に転落・滑落する事になります。
大型車に限らず対向車にばかり注意をしていたら普通車も同じような危険に晒されます。
堤防道路は道幅が狭い事で対向車との事故の危険と転落・滑落の危険が存在している事になります。
ガードレールが設置されてない
転落・滑落の危険はガードレールで防げるはずですが、堤防道路にはガードレールが設置されていない道が多いのが現状です。
そのためハンドル操作を少し間違ってしまうと河川敷への転落・滑落を招いてしまうのです。
また河川敷の先には当然河川があり、単独事故でも水没事故に繋がり人命が失われてしまう事になります。
このように多くの危険が堤防道路には潜んでおり、運転手に1つ又は複数同時に襲いかかる事で多くの事故を発生させています。
これらの危険を1つでも減らす事で事故を減らす事に繋がる事は言うまでもありません。
そこで、国・地方公共団体等が行っている事故対策について見ていきましょう。
堤防道路の事故対策
事故が多い道路には事故防止の為の対策を施す事が国・地方公共団体等の努めです。
どのような対策を施そうとしているのでしょうか。
事故対策
- 速度超過違反取締
- 凸凹のある又は音の出るセンターラインの設置
- ガードレールの設置 等
事故対策の問題点
堤防は堤防道路が主目的ではなく、台風や大雨の際に河川の氾濫を防ぐ事が主目的です。
そのため事故対策を施す事によって堤防自体の強度が損なわれてしまったら本末転倒です。
そのためガードレールを設置する事故対策ではガードレールの支柱を堤防に打ち込む工法は堤防の強度が弱まってしまうため法律で制限されています。
(河川法第26条)
ただ支柱ではなく置き基礎という工法でガードレールを設置する事は可能ではありますが費用が高くなるため全ての堤防に設置する事は現実的ではないようです。
運転手として気を付ける事
堤防道路を普段からよく利用する人もそうでない人も堤防道路の危険性をしっかり頭に入れておく事がとても重要になります。
一般道路でも同じですがやはり速度超過走行は絶対にしないようにすべきです。
速度は事故発生確率を高め、さらに被害も大きくしてしまいます。
また、運転手に限らず堤防道路付近にお住まいの方は歩行する事はなるべく控えた方がいいでしょう。
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