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追記:2014年11月22日
なんか、続々と補助金の情報が出てきたので追記しています。やはり燃料電池車に対する期待は相当大きいんですかね。
当初の速報販売価格
トヨタ自動車は2014年度内に市販する燃料電池車(FCV)の名前を「ミライ」とする方針を固めた。欧米でも同様の名前で売り出す。11月に車両の概要とともに正式発表するもよう。走行時に水しか出さない「究極のエコカー」と呼ばれるFCVを日本発の革新技術として世界に発信する。
このようなニュースが今日2014年9月6日に流れてきました。「日経新聞」などなどで流れています。もう少し概要を詳しく話すと以下のようになります。
販売店:トヨタ及びトヨペット
販売価格:税抜き700万円程度
年間生産台数:700台
販売開始予定時期:2014年11月
こんな感じになっています。今年の2014年6月の市販型プロトタイプの発表会では新たな可能性を感じさせてくれる次世代カーとしてわくわくさせてくれましたがついに発売開始になるようです。
6月の燃料電池車開発進捗状況については下記動画でも公開されています。のっけから非常にかっこいいです。私も全部は見れていないですが・・・。
燃料電池車はトヨタ以外にもダイムラーやホンダなどが手がけていますが、記憶に新しい「ミライ」と同じセダン型のホンダの「FCXクラリティ」が2008年に販売されましたが、販売は官公庁や一部の企業だけで。しかも月額のリース料金は84万円。
新車を10年乗るものと考えた場合にかかるコストは車両コストだけでも10年×12ヶ月×84万円=10,004万円つまり1億と一般人には到底手が出せない価格です。(もちろん、当時と比べるとホンダもどんどん生産コストを下げているので今ではもっと安くなっているはずですが。)
しかし今回発表されたトヨタの燃料電池車「ミライ」は税抜きでも700万円程度。消費税が8%だと仮定しても756万円程度。その他もろもろ自動車関連税がかかるのでもう少し高くなりますが一般人でも頑張れば手に入りそうな価格です。
更に言えば究極のエコカーとして知られる燃料電池車に対しては国の補助金が200万円支給されるとも言われておりユーザーの負担額はもっともっと減る可能性も有ります。恐らく自動車関連税も免税になるのではないでしょうか
走行時のCO2負担も0%ですから、地球環境にも優しいですし、何よりも中東情勢や投機筋の影響を受けやすいガソリン価格を気にしなくて良いというのは家計にとってもプラスなのではないでしょうか。更に世界の原油依存度が今よりも低くなれば原油の需給が解消されてガソリン価格も下がるかもしれません。
ちなみに水素利用ビジネスが本格化すれば燃料電池車で100kmの原料を40円程度で購入することが可能だそうです。小売価格はもう少し高いかもしれませんが、ガソリン代で悩むことが本当に無くなるかもしれませんよ。
参考:「トヨタが燃料電池車に大きなパッションを注ぐ理由より。」
ただ、生産予定台数が700台となっていることからも分かるようにまだまだ燃料電池車はこれが完成形では無くここからどんどん進化して良くなっていくものです。
2014年度内に水素ステーションの設置が予定されている地域も現在のところ「埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、愛知県、大阪府、兵庫県、山口県、福岡県」しか有りません。一般家庭用に使うにはまだまだ色々な面で改善・整備していかなければならないことが沢山あります。
しかしながら、燃料電池車がスタンダードになって多くの人が燃料電池車に乗る時がもうすぐそこまでやってきているのではないでしょうか。
追記:国が補助金を202万出す予定
2014年11月14日の報道によると経済産業省が補助金としてミライ購入者への補助金を202万円とする方針を打ち出したようです。
なぜ202万円という中途半端な補助金なのかはよく分からないですが、元々税込720万円程度のミライがこれにより実質520万円程度で購入できるようになるそうです。
以下、2014年11月22日追記。
この日発表された報道によると愛知県が国の補助金に上乗せする形で更に75万円の補助金を出すようです。ただ、この補助金の対象は中小企業だけの模様。これに追随して他の地方自治体でも同じような動きが加速するかもしれませんね。
以下、2014年12月15日追記
生産台数700台と発表されていた「ミライ」の受注台数が既に1千台を超えたようです。これを受けてトヨタは年2千台程度の生産数に引き上がる方針とのこと。しかし、補助金が出てもまだまだ高級車ですが、気になっている人が多いことの証拠ですね。
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