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(出典:トヨタ)
芸人のトレンディエンジェルがCMに出演した事でも話題になった「トヨタのエスクァイア」。「斎藤さんだぞ!」でも格好良く見えてしまうミニバンの上級グレード車種です(斎藤さん失礼しました)。
今回はこのエスクァイアを40代の夫婦が乗る事を想定して自動車保険料を見積もってみました。
見積もりの前提条件
今回の見積りは、以下の様な前提条件で実施しています。なお、見積りに利用した保険会社は、東京海上日動、セゾン自動車火災保険、三井ダイレクト損保の3社です。
■見積もりした車種について
- 車両・・・トヨタ エスクァイア(グレード ハイブリッドxi)
- 初度登録年月・・・2015年12月
- ナンバー・・・5ナンバー
- 型式・・・DAA-ZWR80G-CPXEB(T)
■記名被保険者等について
- 記名被保険者・・・46歳男性
- 家族構成・・・本人・妻(44歳)・長男(19歳)
- 運転免許保有者・・・本人・妻・長男
- 住所・・・愛知県
■自動車保険の内容について
- 等級・・・20等級
- 事故有係数適用期間・・・0年
- 使用目的・・・日常・レジャー
- 免許の色・・・ ゴールド
- 運転者の範囲・・・家族
- 車両保険・・・一般車両保険265万円(免責金額5-10)
- 予想年間走行距離・・・5,000キロ~10,000キロ
- 対人賠償保険・・・無制限
- 対物賠償保険・・・無制限
- 搭乗者傷害保険・・・なし
- 人身傷害保険・・・3,000万円(一般タイプ)
- 付帯した特約・・・弁護士費用特約、対物超過修理費用特約
- 自動付帯される特約・・・無保険車傷害特約、他車運転特約 等
トヨタ エスクァイアの保険料は?
このような条件で保険料を見積もった結果が以下の内容です。
保険会社 | 保険料 |
---|---|
セゾン自動車火災保険 | 64,740円 |
三井ダイレクト損保 | 108,530円 |
東京海上日動 | 132,260円 |
3社の中で最も保険料が安かったのが「セゾン自動車火災保険」でした。2番目に安かった「三井ダイレクト損保」に約4万円の差をつける結果になりました。そして、ダントツで保険料が高かったのが「東京海上日動」でした。
「こんなに保険料に差が出るの!?」と驚いた人も多いのではないでしょうか?主な要因は2つ有り、その1つの要因が「ダイレクト型か代理店型か」という点です。
「セゾン自動車火災保険」と「三井ダイレクト損保」がダイレクト型の自動車保険です。そして「東京海上日動」が代理店型の自動車保険です。ダイレクト型の自動車保険にはインターネット割引が有り、1万円の保険料の割引を受けられる場合が多いです。この割引が代理店型の自動車保険には有りません。
今回の見積もりでは、セゾン自動車火災保険が1万円の割引、三井ダイレクト損保が8,000円の割引となっています。
では、同じダイレクト型の自動車保険会社である「セゾン自動車火災保険」と「三井ダイレクト損保」の保険料になぜこれだけの差が出たのでしょうか?それがもう1つの要因である「運転者年齢条件」です。
今回の見積もりでは19歳の子供も運転者の範囲に含めています。子供を補償範囲に含めるには運転者の範囲を家族限定にするのは勿論ですが、運転者年齢条件を一番若い子供に合わせなければなりません。
この運転者年齢条件は若ければ若いほど保険料が高くなるようになっています。19歳の子供の場合だと「年齢問わず補償」となってしまい、運転者年齢条件だけで言えば、最も高い保険料となってしまいます。そのため、三井ダイレクト損保の保険料が高くなってしまったんですね。
セゾン自動車火災保険が安い理由は、保険全体を子供の年齢に合わせてしまう他の2社と違い、親の年齢に合わせた保険料を計算し、そこに子供の年齢に合わせた保険料を加算する方法を採用しているからです。
このように子供が親の車を運転する世帯に優しい自動車保険も有るので、やはり色んな保険会社の見積もりを取らなければいけませんね。
【参考】エスクァイアの特徴点
ここでは、エスクァイアの知っておきたい特徴点を厳選して紹介していきます(2016年12月時点)。
エスクァイアの価格・グレード
エスクァイアにはガソリン車とハイブリッド車が有り、それぞれに2つずつのグレードが設定されています。グレード毎の価格は以下の通りです。
グレード | 価格 |
---|---|
Xi | 2,688,218円~ |
Gi | 2,874,763円~ |
HYBRID Xi | 3,108,437円~ |
HYBRID Gi | 3,255,709円~ |
なお、4WDはガソリン車のみの設定となっています。また、ハイブリッド車は7人乗り限定仕様となっています。8人乗りを購入したい場合は、必然的にガソリン車となりますね。
ちなみに、エスクァイアはちょっぴり高級なミニバンと言われています。ただ上記のグレード別の価格では「ちょっぴり高級」な感じが分かりにくいので、ヴォクシー及びアルファードと価格を比較してみましょう(比較価格は最廉価グレード)。
- ヴォクシー・・・2,284,691円~
- エスクァイア・・・2,688,218円~
- アルファード・・・3,197,782円~
ヴォクシーよりも価格が高く、アルファードよりも価格が低く設定されています。この事からエスクァイアは1グレード上のミニバンという事が分かりますね。
エスクァイアの燃費性能
エスクァイアの燃費性能をグレード別に表すと以下のようになります(カタログ値、2WDの場合)。
グレード | 燃費 |
---|---|
Xi | 16.0km/L |
Gi | 16.0km/L |
HYBRID Xi | 23.8km/L |
HYBRID Gi | 23.8km/L |
エスクァイアの燃費性能を支援する機能を2つ紹介しますね。
■エコドライブモード
エコドライブモードとは、アクセルワークに対するレスポンスや冷房の強さなどを抑えて燃費を向上させる機能です。モード選択のスイッチによって切り替える事が出来ます。
ガソリン車・ハイブリッド車の両方に標準装備されています。
なお、ハイブリッド車にはエンジンを停止させてEV走行が出来る「EVモード」も付いています。ただ電気自動車ではないので、EV走行が出来る距離はハイブリッドバッテリーに充電されている電力に相応する距離に限られます。
■アイドリングストップ機能
ガソリン車にはアイドリングストップ機能が標準装備されています。アイドリングストップ機能とは、信号待ちなどで車が停止する際にエンジンを停止させてガソリンをセーブする機能です。ブレーキペダルから足を離すと自動的にエンジンが再始動します。
ちなみに、ハイブリッド車はそもそもアイドリングを行わないので、アイドリングストップ機能は搭載されていません。
外装(大きさ・色・デザイン)
まずはエスクァイアの大きさ(全長・全幅・全高)についてです。
- 全長・・・4,695mm
- 全幅・・・1,695mm
- 全高・・・1,825mm(4WDは1,865mm)
全長・全幅は5ナンバーの車格(全長4,700mm、全幅1,700mm)ギリギリの大きさとなっているので、かなり大きな印象を受けると思います。
次に選択出来る色は以下の通りです。
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- シルバーメタリック
- ブラック
- スパークリングブラックパールクリスタルシャイン
- ボルドーマイカメタリック
- オーシャンミントメタリック
- ダークバイオレットマイカメタリック
上記7色から選ぶ事が出来ます。なお、「ホワイトパールクリスタルシャイン」と「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」はメーカーオプションとなっています(32,400円)。
エスクァイアの外装デザインで特徴的なのはフロント部分でしょうか。バンパーからボンネットまで有るフロントグリルが中央にドーンと設置されています。このフロントグリルに関しては好き嫌いが分かれるかもしれませんね。
室内空間
まずポイントとなるのは「乗降のしやすさ」です。地面から床までの高さが以下のように低く設計されています。
- 運転席・助手席・・・390mm
- 後席・・・360mm
また、後席のスライドドアが805mmもスライドします。どこからでも乗降しやすいのはファミリーカーとして大事なポイントですよね。
次の注目ポイントは「シートアレンジの豊富さ」です。その中でも目を見張るのが2列目をキャプテンシートに出来る点です。2列目シートのスライド幅がなんと810mmも有り、車内にリビングルームのような空間を作りだす事が出来ます。
なお、3列目のシートはワンタッチで簡単に収納出来るので大きな荷物の積み込みも可能です。
安全性能
トヨタのエスクァイアには、先進安全機能「Toyota Safety Sense C」が装備されています。「Toyota Safety Sense C」は安全装備の総称で、以下の3つの機能の事を指しています。
- プリクラッシュセーフティシステム
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
上記3つの機能は全グレード標準装備となっています。
■プリクラッシュセーフティシステム
(出典:トヨタ)
レーザーレーダーとカメラによって前方車両を検知し、衝突回避又は被害軽減をサポートする機能です。この機能の作動時の流れは以下の通りです。
- ① 「ブザー音」と「ディスプレイ表示」で警報し、ドライバーにブレーキ操作を促します
- ② 「ドライバーのブレーキ操作による制動力」と「ブレーキアシストによる制動力」によって最大限の制動力を発揮します
- ③ ドライバーがなんらかの理由でブレーキ操作を行えなくても、自動ブレーキが作動します
注:自動ブレーキによる減速量は30km/hとされているので、必ず衝突を回避出来るわけでは有りません。
■レーンディパーチャーアラート
カメラによって道路の白線を認識し、車が車線からはみ出しそうになった場合に「ブザー音」と「ディスプレイ表示」で警報を発する機能です。
なお、ウィンカー操作をして車線変更する場合には、レーンディパーチャーアラートは作動しません。
ちなみに、レーンディパーチャーアラートにはステアリング操作を補助して車線離脱を防止するような機能は有りません。警報システムのみなので注意して下さいね。
■オートマチックハイビーム
「ハイビーム」と「ロービーム」の切り替えを自動で行う機能です。前方車両・対向車両を検知するとロービームに自動的に切り替わり、前方車両・対向車両がいなくなるとハイビームに自動的に切り替わります。
なお、街灯を検知した場合もロービームに切り替わります。
「Toyota Safety Sense C」について紹介してきましたが、これ以外にも様々な安全性能がエスクァイアには搭載されています。その他の安全装備やグレード別の装備搭載情報を知りたい人は、下記のトヨタ公式サイトでチェックして下さい。
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