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交通事故と救急車

交通事故と救急車

毎年、交通違反が原因で死亡事故が多発しています。そこで、今回は死亡事故に繋がりやすい交通違反について紹介します。

なお、今回紹介する交通違反以外でも死亡事故は発生しています。交通ルールを守って運転するようにして下さいね。

死亡事故の原因となる交通違反ランキング

政府統計(2016年1~6月期 上半期の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について-e-statより)によると、死亡事故の原因となっている交通違反は以下のようになっています。

平成28年の上半期(1月~6月)のデータを参考にしています。

順位交通違反死亡事故件数
1位安全運転義務違反912件
2位歩行者妨害等116件
3位スピード違反94件
4位通行区分違反88件
5位交差点安全進行義務違反78件

* 原付・自動二輪・自動車の死亡事故件数です。
* 交通違反は事故の第一当事者(事故の当事者のうち過失がもっとも重い人)が犯したものです。

ちなみに、6位は57件で「信号無視」、7位は50件で「一時不停止」となっています。

【1位】安全運転義務違反

死亡事故の原因となる交通違反1位は「安全運転義務違反」です。なんと件数は912件です。その他の違反と比較すると非常に多い事が分かります。

というのも、安全運転義務違反は道路交通法で以下のように規定されていて、人身事故を起こせばこの違反に問われる事になるからです。

第70条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

安全運転義務違反以外の交通違反を犯していなければ、死亡事故の原因となる交通違反は必然的に安全運転義務違反という事になります。だからこの違反が突出して多い結果となっているんですね。

交通事故

この安全運転義務違反ですが、具体的には以下のような運転が該当します。

  • 操作不適
  • 前方不注意(脇見運転・漫然運転)
  • 動静不注視
  • 安全不確認
  • 安全速度違反
  • 予測不適
  • その他

安全運転義務違反の内容と点数や罰金

ちなみに、これらの中で最も死亡事故原因として多かったのが「前方不注意(458件)」です。漫然運転が283件、脇見運転が175件となっています。

車両を運転する際は、運転にだけ集中するようにしましょう。また、集中力が欠けていると感じたら早めに休憩するようにして下さいね。

【2位】歩行者妨害等

横断歩道を渡る歩行者

死亡事故の原因となる交通違反2位は「歩行者妨害等」です。件数は116件です。

歩行者妨害等とは、横断歩道や横断歩道が設置されていない交差点付近を横断している歩行者又は自転車の進路を妨害する違反です(道路交通法第38条)。横断歩道を通過する際に、停止できる速度で進行しなかったり、横断している歩行者がいるのに一時停止しなかった場合には取締りを受ける事になります。

なお、歩行者がいない事が明らかな場合は停止できる速度で進行する必要は有りません。

この事から、歩行者妨害等は「車対人(自転車含む)」の死亡事故の原因である事が分かります。左折する際に歩行者が死角に入っていたり、右折する際に対向車ばかり気になって歩行者を見過ごしていたり・・・。減速せずに歩行者と衝突して死亡させてしまうケースが多いのかもしれません。

横断歩道以外でも言える事ですが、歩行者の事を常に考えて安全運転をするようにして下さい。

【3位】スピード違反

速度200キロ以上出てるメーター

死亡事故の原因となる交通違反3位は「スピード違反」です。件数は94件です。

スピード違反は死亡事故に限らず、事故の原因になりやすい違反です。その理由は以下の通りです。

  • スピードが速いほど、車の操作が困難になる
  • スピードが速いほど、視界が狭くなる
  • スピードが速いほど、停止距離(空走距離+制動距離)が伸びる 等

危険の察知が遅れたり、回避行動が遅れたりするので、速いスピードで走行する事は非常に危険なのです。そして速度が速ければ速いほど、衝突した際の衝撃が大きくなります。そのため、スピード違反は死亡事故に繋がりやすい交通違反となるのです。

もちろん、法定速度で走っていても死亡事故は起きてしまいますが、それでも法定速度を守る事はドライバーの基本です。法定速度を守り、その上で安全運転を心掛けるようにしましょう。

【4位】通行区分違反

死亡事故の原因となる交通違反4位は「通行区分違反」です。件数は88件です。

通行区分違反は、道路交通法で以下のように規定されています。

第35条 車両(軽車両及び右折につき原動機付自転車が前条第五項本文の規定によることとされる交差点において左折又は右折をする原動機付自転車を除く。)は、車両通行帯の設けられた道路において、道路標識等により交差点で進行する方向に関する通行の区分が指定されているときは、前条第一項、第二項及び第四項の規定にかかわらず、当該通行の区分に従い当該車両通行帯を通行しなければならない。

例えば、右折専用レーンから右折せずに直進したり、直進レーンから右折した場合などに通行区分違反となります。

通行区分指定の標識

この通行区分違反はかなり危険な違反です。なぜなら、他の車両からすれば、違反車両の動きは想定外だからです。

交差点で右折待ちをしていたとしましょう。対向車線には右折レーンを走行して来る車が1台、直進レーンを走行して来る車は有りません。この状況では誰もが右折するはずです。この時、対向車線の右折レーンを走行していた車が右折せずに直進してきたら・・・考えただけで怖いですよね。

通行区分違反は、慣れていない道路で犯しやすい違反です。どの交差点に右折専用レーンなどが設置されているか分かりませんからね。そのため、知らない道を運転する際は、通行区分に注意して運転するようにしましょう。

【5位】交差点安全進行義務違反

死亡事故の原因となる交通違反5位は「交差点安全進行義務違反」です。件数は78件です。

交差点安全進行義務違反は、道路交通法で以下のように規定されています。

第36条4項 車両等は、交差点に入ろうとし、及び交差点内を通行するときは、当該交差点の状況に応じ、交差道路を通行する車両等、反対方向から進行してきて右折する車両等及び当該交差点又はその直近で道路を横断する歩行者に特に注意し、かつ、できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない。

ここでいう交差点は、おそらく信号も優先道路も無い交差点を指していると思われます。例えば、住宅街に有る幅員が同じ道路の交差点(信号無し)などです。

住宅街の交差点

このような交差点では見通しが悪い事も多く、歩行者・車両等が突然現れる場合も有ります。そのため、減速せずに交差点に進入すると事故に繋がる可能性が高いです。相手が歩行者であれば、死亡事故になってもおかしくはありません。

従って、交差点に進入する際は、直前に減速・徐行し、前方左右の安全確認を行った上で交差点を通過するように心掛けましょう。

まとめ

今回は死亡事故の原因となる交通違反について紹介しました。安全運転義務違反が1位になっている事から分かるように、ちょっとした心の隙・油断が死亡事故に繋がってしまいます。

そのため、交通ルールを遵守する事はもちろんですが、安全運転をより意識してハンドルを握るようにして下さいね。

なお、死亡事故となれば損害賠償金も高額になる事が多いです(高額賠償事例)。もしもの時に備えて自動車保険には加入しておくべきでしょう。

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