交通事故の刑事責任-道交法や過失運転致死傷罪について

(この記事は約 4 分で読めます。)

自動車で交通事故を起こした場合には様々な法定責任を負うことになります。

どのような責任を負うのかというと以下の通りです。

  • 刑事責任
  • 民事責任
  • 行政上の責任

行政上の責任は交通反則通告制度による反則金や点数制度による違反点数であり、民事責任は被害者に対しての損害賠償責任であり、刑事責任は懲役又は罰金などとなります。

今回は刑事責任に関して説明していきたいと思います。

交通事故においては他人を死傷させる人身事故や、他人の建造物を損壊させる物損事故を起こした場合に刑事責任を負い処罰されます。

では人身事故や物損事故ではどのような刑事責任を負うのか具体的に見ていきましょう。

[myphp file=’kiji-top’]

Advertisement(広告)
車査定

人身事故の場合には自動車運転死傷処罰法が適用

運転手が必要な注意を怠って事故を起こしその結果他人に傷害を負わせた場合には過失運転傷害罪、死亡させた場合には過失運転致死罪となり、自動車運転死傷処罰法第5条の過失運転致死傷罪が適用され、7年以下の懲役若しくは禁錮または100万円以下の罰金に処されます。

ほとんどの人身事故では上記の過失運転致死傷罪の責任を負う事になると思いますが、ニュースなどで取り上げられるような飲酒運転での事故や薬物摂取しての事故の場合にはより厳罰な対応が必要になってきます。

このような人身事故を起こした場合には下記の刑事責任を負うことになります。

Advertisement(広告)

危険運転致死傷罪

交通事故の内容がより悪質な場合にはこの危険運転致死傷罪(自動車運転死傷処罰法第2条)が適用される事になります。

どういった場合に適用されるのかというと以下の通りです。

  • 正常な運転が困難なほどの飲酒運転
  • 薬物を摂取しての運転
  • 高速度の運転(スピード超過の範囲は不明)
  • 運転技術の不足した状態での運転
  • 高速での明らかな赤信号無視 等

ただこの罪状が適用されるためのそれぞれの要件(スピード超過の範囲や正常な運転が困難な状態等)がかなり曖昧であるとの問題があります。

事例:60キロ超過しての死亡事故でも過失運転致死罪を適用

なお、自動車運転死傷行為処罰法は2014年より施行された新法です。

詳細は下記をどうぞ。

 

合わせて読みたい

新法の【自動車運転死傷行為処罰法】の施行の経緯など

 

インズウェブ自動車保険一括見積もり
Advertisement(広告)
Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

物損事故の場合には道路交通法が適用

交通事故で他人の建造物に損害を与えるような物損事故を起こした場合には道路交通法第116条の業務上建造物損壊罪が適用され6ヶ月以下の禁錮または10万円以下の罰金に処されます。

 

合わせて読みたい

懲役刑と禁錮刑の違いは?交通事故の加害者に対する刑罰

 

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

道路交通法違反で人身事故を起こした場合の刑事責任

人身事故を起こした場合に負う刑事責任は先に説明した通りですが、道路交通法にも違反した場合の刑事責任はどうなるのでしょうか?

■事例-他人を負傷させ、ひき逃げした場合■
これは人身事故に該当するので自動車運転死傷処罰法第5条の過失運転傷害罪(懲役7年又は罰金100万円)の刑事責任を負いますが、さらに加害者が事故現場から逃げてしまった場合です。

道路交通法では72条において事故を起こした者の義務が規定されています。

詳細は下記記事を御覧ください。

 

合わせて読みたい

道路交通法第72条第1項に違反した場合の罰則

 

ひき逃げをした場合にはとにかく道路交通法違反となります。

道路交通法72条に違反した場合の罰則は救護義務違反では懲役10年又は罰金100万円以下(道路交通法117条2項)、報告義務違反では3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金(道路交通法119条10号)となります。

ひき逃げの場合には警察の命令が無いので違反とはなりませんが、仮に警察の命令に従わなかった場合には5万円の罰金(道路交通法120条11号の2)となります。

ひき逃げの場合には自動車運転死傷処罰法の罰則と道路交通法の罰則の両方が成立し、刑法に規定されている併合罪(刑法45条)の処理がなされ、刑罰は最も重い罪の救護義務違反が加重(刑法47条)され15年以内の懲役刑となります。

ひき逃げは悪質な事故なので通常罰金刑ではなく懲役刑が選択されます。

このように道路交通法と自動車運転死傷処罰法の両方の罪が成立する場合には道路交通法違反罪と自動車運転死傷処罰法が併合され加重された罰則が適用される事になります。

併合罪

刑法第45条に規定された複数の犯罪を犯した場合の刑罰を決めるルールの事です。

ですので併合罪という犯罪があるわけではありません。

そして、刑法第47条でこの併合罪の刑期の決め方のルールが規定されています。

・複数の罪の中で最も重い罪の刑期にその二分の一を加えたものを最高刑とする
・ただし、それぞれの罪の刑期の合計を超える事ができない

つまり8年の懲役刑となる罪と2年の懲役刑となる罪を犯した場合には最も重い8年の懲役刑の2分の1である4年を加算した12年が最高刑になりますが、2つの罪の懲役合計である10年を超えることができないので、この場合の併合罪の最高刑は10年となります。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

【人気各社に個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

【保険料の安さでトップクラス】

保険料の安さとサービスの内容充実度が高い「チューリッヒ自動車保険」!気になる方は一度チェック!

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

1.合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

2.合わせて読みたい!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

保険料の安さがトップクラス!チューリッヒの自動車保険をチェック

愛車の価値を把握!無料一括査定

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 煽り運転に自動車保険は適用される?煽り運転に対応するおすすめ自動車保険・ドライブレコーダーは?
  3. コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【エネルギー比較】水素自動車・電気自動車・ガソリン車の違いについて
  5. 増加するウーバーイーツ配達員!知って備える!?賠償や怪我の補償
  6. 楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 自動運転の事故の責任は誰?「自動運転」と「自動車保険」
  10. 高齢者事故の原因と時間帯は?データを考察!必要なおすすめ自動車保険を解説
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える!

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!