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自動車保険選びにおいて、他社と比較するポイントの1つが「ロードサービスの充実度」という方も多いのではないでしょうか。
まさか!の時に「ロードサービスの充実度」もしっかりと比較しておきたいところです。
ただ各自動車保険のロードサービスを比較する際に、「数十社も比較するのは大変・・・」「何を比較すれば良いのか分からない」などと思う事もあるでしょう!
そこで今回は、各社の自動車保険のロードサービスを比較し、その内容を踏まえた「ロードサービスランキング」を紹介したいと思います。
自動車保険のロードサービス比較!
ロードサービスとは、事故又は故障によって、車が走行不能になった時やバッテリー上がりなどの車のトラブル時に、現場に駆けつけてレッカー搬送や応急処置などを無料で提供してくれるサービスです(参考:ロードサービスの概要)
ロードサービスはおおまかに捉えると、各自動車保険に大きな違いはありません。
どの保険会社に「ロードサービスって何ですか?」と聞いても同じような答えが返ってきます。
しかし、レッカー無料牽引距離や宿泊サービス等、1つ1つのサービスに目をやると、各自動車保険で違いが見えてきます。
それでは、自動車保険のロードサービスの比較一覧表を見ていきましょう。
比較情報は、各自動車保険のホームページやロードサービス利用規約、自動車保険約款などに基づいて作成しておりますが、契約前に、必ずご自身で「保険会社の公式ホームページのロードサービス内容」の確認を行うようにしましょう!
自動車保険各社「レッカー無料距離」比較
注記*1 金額で限度額を設定している自動車保険では、その金額をJAFの「830円/km」で換算し、おおよその距離を把握する事ができます(レッカー業者の距離単価や現場でのその他の作業費用によって距離数は増減します)。20万円に相当する牽引距離の目安は、普通乗用車の場合で約250kmとなります。
自動車保険各社のレッカー後のサポート比較!宿泊・移動・代車費用はどうなる?
唐突ですが、車がレッカーされた後の事を想像した事って有りますでしょうか?
今まで乗っていた車がレッカー車によって運ばれてしまうので、その後の移動手段に困る事になります。もちろん、レッカー車に同乗する事はできません。
旅行や外出先の自動車事故でかかった宿泊費用や移動費用について、故障発生場所が街中であればバスや電車を利用できますが、いざ山奥や地方、夜中で事故や故障をしてしまうと大変困ってしまいます。
そのような場所は公共交通機関もなくレンタカーも手配できない可能性が高いと言えるでしょう。
その際にタクシーなどの移動費や宿泊費用の補償を受けられる事も、重要となってくるポイントです。
宿泊費用や移動費用などの「レッカー後のサポート」に関する各ロードサービスの比較一覧表を見てみましょう!
※注記:「ー」については、自動車保険会社に要確認
帰宅・宿泊・引取費用がロードサービスに含まれていない自動車保険では、追加で「特約・プレミアムサービス」を付帯する事によって、これらの費用が補償されます。


バッテリー上がり・ガス欠・キー閉じ込め・パンク・落輪のロードサービス比較!
バッテリー対応は、JAFで対応依頼した場合、一般道だと約2万円〜約2.5万円、高速道路だと4万円の作業料に加えて、 救援車両の高速料金がかかります。
キー閉じ込み・落輪・スペアタイヤ交換・燃料切れ(ガス欠)についても、どれも約2万円という大きな金額がかかっている状況です。
自動車保険のロードサービスでは、バッテリー上がり時のジャンピング作業やパンク時のスペアタイヤへの交換だけでなく、様々なトラブルに対応してくれます。
主な作業内容は以下の通りです。
■主な簡易作業
- エンジンオイル等の漏れの点検・補充
- 冷却水の漏れの点検・補充
- ボルトの増し締め
- サイドブレーキの固着の解除
- 灯火類のバルブ交換 等
基本的にどの自動車保険のロードサービスも対応してくれますが、気になる場合は一度自身の保険会社へ確認を入れとくと確実でしょう!
以下のようなロードサービスのサービス対象外のものもある為、確認しておく事が重要です。
- パンクしたタイヤの修理
- カギ紛失による解錠 等
- スタック(タイヤが空転して動けなくなる状態)をサービス対象としている自動車保険でも、道路外(砂浜など)でのスタックやノーマルタイヤでの雪道でのスタックはサービス対象外 etc
【バッテリー上がり・ガス欠・キー閉じ込め・パンク・落輪のロードサービス比較表】


ロードサービスを比較する際にチェックするポイントはこれ!
自動車保険各社のロードサービスの比較一覧表を紹介しましたが、これだけ多くの情報を目の前にすると、
何を比較すれば良いのか分からない・・・!
と感じる人もいるかもしれません。
そこで、ここからは「ロードサービスを比較する際に重視するポイント」を紹介したいと思います。
ポイントとなるのは以下の3つです。
① レッカー無料距離
② レッカー後の移動費用・宿泊費用などの補償
③ バッテリー上がり・パンク・キー閉じ込み・ガス欠などの頻発するトラブルへの対応
それでは、さっそく上記の3つのポイントについて見ていきましょう。
3つのポイントをピックアップした理由も以下で説明していますので、比較一覧表と併せてご覧ください。

無料のレッカー移動距離をチェック!
ロードサービスの要のサービスとも言える「レッカー搬送」
そのため、どの自動車保険でもレッカーサービスが提供されます。ここに違いはありません。
しかし、レッカー距離の比較一覧表を見ると、「顧客指定の修理工場まで何kmまで無料で運んでくれるのか」「会社指定の修理工場までは無制限」などと記載されています。
設定された無料距離を超過した場合には、その分は契約者の自己負担です。
参考 JAFのレッカー料金「1km830円」で計算すると、10km超過すれば8,300円、20km超過すれば16,600円の自己負担が発生します。
車のトラブルはいつ・どこで発生するか分からないので、レッカー無料距離をしっかり把握する事が重要ですが、現在は自動車保険会社指定の修理工場まで、「無制限」としている会社が多いので、それほど心配はいらないかもしれません。
ただし、自身が指定した修理工場が良い場合は、もちろんですが、長いレッカー無料距離を設定している自動車保険を選んでおくのが良いでしょう。
帰宅費用・宿泊費用・引取費用が補償されるかをチェック!
修理完了後の「引取(搬送)費用・保管費用」などの補償の有無もロードサービスを比較するポイントの1つです。
車の修理が完了した後は、自分で車を取りに行くか、修理工場又はレッカー業者に自宅まで車を運んでもらう事になりますが、その時の費用は基本的に自己負担です。
自宅から取りに行く場合などは、遠い場所であったら、少し面倒な気もするのでは無いでしょうか。
修理後の対応も考慮しながら、自動車保険を選ぶ事も大切です。
バッテリー上がり・タイヤのパンク・キー閉じ込み・ガス欠のトラブル対応もチェック!
自動車保険のロードサービスを比較する際には、車の故障トラブル、特に頻発するトラブルへの対応についてチェックしておいた方が良いでしょう。
よく起こる上位トラブルが以下の通りです。
- バッテリー上がり(故障・破損・過放電含む)
- タイヤのパンク・バースト
- 落輪・落込
- キー閉じ込み
JAFによると、上記トラブルが全体の出動件数の50%強を占めています。
また、高速道路上では、長い距離を走行する為に「タイヤのパンク・燃料切れ(ガス欠)」のトラブルも多発しています。
そのため、自動車保険のロードサービスを比較する時は、細かいトラブルへの対応を1つ1つチェックするのではなく、起こりやすい上記のトラブル毎にチェックするようにしましょう。
また、自動車保険によっては出動回数に制限が有る物もあるので、その点も併せてチェックしましょう。
ロードサービスランキング!オススメの自動車保険はどこ?
さて、ここまで各自動車保険のロードサービスの比較一覧表や比較する時の重要なポイントなどを見てきましたが、
結局どこの自動車保険のロードサービスが最も充実しているのでしょうか?
そこで、「レッカー無料距離・レッカー後のサポート・各種トラブルへの対応」の3つの重要な比較ポイントやその他の項目を総合的に比較して、ランキングにしてみました。
ランキング | 自動車保険 |
---|---|
1位 | ソニー損保 |
2位 | 三井ダイレクト |
3位 | イーデザイン損保 |
4位 | アクサダイレクト |
5位 | SOMPOダイレクト |
6位 | SBI損保 |
7位 | 楽天損保 |

なお、JAFと自動車保険のロードサービスの比較情報について知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

事故対応力が良いのはどこ?
ロードサービスに加えて、事故対応力も考慮し、保険会社を選ぶ人も多いでしょう。
交通事故の当事者になると、被害者・加害者を問わず、精神的にも肉体的にも辛い状態に追い込まれる事が多いでしょう。事故の内容によっては示談の解決まで1年前後を要する事も多々あります。
「初期対応が遅い」「担当者と連絡が付きにくい」「相手の保険会社に言い負ける」・・・など、事故対応が悪い保険会社だと余計に不安になってしまいます。
そのため、『事故直後から解決まで保険会社がしっかりと対応・サポートしてくれる事は非常に重要なポイント』です。
ランキング |
価格com |
オリコン |
1位 | ソニー損害保険 | ソニー損害保険 |
2位 | 日新火災海上保険 | AIG損害保険 |
3位 | 東京海上日動火災保険 | 三井ダイレクト損害保険 |
まとめ
「自動車保険のロードサービス」と言っても、様々なサービスがあります。そのため、今回紹介したように以下の3つのポイントに絞って比較していきましょう。
- レッカー距離
- レッカー後のサポート内容
- 応急処置の内容
「比較するのが面倒くさいな~!」と感じる人は、「一括見積もり」などで自身のニーズに合った自動車保険をある程度絞るか、総合ランキング(ロードサービス含む)会社に個別見積もりするのが良いかもしれません。
是非、一度試してみてみましょう!