40~65歳が事故で要介護状態と認定、公的介護保険は受けられない

(この記事は約 4 分で読めます。)

交通事故で介護が必要になる障害を負った場合に家族の人が24時間365日介護を行うのは大変な一面があります。

そのため介護サービスを受ける方が障害を負った人にとっても家族にとっても良い場合も有ります。

(考え方は人それぞれですからね・・・。)

介護

介護サービスと言っても色々ありますが、その1つとして自動車事故対策機構が運営している養護センターが挙げられます。

この養護センターは自動車事故対策機構の主な業務である被害者支援の一環として運営されているのですが、養護センターを運営しなければならない理由が被害者支援とは別にあるのです。

別の理由というのは公的介護保険の問題点です。

介護に関しては2000年に発足した公的介護保険を利用する方法が考えられるのですが、交通事故によって介護を要する場合には話は単純ではなくなります。

以下でその理由について説明します。

 

Advertisement(広告)
車査定

交通事故が原因で介護が必要になった場合に公的介護保険は使えない!?

公的介護保険は年齢によって2つのグループに分けられます。

  • 65歳以上の人⇒第1号被保険者
  • 40歳以上65歳未満の人⇒第2号被保険者

65歳以上の人は要介護となった原因が何であれ介護保険を利用することができるのですが、問題は40歳以上65歳未満の第2号被保険者の人は交通事故が原因で要介護状態になった場合には介護保険を利用することができないのです。

なぜかというと、第2号被保険者が公的介護保険を利用できるのは老化を原因とする16の特定の疾病によって要介護状態になってしまった時だけだからです。

参考:厚生労働省-特定疾病に関して

「老化を原因」とする場合のみであることから「交通事故が原因」で介護を要する事になった被害者は非常に困ることになります。

そのため自動車事故対策機構が被害者支援の業務として養護センターを運営し介護サービスを提供しているのです。

公的介護保険とは

公的介護保険は40歳以上の人が加入し、介護が要する場合に介護サービスを受ける事ができる保険です。

介護サービスは概ね以下の通りです。

・在宅介護
・施設介護
・介護環境を整えるサービス
・施設に入所しての介護

公的介護保険のサービスを受ける為には要介護認定(調査員による74のアンケートとコンピューターによる一次判定と介護審査会による二次判定)を受ける必要があり、介護の度合いにより7段階に区分されます。

要介護認定に関する基準の目安として厚生労働省は介護の内容を5つの分野に区分してこれらにかかる時間によって介護を要するかどうかまた、7段階のうちのどれに該当するのか判定を行う事にしています。

■介護の内容5分野■

  • 直接生活介助-入浴・排泄・食事の介護
  • 間接生活介助-選択・掃除等の家事援助
  • 問題行動関連行為-徘徊に対する探索、不潔行為の後始末
  • 機能訓練関連行為-歩行訓練・日常生活訓練
  • 医療関連行為-輸液の管理・診療の補助

■上記の5分野にかかる時間による判定基準■

  • 要支援-25分以上32分未満
  • 要介護1-32分以上50分未満
  • 要介護2-50分以上70分未満
  • 要介護3-70分以上90分未満
  • 要介護4-90分以上110分未満
  • 要介護-110分以上又はこれに相当する状態

参考:要介護認定等に係る介護認定審査会による審査及び判定の基準等に関する省令第1条、第3条

上記の判定基準に加え患者の疾病や医師の意見書などを勘案して審査・判定が行われます。

また要支援の区分は2つ(要支援1と2)あり、要支援2は要支援1の状態に部分的な介護が必要と判定された場合に該当するとされています。

介護が要すると判定された結果公的介護保険による支給限度基準額(1割は自己負担)は以下の通りです。

区分支給限度額
要支援150,320円(5,032円)
要支援2105,310円(10,531円)
要介護1167,650円(16,765円)
要介護2197,050円(19,705円)
要介護3270,480円(27,048円)
要介護4309,380円(30,938円)
要介護5362,170円(36,217円)

出典:厚生労働省-P2

()内の金額は自己負担額です。
注意事項:支給金額を超えるサービスを受けた場合には全額自己負担となります。また支給限度基準額は単位×単価として計算します。表は単価を10円として計算しておりますが、利用するサービスの数や地域によっては単価が異なります。

インズウェブ自動車保険一括見積もり
Advertisement(広告)

自動車事故対策機構の養護センターは全ての患者を受け入れるわけではない

自動車事故対策機構の運営する養護センターが患者受入に際して一定の要件を設定しています。

■患者受入要件■

交通事故により脳に損傷を受け且つ重度の精神神経障害が継続し介護が要すると判断されかつ以下の6項目のいずれかに該当する場合

  • 自力移動が不可能
  • 自力摂食が不可能
  • し尿失禁状態
  • 眼球はかろうじて物を追うこともあるが、認識はできない
  • 意味のある発言はまったく不可能
  • 目を開け、手を握れというような簡単な命令にはかろうじて応ずることもあるが、それ以上の意思の疎通は不可能

参考:自動車事故対策機構

つまり養護センターでは重度の後遺障害を負った人を受け入れる事になるため、上記要件に該当しない後遺障害の人は養護センターに入所することができません。

病床数が少ない(現在288)事などがこういった要件の設定の理由の1つになっているかもしれません。

ですので、交通事故により後遺障害を負った時の事を考えて人身傷害補償保険や搭乗者障害保険に加入しておくことが大切になってくるのではないでしょうか?

 

合わせて読みたい

人身傷害補償保険

 

Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

【人気各社に個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

【保険料の安さでトップクラス】

保険料の安さとサービスの内容充実度が高い「チューリッヒ自動車保険」!気になる方は一度チェック!

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

1.合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

2.合わせて読みたい!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

保険料の安さがトップクラス!チューリッヒ自動車保険

愛車の価値を把握!無料一括査定

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 【専門家監修】独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?おすすめ自動車保険・ドライブレコーダーの重要性について
  3. 【専門家監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【専門家監修】自動車にはどの燃料が一番おすすめ!?水素・電気・ガソリンを比較・分析!
  5. 【専門家監修】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える!?賠償や怪我の補償
  6. 【専門家監修】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家監修】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【専門家監修】自動運転の事故の責任は誰?「自動運転」と「自動車保険」
  10. 【専門家監修】高齢者事故の原因と時間帯を考察!60代・70代以上におすすめの自動車保険
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. 【専門家監修】テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える!

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!