台湾の自賠責保険と日本の自賠責保険との違い

Advertisement(広告)

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

台湾の国旗

日本の自賠責保険では「重過失減額制度」と呼ばれる制度が存在しており、交通事故被害者に重大な過失が無い限り、自賠責保険の範囲内では満額の保険金が支払われます。

この重過失減額制度は、被害者の保護・救済の観点から”被害者の過失”をある程度までは容認し迅速に保険金を支払いましょう、という事で制定された制度です。実際、この制度が採用された時は非常に評価が高かったと言われています。

しかし、この制度は被害者側に重過失があれば保険金が減額されます。また、裁判問題にまで発展すると「重過失減額制度」の適用が無くなります。重過失減額制度の適用が無くなると、厳密な過失相殺が行われるので、被害者側に満足な保険金が支払われない可能性がある制度です。

そこで、この記事では”台湾”では自動車事故の被害者(自動車事故で損害を受けたもの全般の意味)に対してどのような補償を行っているかをチェックし、日本の自賠法との比較を行っていきたいと思います。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)
Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

台湾の強制保険の詳細

電卓とお金

台湾では、日本の自賠責保険にあたる強制保険部分については【完全無過失責任】が採用されています。つまり、強制保険部分については、被害者にどんな過失が有ったとしても完全に補償されます。

一方、強制保険で補償されない部分については【過失責任】が採用されています。このように、台湾では強制保険と任意保険とで異なる責任原則が採用されているので、日本のように裁判問題に発展したからと言って”責任原則”が変わる事は有りません。

そういう意味では、台湾の強制保険は被害者救済の立場に立っていると言えるでしょう。

Advertisement(広告)

台湾の強制保険の補償金額

無過失責任制度を採用していたとしても、強制保険で支払われる保険金の額が非常に小さいものであれば、被害者救済が実現出来ていない事になります。

この点、台湾の強制保険の保険金額は”死亡”や”後遺障害1級”と判定された場合には日本円にして約550万円となっています。

これを高いと取るか低いと取るか?人によって判断が大きく別れるところだと思います。そこで、国民一人当たりの所得を判断の基準として利用してみましょう。

自賠責保険の補償項目である「逸失利益」は、被害者の収入金額を基に計算されますからね。


2012年度一人当たり国民総所得
日本46,140USドル
台湾6,560USドル

出典:国際統計専門サイト「GLOBAL NOTE」(会員のみ情報閲覧可能)

参考サイトによると、一人当たり国民総所得では日本が46,140ドルに対して台湾は6,560ドルと約7倍の差が有ります。日本の自賠責保険金額が死亡の場合3,000万円で有ることを考えると、台湾の保険金額も妥当と言えるかもしれません。

注:今の日本の自賠責保険の保険金額が被害者救済の観点から妥当と言っているわけでは有りません。日本と台湾を比較した時にこの水準であれば台湾の保険金額も妥当と判断出来るという意味です。


ちなみ、世界では強制保険部分に限度額が無い国も有ります。例えば、ベルギーやフランス、アイルランドなどです(1994年時点の情報です)。

Advertisement(広告)

迅速な保険金支払い

保険金が支払われる時間

台湾では、被害者が保険金の請求書類を提出した日の翌日から起算して15日以内に支払いが行われます。一方、日本では支払期日は規定されていません。基本的に1ヶ月前後で支払われますが、損害調査等が原因で支払時期が遅くなる事も有ります。

なお、日本と同様に「仮渡金制度」が採用されており、この制度によって請求で出来る金額は死亡の場合で限度額の50%までとなっています(日本では死亡時の仮渡金請求金額は限度額の約1割)。

強制保険部分については、台湾の保険の方が優秀かもしれませんね・・・。

フランスの自賠責保険と被害者救済制度【交通事故関連】

Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
自動車保険見積もり

【簡単!個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】おとなの自動車保険
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するSOMPOダイレクト(セゾン自動車保険 おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

最新Newsを『X』で確認!『X』開始しました

関連記事をチェックする

  1. 請求方法
    自賠責保険の任意一括払いと被害者請求を比較
  2. 自賠責
    自賠責保険の名義変更の方法と必要書類
  3. 介護
    自賠責で得られた利益は重度後遺障害者への介護料支給などに使われます
  4. ノーロスノープロフィットの原則
    【ノーロス・ノープロフィットの原則】とは
  5. ノーロス・ノープロフィットの原則
    【傷害】の場合の損害額の算定方法(自賠責保険の場合)
  6. 適用除外車
    自賠責保険適用除外車とは
  7. 自賠責保険から支払われる保険金額の計算
    自賠責保険から支払われる保険金額はいくら!?任意保険との兼ね合いは?
  8. ノーロス・ノープロフィットの原則
    交通事故で死亡した場合の損害額(慰謝料や保険金等)の算定方法【自賠責基準】
Advertisement(広告)

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。