自動車保険の弁護士費用特約って必要?加入率は結構高いが、利用率は低い

(この記事は約 4 分で読めます。)

自動車保険に付帯できる弁護士費用特約って必要なの?そんな疑問を感じている人が結構いるようです。

一部保険会社では自動付帯になっている所も有ります。

そこで、弁護士費用特約の「加入率」や「使用率」のデータを簡単にまとめてみましたので、参考にしてみてください。

Advertisement(広告)
車査定

加入率と使用率データ

まずは、損保会社が発表している弁護士費用特約の加入率を見ていきます。

損保各社のホームページを見たところ、加入率を公表しているのは「セゾン自動車火災」と「ソニー損保」だけでした。

■セゾン自動車火災
セゾンの弁護士費用特約加入率

■ソニー損保
ソニー損保弁護士費用特約加入率

セゾンが「72.9%」、ソニー損保が「56.5%」ということで、公表している2社の間でも16.4%の差が有ります。

しかし、概ね半分以上の方が付帯させていることが分かります。

続いて、2012年6月に産経新聞が発表した「弁護士費用特約の付帯状況と利用率のデータ」を見てみましょう。

インズウェブ
(出典:弁護士費用保険の実際の使用率:インズウェブ)

上記画像中、緑の縦棒が契約件数で右目盛がその数字。

一方で、青色の折れ線が実際の利用件数で左目盛がその数字です。

平成22年度時点で、契約件数は1,430万件。

日本の世帯数の約30%が付帯させていた事が分かっています。(平成26年度時点の契約状況を開示している「ソニー」や「セゾン」と比べると、かなり古いのですが)。

Advertisement(広告)

実際の使用率はどうなってる?

次に、実際に弁護士費用特約が利用された件数ですが、平成22年(2010年)の利用件数は「8,200件」だったそうです。

つまり、弁護士費用特約に加入している人の中で、実際にこの特約を使ったことがある人の割合は、たったの「0.05%」という事になります。

かなり低いですね。

利用率が低い理由として、以下のようなものが挙げられます。

  • ①そもそも弁護士費用特約が付帯されている事を知らない
  • ②付帯されている事は知っているが、利用できるケースを知らない
  • ③問題が起こっても当事者間で解決してしまっている(あるいは泣き寝入り)

他にも色々と有ると思いますが、概ねこれらが理由でしょう。

特に「③」に関しては、日本人の特性を良く表していると言えます。

具体的に言うと、争いを好まない性質と言いましょうか。

アメリカのように「何か問題が有ればすぐに訴訟を起こす」という文化が発達していないので、「弁護士費用特約を使うまでもない!」と判断して、使わない人がかなり多いのでは無いでしょうか。

あと「弁護士」は少し敷居が高いので「こんなことで特約使っても大丈夫なんだろうか?」と思って、中々踏み出せない人も多いでしょう。

インズウェブ自動車保険一括見積もり
Advertisement(広告)
Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

弁護士費用特約には出来る限り入っておいた方が良い

加入率はそこそこ高いものの、利用率が非常に低いので、説得力が有りませんが、基本的に弁護士費用特約は必要です。

法律の交渉を自分一人で行うのは非常に骨が折れますし、プライベートで弁護士に依頼すればかなりの料金を取られます。

合わせて読みたい

弁護士費用は成功報酬5%~10%+着手金が相場

例えば、賠償請求額が1,000万円の案件を、プライベートで弁護士に依頼すれば、弁護士費用だけで100万円程度取られる事もザラに有ります。

それを、年間2,000円程度の保険料で、概ね300万円程度の訴訟費用まで負担してくれるのですから、付帯させない理由はあまり有りません。

また、弁護士費用特約の良い所は、請求額が数十万円程度の少額訴訟でも利用可能な点です。

少額訴訟だと、尚更弁護士の力を借りる必要はない・・・と思う人もいるかもしれませんが、特約を付帯させていれば、無料で使えるのですから、利用しない理由は有りませんよね。

火災保険や医療保険の特約で既に付帯させているとか、弁護士保険に入っているなどの特別な理由が無い限りは、万が一の時の為に加入しておくのが正解だと思います。

訴訟費用を自分で捻出できるくらいの蓄えが有る人も、加入しなくても良いかもしれません。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

専門家・FPからのコメント

黒須かおり(Kaori Kurosu)

2007年FP資格取得、保険会社、保険代理店をへて女性による女性のための独立系FP会社にて勤務。2016年、個人事務所FPofficeRapportを設立。女性を中心にマネーとキャリアのコンサルティングを行う。2019年個人事務所からFPラポール株式会社を設立し、代表取締役に就任。

現在延べ3,000人が参加したマネーセミナー講師や、企業研修、国や行政などでのセミナー講師などを務める。30代40代女性やファミリーなどを中心に個別相談をおこなうかたわら金融機関でのお客様の資産運用アドバイザーとしても活動経験あり。年間50本以上メディアへの執筆も行う。

<保有資格>CFP

自動車保険の弁護士費用は、どんなときに使えるのか知らない人も多いようです。

自動車事故で相手との交渉がうまくいかない時や、そもそも過失がないときなど自分で相手と交渉することはとても大変なことです。

個人で弁護士に依頼するとなると、敷居が高いと感じるかもしれませんし、高額な費用がかかることもあるかもしれません。

そんなとき、弁護士費用があればたとえ少額でも自分に変わって交渉をしてくれます。

また、費用の範囲も自動車事故に限るか、日常生活でのトラブルも補償されるのか選択することができる場合もあります。

実際に使うか使わないかを予想することはできませんが、もしもの時の安心と思うのであれば加入しておいてもいいでしょう。

ご参考:監修者一覧

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

【人気各社に個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

【保険料の安さでトップクラス】

保険料の安さとサービスの内容充実度が高い「チューリッヒ自動車保険」!気になる方は一度チェック!

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

1.合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

2.合わせて読みたい!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

保険料の安さがトップクラス!チューリッヒの自動車保険をチェック

愛車の価値を把握!無料一括査定

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 煽り運転に自動車保険は適用される?煽り運転に対応するおすすめ自動車保険・ドライブレコーダーは?
  3. コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【エネルギー比較】水素自動車・電気自動車・ガソリン車の違いについて
  5. 増加するウーバーイーツ配達員!知って備える!?賠償や怪我の補償
  6. 楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 自動運転の事故の責任は誰?「自動運転」と「自動車保険」
  10. 高齢者事故の原因と時間帯は?データを考察!必要なおすすめ自動車保険を解説
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える!

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!