この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
自動車保険の「長期優良契約割引」とは、簡単に言うと「長期間に渡り事故を起こしていない優良ドライバー」の保険料を優遇する制度です。
後ほど詳しく紹介しますが、基本的に20等級の人しか受けられない割引制度です。
等級が20等級まで進んでしまうと、さらなる割引を受ける機会はありませんから、現在20等級の方はこういう制度を有効活用して保険料の節約をしていきましょう。
⇒私が任意保険の保険料を4万円も節約できた理由はこちら>>
(見積もりが出来ます。)
長期優良契約割引のある自動車保険と割引率のまとめ
(最終更新日:2017年4月20日)
保険会社 | 割引額 |
---|---|
AIU | 10% |
日新火災 | 3% |
共栄火災 | 3% |
富士火災 | 3% |
あいおいニッセイ同和損保 | 2% |
JA共済 | 2% |
朝日火災 | 1.5% |
三井住友海上 | 1.5% |
そんぽ24 | 不明 |
以下の保険会社では、現時点で長期優良割引制度はございません。
イーデザイン損保/セゾン自動車/SBI損保/セコム損保/ソニー損保/三井ダイレクト損保/チューリッヒ/アクサダイレクト/損保ジャパン日本興亜/東京海上/ゼネラリ/チャブ保険/マイカー共済
福祉車両割引と同様に、割引制度を採用しているのは代理店型の大手損保が中心です。
通販型の保険会社は実施していませんね。
続いて、長期優良割引の適用条件を見て行きましょう。
長期優良割引の適用条件
長期優良割引が受けられる「適用条件」をまとめると、以下のようになります。
*1 以前は当年度の契約時点で20等級で有れば、割引を受けられる会社も有りましたが、現在は全ての保険会社で「前年度も当年度も20等級」であることが求められます。
*2 保険会社によっては前契約が1年超の場合、1年未満の場合だと取り扱いが異なってきます。
詳細は、各保険会社にお問い合わせ下さい。
箇条書きで書くと、少し難しくなってしまいますが、要は「昨年も今年も20等級で、昨年度中に事故を起こしていない」なら、割引の適用を受けられます。
長期先払い契約との兼ね合いを考えよう
代理店型の自動車保険には「長期先払い契約」という物が有ります。
先払いの契約期間としては3年がポピュラーで、中には7年契約という長期の契約も存在します。
注:長期先払い契約と長期優良契約割引は全く別物です。
基本的に長期優良契約割引は単年契約で、長期先払い契約は複数年契約です。
また、長期先払い契約は等級が20等級で無くても契約できます。
この長期先払い契約を結ぶと、保険料を前払いすることになるので、その分保険料が安くなります。
その他にも、契約中に等級ダウン事故を起こしても、等級が下がらないというメリットも有ります。
20等級の人であれば、長期優良契約割引も先払い契約もどちらも選択可能なので、どちらが有利になるのか考えてから契約した方が良いでしょう。
先払い契約の詳細は下記記事でご確認下さい。
長期優良割引の存在意義
現在のノンフリート等級制度の元では、一旦20等級になってしまえば、それ以上の割引を受けられなくなります。
20等級の割引率は63%ですので、等級が低い方からすれば羨ましい事この上ないのですが、既に20等級の人からすれば、「これ以上無事故でも保険料は安くならないのか・・・」という感じで、少し張り合いが無くなってしまうようです。
なお、全労済のマイカー共済では等級が22等級まで設定されています。
ただし、割引率は20等級以上になっても64%のままです(損保より1%お得ですけどね)。
確かに、「無事故を継続すれば、等級が進んで、保険料が安くなる!」というのは、安全運転をする上で、強い動機にもなりますからね。
それが無くなってしまうのは辛い。
しかし、長期優良契約割引が存在すれば、これからも「無事故で頑張ろう!」という動機付けになります。
そういう意味で「長期優良割引」には存在意義が有るのかなと思います。
また、年齢別料率が導入された事もあり、60代・70代のドライバーの保険料は以前に比べて高くなっています(等級が変わっていなくても、基本保険料が値上がりしているので、トータルの保険料は高くなっているはずです)。
そこで、等級割引の他に「長期優良割引」も利用することが出来れば、基本保険料の値上がり部分を相殺することも可能です。
そういう意味でも良い制度だと思います。
しかしながら、当サイトの至るところで書いていますが、基本的に任意保険の保険料は「通販型自動車保険」の方が圧倒的に安いです。
割引を受けられるから・・・という理由だけで代理店型の保険に申し込むのではなく、きっちりと一括見積りを取ってから、どの保険に加入するか考えましょう。
関連記事をチェックする