自動車保険見直しガイド
自賠責保険料

強制保険である自賠責保険。任意保険とは別に支払われると思っていませんか?どういう仕組で自賠責保険が支払われるのか知っていますか?この記事では自賠責保険として支払われる保険金額の計算例を紹介すると共に、自賠責保険と任意保険の兼ね合いを紹介します。

まずは自賠責保険で補償される・支払われる保険金額について簡単に紹介していきたいと思います。

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自賠責保険で支払われる金額

自賠責保険では【死亡】【後遺障害】【傷害】の3つのタイプに分けて保険金額が支払われます。まずは死亡の場合から紹介します。

死亡の場合の保険金額

現在死亡の場合自賠責保険から支払われる保険金額は

最大3,000万円

です。後でも書きますが必ずこの金額が支払われるわけではないことに注意して下さい。あくまでも最大3,000万円です。

これまでの自賠責保険での死亡保険金額の推移は以下のようになっています。

改正年度最大保険金支払額
1956年30万円
1960年50万円
1964年100万円
1966年150万円
1967年300万円
1969年500万円
1973年1,000万円
1975年1,500万円
1978年2,000万円
1985年2,500万円
1991年3,000万円

(出展(保険金額):自動車保険読本-P8より)

制度が出来た当初(1956年)の保険金額は30万円だったのが1991年には100倍の3,000万円まで増額されています。約35年で100倍になっているのですから凄いものです。

しかし少し疑問に思いませんか?なぜ1991年までは青天井で上限が上がっていたのに2010年以降の現在でも同じ上限額3,000万円でとどまっているのか。【後遺障害】【傷害】の2つにも関連することですが、その原因は1991年以降一人当たりの国民所得が伸びて行っていない事が要因の一つに有ります。

下記の表を見て下さい。

年度一人当たり国民所得(千円)最大保険金支払額(万円)
1956年87.630
1960年144.550
1964年247.5100
1966年319.5150
1967年374.7300
1969年508.3500
1973年878.41000
1975年1107.71500
1978年1491.32000
1985年2152.52500
1991年2972.83000
2000年2929.33000
2010年2727.53000

出展(国民所得):第12表1人当たり社会保障給付費と1人当たり国内総生産及び1人当たり国民所得の推移

グラフでは無いので少し分かりにくいですが国民所得が伸びるに連れて自賠責保険の保険金額が綺麗に伸びていることが分かります。

しかしながら1991年以降は国民所得が伸びていないことが分かりますね。

後遺障害の場合の保険金額

後遺障害の支払保険金額の推移は以下のようになっています。

改正年度最大保険金支払額
1964年(*1)100~5万円
1966年150~7万円
1967年300~11万円
1969年500~19万円
1973年1,000~37万円
1975年1,500~56万円
1978年2,000~75万円
1985年2,500~75万円
1991年3,000~75万円
2002年(*2)4,000万円・3,000万円

(出展(保険金額):自動車保険読本-P10より)

注釈

*1 後遺障害はもともと後述する【傷害】と一括りにされていたのですが1964年から別枠で取り扱われるようになったので開始年度が1964年になっています。

*2 2002年の4月1日から脳損傷者・脊髄損傷者(いわゆる植物人間と呼ばれる人)等で常時介護を要する人には4,000万円、随時介護を要する人には3,000万円が支払われるようになりました。

死亡の場合と違って金額に幅が有ることがわかると思います。これは【後遺障害】の場合は障害の程度に応じて支払われる保険金の額が異なってくるからです。現在の等級別の支払保険金額は以下のようになっています。

等級保険金額
第1級3,000万円
第2級2,590万円
第3級2,219万円
第4級1,889万円
第5級1,574万円
第6級1,296万円
第7級1,051万円
第8級819万円
第9級616万円
第10級461万円
第11級331万円
第12級224万円
第13級139万円
第14級75万円

それぞれの等級の障害がどんな内容かを確認されたい方は下記リンク先をご参照下さい。

⇒「後遺障害等級表|国土交通省

傷害の場合の保険金額

傷害の場合の自賠責保険の支払金額の推移は以下のようになっています。

改正年度最大保険金支払額
1956年重傷 10万円
軽傷 3万円
1960年重傷 10万円
軽傷 3万円
1964年30万円
1966年50万円
1967年50万円
1969年50万円
1973年80万円
1975年100万円
1978年120万円
1985年120万円
1991年120万円

(出展(保険金額):自動車保険読本-P9より)

自賠責保険が出来た当初は軽傷と重傷とに分かれていましたが、1964年からは一本化されています。金額的には12倍~40倍となっていますが最大でも120万円。別記事でも紹介しますが傷害120万円と言うのはあまりにも小さな数値です。任意保険への加入は必須と言わざるを得ません。

自賠責保険と任意保険の兼ね合い

以前は保険請求者は自賠責保険と任意保険について別々に請求する必要がありました。しかし精神的に参っている被害者にわざわざ多大な事務負担を負わすのは如何なものだろう?ということで

現在は任意保険会社が一時的に自賠責保険金額部分も支払ってその後任意保険会社が自賠責保険金額の請求をするという方式に変更されています。従って被害者は任意保険会社に任せておけば自賠責保険の手続きも自動的に行われることになります。

但し任意保険に入っていない場合には自賠責保険の請求は遺族等が自分で行わなければなりません。

参考記事:自賠責保険金の請求方法の種類

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