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高速道路

高速道路

「高速道路を逆走する」なんて事は、普通は考えられませんよね。しかし、現実には、各高速道路株式会社が把握している逆走だけでも、かなりの件数の逆走が発生しています。

また、逆走事案を個々に見ていくと、逆走する人は「高齢者」が多いのです。

では、なぜ高齢者は高速道路で逆走をしてしまうのでしょうか?

まず、具体的に「逆走の発生件数」と「発生件数に占める高齢者の割合」について触れてから、「逆走が発生する原因・理由」について見ていきたいと思います。

(参考:東日本高速道路株式会社プレスリリース-PDF

高速道路での逆走の発生件数と高齢者が占める割合

平成23年~25年において、各高速道路株式会社と警察庁が把握している逆走件数は、以下のようになっています(逆走事故件数と事故に至らずに確保した件数)。

発生件数
平成23年203件
平成24年202年
平成25年136件

普通は有り得ない「高速道路の逆走」が、かなりの件数発生していると思いませんか?これらの数値は高速道路株式会社と警察庁が把握している件数なので、把握出来ていない事案も含めると、実際はもうちょっと逆走件数は増えるのではないかと思います(運転手が逆走している事にすぐ気付いて、元に戻った場合など)。

では、把握している逆走件数の年齢層の内訳を見てみましょう。

逆走する年齢層

65歳以上の運転者が、逆走件数の約70%も占めています。

ただし、64歳以下の人も全体の約30%を占めているので、油断は禁物です。

逆走してしまう運転手に、高齢者が多い理由には一体何が考えられるでしょうか。

高齢者が逆走してしまう理由

高齢者が逆走してしまう理由は、主に以下のような事が考えられます。

  • 認知症の疑い
  • 判断力の低下
  • 知識不足 等

以下のグラフは、各高速道路株式会社と警察庁が把握した逆走事案全体における「運転手の状態」を表わした物です。

逆走の理由

約40%の運転手が「認知症の疑い」があるとされています。一般的に、認知症は高齢者がかかりやすい病気なので、認知症の疑いが有るとされた運転手のほぼ全員が高齢者であったと考えられます。

また、ICやJCTなどで、どの道へ進めば良いか判断が出来なかったり、高速道路の利用方法に関する知識不足などが考えられます。これらは高齢者に限らず、普段高速道路をあまり利用しない若年のドライバーにも当てはまる事かと思います。

では、逆走が発生しやすい場所について見ていきましょう。

逆送が発生しやすい場所と原因

各高速道路株式会社と警察庁が把握した逆走事案で、運転手が逆走を開始してしまった場所は以下のようになっています。

逆走発生場所

  • 1位・・・IC・JCT(約50%)
  • 2位・・・本線(約20%)
  • 3位・・・SA・PA(約10%)

■IC・JCT
逆走が最も発生しやすい場所は、IC・JCTとなっています。

IC・JCTは場所によって、分岐がかなり複雑になっていて、目的地に向かう道がどれか非常にわかりにくい場合が有ります。判断力が低下している高齢者にとっては、道を間違ってしまう可能性が高くなる事が考えられます。

「この道じゃない!?」と思い、引き返そうとして逆走してしまったり、本線に合流してから逆走を開始してしまったりするケースが多いのではないでしょうか。

■本線
IC・JCTに次いで、逆走が多く発生する箇所は意外にも「本線」となっています。

おそらく、本線での逆走は、降りるはずの出口を通過してしまい、Uターンをして逆走してしまうパターンが多いのではないかと思います。出口に関する知識や判断力の低下が、本線での逆走を招いているのでしょう。

また、料金所の無い高速道路の出口から、本線に進入してしまうようなケースも考えられます。「進入禁止」の標識を理解していなかったり、高速道路の入り口・出口の知識不足が原因ですね。

■SA・PA
逆走が発生する場所の3位は、SA・PAです。

SA・PAで逆走が発生する原因は、本線への出口を間違えてしまうためです。高速道路の知識や標識の知識不足が、SA・PAでの逆走を発生させてしまうのでしょう。

逆走を防ぐ為に

逆走を防ぐ為に、各高速道路株式会社は、路面の進行方向を示す矢印標示や進入禁止などの看板の視認性の向上・拡大化などの対策を施しています。

しかし、逆走を撲滅出来ていないのが現実です。やはり、運転手自身も高速道路に関する知識を向上し、注意深く走行する必要が有りますね。高齢者講習を受けて、運転の危険性や知識について再度確認をして下さい。

また、遠出をする時などは、前もって通る道を調べておくべきでしょう。道が分からなくなり、パニックになって逆走してしまうケースも少なく有りませんからね。

高齢運転者

そして、高齢者の人で認知症の疑いの有る人は、免許を返納して、自動車の運転を辞めるようにしましょう。これは、高齢者自身もそうですが、周りの家族も注意してあげる必要が有ります。高齢者本人は痴呆症である事は認めたくないでしょうし、「年だから」と、誤魔化している場合も有るからです。

注意する際には、長年運転してきたプライドを傷付けないように、優しく、時に厳しく対応するようにして下さい。お医者さんの力を借りるという手も有ります。

高速道路を逆走しての事故は、致死率が高くなります。速度がかなり出た状態で、正面衝突するわけですから当然です。年齢に関係なく、高速道路での逆走を防ぐ為に、高速道路に関する知識を身に付けて、正しく高速道路を利用するようにしましょう。

なお、高速道路の電光掲示板には「逆走車有り」と表示される事も有りますので、見落とさないようにしましょう。

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