自動車保険見直しガイド
加入率

「任意保険・自動車保険の加入率ってどれくらいだろう?」

交通事故の被害者となった時の事を考えれば、任意保険の加入率は気になる数字だと思います。事故の相手が無保険車だったら「不幸中の不幸」ですからね。

しかし、任意保険はあくまで個人の任意で加入する保険ですから、加入していない人もいます。しかも相当数いるんです。

「やっぱり保険料が高いので入らない・・・」
「自分は事故しないから大丈夫!」

といった理由なのかもしれません。

任意保険の加入は当たり前!と思っている人からすると、現在の任意保険加入率は驚愕の数値になるでしょう。

はたして任意保険の加入率はどれくらいなのでしょうか。

全国の任意保険の加入率(保険種別毎)

■損保会社のみの加入率表

保険の種類2016年度
加入率
2015年度
加入率
対人賠償保険74.1%73.8%
対物賠償保険74.2%73.8%
人身傷害保険68.0%67.0%
搭乗者傷害保険29.3%34.0%
車両保険43.5%43.2%
(出典:ディスクロージャー|損害保険料率算出機構内-自動車保険の概況2017年3月発行版 第31表 P137)

まずは対人・対物保険について見て行きましょう。損保会社の任意保険への加入率は2016年度3月末時点で「対人が74.1%」、「対物が74.2%」です。正確な数値を出すためには、これに加えて共済へ加入している自動車の割合を加える必要が有ります。

損害保険料算出機構発行の自動車保険の概況 P137」のデータよると、自動車共済への加入率は「13.7%」となっていますので、合計で約「87.9%」の人が「任意保険(対人・対物)」に加入している事になります。

逆算すると、任意保険の未加入率は「12.1%」という事になります。

日本全国で走っている車の数は約8,000万台と言われていますので、約1,000万台の車が任意保険に加入せずに公道を走っている事になります。台数に直すとかなり多く感じますよね。

加入率

一方、任意保険のオプションとなっている場合が多い他の3つの保険の加入率は、人身傷害保険が「68.0%」、搭乗者傷害保険が「29.3%」、車両保険が「43.5%」となっています。

これらの保険は基本的に契約者自身の損害を補償するものなので、加入率が低くても被害者には関係の無い話です。

ただ、「搭乗者傷害保険」と「人身傷害補償保険」の加入率がそこまで高くない理由は、補償内容が似ているので、いずれかの保険だけに入っている人が多いからかもしれません。

車両保険の加入率はこんなものかなと思います。結局自分の車を直すための保険ですから、事故したら自分でお金を払って修理すればいいやと考えている人が多いのでしょう。中古車に付ける人もあまりいませんしね。

車両保険に加入する必要性が有る時と無い時

任意保険加入率の推移

続いて、任意保険の加入率の推移について見てみましょう。以下のグラフは「任意保険の加入率=対人賠償保険の加入率」と考えて作成しています。

なお、過去の共済の加入率が調査出来なかったので、こちらのデータは損保のみとなっています。


任意保険加入率の推移を表したグラフ(参考:自動車保険加入率の推移-日本損害保険協会

グラフを見る限り、任意保険の加入率は10年前から横這いで推移しています。ただ数値を見ると、2007年の加入率が71.5%ですから2.6ポイント上昇している事が分かります。

この事から、任意保険への加入意識は少しずつ高まっている、と言えますね。

【参考】搭乗者傷害保険の加入率は年々下降中

任意保険の加入率と同様に、ほとんどの保険の加入率はここ10年で大きな変化が有りません。しかし、搭乗者傷害保険だけは加入率が年々減少しています。

搭乗者傷害保険と人身傷害保険の加入率の推移(参考:自動車保険加入率の推移-日本損害保険協会

人身傷害保険の加入率は2年分しか把握出来ませんでした。中途半端な形になっている点はご了承ください。

グラフを見れば一目瞭然ですが、搭乗者傷害保険の加入率は2007年の58.5%から2016年の29.3%にまで半減しています。

その最大の理由は、「搭乗者傷害保険」よりも広い範囲を補償してくれる「人身傷害補償保険」に加入する人が増えたからです。人身傷害保険の加入率のデータは2年分しか有りませんが、高い値(約70%)で推移していますよね。

「搭乗者傷害保険」と「人身傷害保険」のどちらに加入しようか迷った場合は、このデータを参考にしてみてはいかがでしょうか。もちろん、両方に加入しても問題有りませんよ。

人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険の違い及びそれぞれの必要性

【都道府県別】任意保険加入率ランキング

さて、都道府県別の任意保険加入率データも見て行きましょう。対人賠償保険のみに限定して見ていきます。(データの出所はさきほど同様「損害保険料率算出機構-自動車保険の概況 2017年3月発行版 第31表 P137」です。)

任意保険 加入率トップ5

順位都道府県名対人賠償保険加入率
1位富山県91.8%
2位香川県91.3%
3位愛知県91.1%
4位島根県90.9%
4位石川県90.9%

加入率上位には郊外の都道府県が多いという統計が出ています。地方の方が「交通事故に対して備えよう」という意識が高い事が分かりますね。ただ、一番高い富山県でさえ10台に1台は任意保険に未加入という事実も忘れてはなりません。

任意保険 加入率ワースト5【沖縄県の加入率が低い】

順位都道府県対人賠償保険加入率
1位沖縄県76.8%
2位鹿児島県81.4%
3位山梨県83.2%
4位宮崎県83.6%
5位茨城県84.1%

加入率が低いのもおおむね都市部以外の都道府県となっていますね。特に九州・沖縄地方の加入率の低さが目立ちます。ランクインした県以外にも「大分県:84.8%(6位)」「福岡県:86.3%(10位)」など加入率の低い県が多いです。

暖かい気候がそうさせるのか、その理由は定かでは有りません。

ちなみに、沖縄県はこの数十年間、任意保険の加入率がずっとワースト1です。沖縄県は他県と比べると住人同士の地域的な繋がりが非常に強いので、事故を起こしたとしても「人の繋がり」で解決してしまう事が多く、任意保険の必要性を感じていない人が多いから・・・というのが理由のようです。

「沖縄料率」ってなに?沖縄県の自動車保険料を安くしている料率

任意保険の加入率の高低は事故件数と関係が有る?

「事故件数が少ないから任意保険の加入率が低い」
「事故件数が多いから任意保険の加入率が高い」

というように、都道府県毎の任意保険の加入率に違いが生まれる原因が、事故件数に関係しているのなら、まだ納得出来ますよね。

そこで、任意保険加入率トップ5とワースト5の都道府県の事故件数を調べてみました。まずは、任意保険の加入率トップ5の都道府県からデータを見てみましょう。

事故件数は平成26年に起きた人口10万人あたりの死傷事故の件数です(参考:国土交通省(web archive)-各年の都道府県別事故データ(人口10万人当たり))。

都道府県事故件数事故件数の順位
富山県
(加入率91.8%)
409.3件29位
香川県
(加入率91.3%)
911.5件2位
愛知県
(加入率91.1%)
618.8件8位
島根県
(加入率90.9%)
227.1件44位
石川県
(加入率90.9%)
352.4件35位

続いて、任意保険加入率ワースト5の都道府県のデータです。

都道府県事故件数事故件数の順位
沖縄県
(加入率76.8%)
439.3件23位
鹿児島県
(加入率81.4%)
505.1位13位
山梨県
(加入率83.2%)
536.7件12位
宮崎県
(加入率83.6%)
876.0件4位
茨城県
(加入率84.1%)
429.4件24位

任意保険加入率ワースト5の都道府県の事故件数は少ないのかと思いきや、まぁまぁ発生している、という結果に。事故件数の順位で見ても中盤辺りです。

逆に、任意保険加入率トップ5の石川県や島根県の方が事故件数が少ないんですね。

結論としては、任意保険の加入率の低さは事故件数とは何も関係が無い、という事になりました。

まとめ

2016年3月時点で任意保険・自動車保険の加入率は約87.9%、未加入率は約12.1%となっています。つまり、事故に巻き込まれた場合に相手が任意保険に加入していない確率は決して低い値ではない、という事が分かります。

事故の相手方が任意保険未加入だと、ほぼ自賠責保険からしか保険金を受け取る事が出来ません。

もし、損害額が自賠責保険の限度額を超過したら加害者に直接請求することになりますが、裁判で賠償命令が出たとしても加害者に資力が無ければ、賠償金を払ってもらえない可能性も有ります。

そういう可能性が有ることを考えてキッチリと自衛していきましょう。

加害者が保険未加入の場合に備えてとっておきたい対策

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