葬祭費/葬儀費用の基準金額~香典返しは認められる?

(この記事は約 3 分で読めます。)

交通事故で被害者が死亡したとき、葬祭費が発生します。

地域によって葬儀の形式が異なり、また亡くなった方の社会的地位や年齢・家族構成によっても葬儀の規模は異なりますが、日本消費者協会のアンケート調査によると平成25年の葬儀費用総額の全国平均は188.9万円(内、葬儀費用本体は122.2万円)となっています。
(出典:財団法人日本消費者協会 第10回「葬儀についてのアンケート調査」平成26年1月より)

不運にも家族が交通事故で死亡し葬儀が必要となった場合には、被害者遺族としては葬儀費用も加害者に請求したいものです。そこで、死亡事故では葬儀費用や諸費用について損害として認められるのかについて見ていきましょう。

車査定

自賠責基準

自動車損害賠償責任基準(自賠責基準)では、葬祭費は原則として上限60万円までを損害として認めています。しかし、上記にもある様に全国平均で葬儀費は122.2万円かかるため、60万円ではとても足りません。

そこで、60万円を超える事が明らかな場合は「社会通念上必要かつ妥当な実費」が認められることになります。

インズウェブ自動車保険一括見積もり
Advertisement(広告)

交通事故損害額算定基準(裁判基準)

日弁連交通事故相談センターが発行している「交通事故損害額算定基準」では葬儀費用の目安としては130〜170万円に設定しています。葬儀費用の平均に沿った金額が裁判では認められているという事ですね。

あくまでも目安としての金額なので、交通事故の状況や被害者の背景などによっては高額な費用が認められることもあります。

Advertisement(広告)

裁判上の争点

「交通事故損害額算定基準」では葬儀費用の目安としては130〜170万円に設定されていますが、争点がいくつかあるので見ていきましょう。

そもそも葬儀費用は損害として認められる?

交通事故が起きなかったとしても、人は病気や寿命など様々な原因でいつか必ず死にます。そして葬儀費用もいつか必ず必要となります。

いつか必ず死ぬ人が交通事故により早く亡くなってしまったからといって、葬儀費用を加害者に請求することは過度の負担とも考える事ができます。また、葬儀をする目的はそもそも故人を弔うことにあるのに、その費用を被害者が負担せずに加害者に負担させることは弔いの趣旨からするとおかしいとも考えられます。

しかし、裁判では葬儀費用については「当然に加害者が負担すべきである」という毅然とした立場をとっています。

位牌・墓地購入費等は認められる?

葬儀には位牌や墓地の購入費も必要となります。そして、裁判ではこれらの費用は損害として認める傾向にあります。しかし、葬儀費用の賠償額は130〜170万円程度と支出額の一部が認められるに過ぎないので、墓地の購入費が高額だったとしても基準額を超えた費用は損害として認められません。

結果として、葬儀費用が基準額に達していない場合に位牌などの購入費が損害として認められることになります。

香典返し費用は認められる?

香典返しや葬儀に来てくれた人への接待費は葬儀にはつきものですが、これらの費用は損害としては認められません。また、葬儀費用の賠償額は上記の様に一定額に制限されているため、仮に香典返しや接待費を損害として認められた所で、損害額が増えることは現実的にあまりありません。

以下、葬祭費関連について述べている判例を抜粋して紹介します。

判例紹介

①タクシー乗車中の女子高生2名が交通事故で亡くなった事例。社会の注目を浴びた事や事故当時15歳の女子高生だったことから葬儀が大規模にならざるを得ない、として2名合計398万円の葬儀費用を認めた例。

②小学生が通学途中に交通事故で亡くなった事例。通学途中の事故ということで、学校関係者が多く参列したことや7歳という若い命が失われたことは過重な負担であると推察されることから葬儀関係費として300万円を認めた例。

③小学生の死亡事故で葬儀費用150万円・仏壇購入費14万円・墓石建立費7万円を認めたが、被害者の慰霊のために憧れていた自動車の彫刻を設置した費用は否定された例。

④歩道で交通安全ボランティア中の女性が暴走した車にはねられて死亡した事例。県警が警察協力殉職者として扱い、これに恥じない葬式をする必要があるとして、500万円を超える費用を夫が支出したことから250万円の葬儀費を認めた例。

⑤タクシー運転手が事故で死亡した事例。訴訟が進行中であることから葬儀が未だ行われていないが、葬儀を将来的に行う可能性が高いとして80万円の葬儀費を認めた例。

⑥妻が交通事故で死亡した事例。被害者の夫が単身赴任中で大阪に居住。親戚の多くも大阪に住んでいるため、大阪にて通夜・告別式を実施した。また、妻の住んでいた東京でも仮通夜を行ったが、これについてはやむを得ない事情があるとして200万円の葬儀費を認めた例。

Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

【人気各社に個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

【保険料の安さでトップクラス】

保険料の安さとサービスの内容充実度が高い「チューリッヒ自動車保険」!気になる方は一度チェック!

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

1.合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

2.合わせて読みたい!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

保険料の安さがトップクラス!チューリッヒ自動車保険

愛車の価値を把握!無料一括査定

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 【専門家監修】独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?おすすめ自動車保険・ドライブレコーダーの重要性について
  3. 【専門家監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【専門家監修】自動車にはどの燃料が一番おすすめ!?水素・電気・ガソリンを比較・分析!
  5. 【専門家監修】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える!?賠償や怪我の補償
  6. 【専門家監修】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家監修】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【専門家監修】自動運転の事故の責任は誰?「自動運転」と「自動車保険」
  10. 【専門家監修】高齢者事故の原因と時間帯を考察!60代・70代以上におすすめの自動車保険
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. 【専門家監修】テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える!

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!