死亡逸失利益の計算方法【弁護士基準】

(この記事は約 3 分で読めます。)

交通事故に遭遇し被害者が死亡した場合、残された家族(相続人)は死亡による逸失利益を、加害者に対して請求することになります。

交通事故損害額算定基準(弁護士基準)によると、死亡による逸失利益の計算方法は以下の通りです。

基礎収入×(1−生活費控除率)×就労可能年数に対応するライプニッツ係数


以下で、計算式の内容について見ていきましょう。

車査定

基礎収入額

基礎収入額は、原則として事故前の現実収入額とし、現実収入額以上の収入を将来得られると認められれば、その金額を算定基礎とすることになります。

基礎収入額の詳細については、「基礎収入の認定【死亡及び後遺障害の場合-弁護士基準】」で解説しているので参考にしてください。

インズウェブ自動車保険一括見積もり

生活費控除率

交通事故により被害者が死亡した場合、生きていれば必要だった将来の生活費が必要なくなることになります。そこで、死亡による逸失利益を計算する上では生活費部分を控除する必要があります。

しかし、各家庭によって生活に必要な金額はバラバラで、毎回交通事故毎に生活費を計算するのは現実的ではありません。そこで、被害者の家庭内の地位に応じて、原則として30〜50%の範囲内で生活費控除率を設定することになります。

生活費控除率については、「生活費控除率の基準」で解説しています。

広告

就労可能年数

交通事故により被害者が死亡した場合、生きていれば働いていたであろう年までの逸失利益を計算することになります。しかし、被害者は死亡してしまっている為に、その人が生きていれば何歳まで働いていたかということは誰にもわかりません。

そこで裁判上は原則として、死亡した年から満67歳となるまでを就労可能年数として逸失利益の計算をすることになります。ただし、亡くなった時点で既に高齢者の場合は逸失利益が算出できなくなってしまうため、平均余命年数の2分の1の年数を就労可能年数として計算することになります。

就労可能年数については、「就労可能年数の計算方法~平均余命と67歳とどっちで考えるべき?」で解説しています。

ライプニッツ係数

交通事故により被害者が死亡すると、生きていれば得られたであろう長期間にわたる収入が得られなくなることになります。死亡による逸失利益を加害者側に請求するということは、生きていれば得られたであろう将来の収入を現時点で貰うことになるので、請求額は現時点での価値に計算し直す必要があります。

そこで、死亡による逸失利益を算出する場合に中間利息を控除することになります。中間利息の控除にはライプニッツ式が採用され、控除率には法定利率(5%)が使われることになります。

広告

計算例

逸失利益を計算する場合の就労が始まる時期は、裁判上は「18歳」とされています。従って、死亡時に18歳を超えている方の場合は、67歳までが就労可能年数となり、逸失利益の計算式に従って計算することになります。

計算例

前提:死亡時40歳・年収400万円・妻子有り(生活費控除率30%)

400万円×(1-0.3)×14.673(27年間に対応する係数)=41,084,400円


しかし、被害者が死亡時に18歳未満の場合、死亡時から18歳に達するまでの係数を差し引かないと、逸失利益がその分大きく計算されることになります。

そこで、死亡時に18歳未満の方の場合は以下の算式により計算をすることになります。

基礎収入額×(1−生活費控除率)×(死亡時から67歳までの係数−死亡時から18歳に達するまでの係数)

計算例

前提:死亡時8歳・基礎収入額は平成24年賃金センサス全年齢平均賃金額(5,296,800円)・生活費控除率50%

67歳-8歳=59年に対応する係数→18.8758
18歳−8歳=10年に対応する係数→7.7217
8歳に適用する係数→18.8758−7.7217=11.1541

5,296,800円×(1-0.5)×11.1541=29,540,518円

広告

相続人以外の方が扶養を受けていた場合

相続人が被害者の逸失利益を請求する場合は上記の通りですが、相続人以外の方が被害者から扶養を受けている場合があります。扶養を受けていた方からすると、被害者が亡くなると将来的に扶養を受けられなくなるため、利益喪失の損害が認められることがあります。

扶養による利益については「扶養利益の損失はどのように算出される?」で解説しているので参考にしてください。

広告
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

自分の自動車保険を把握!『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

【無料で個別見積もり】気になる自動車保険会社に『無料で個別に見積もり』

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

まずは確認!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

【個別見積もり】ソニー損保

【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)

【個別見積もり】楽天損保

【個別見積もり】アクサダイレクト

まだ自身のニーズやカバーしたいリスク、年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を絞ることが重要です。無料なので、一度試してみましょう。

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

ある程度、自動車保険会社が絞れていて、個別見積もりを検討している方は、参考情報を見ながら見積もりを実施してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でもトップを走っているソニー損保

【独自分析!2023年自動車保険の総合満足度ランキングでトップに君臨】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で最大2ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

まだ自身のニーズやカバーしたいリスク、年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を絞ることが重要です。無料で見積もり出来るので、一度試してみましょう。

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

【車買取一括査定】提携300社以上から最大10社を選択し、まずは下取り価格の目線や売却目線を把握!無料で手間なく一括査定

【車の一括査定の豆知識】

様々なところに車の査定をしても、毎回同じような点を入力したり、問い合わせるだけで結構な手間がかかるのは事実です。

懇意にしている会社があれば、そこを使用するのも良いでしょう!

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

ただ一社一社、車買取店を自分で回ろうとすると、その作業は手間と時間がかかり過ぎて、大変です。

その為、オンライン一括査定を実施した後、交渉する会社を2社〜3社程度に絞ることが効率的でしょう。

有名店から地域密着専門店まで網羅しているので、一度ぜひ試して見て下さい。

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要でしょう。

【ポイントまとめ】

  1. まずは気軽にオンライン一括査定で、愛車の売却目線や下取相場を把握する事が重要でしょう。本当に売却する気持ちになった際に、交渉する会社を絞る事ができます。オンライン一括査定を行っても、売る必要はありません。まずは自分の愛車の価値を確認する事が重要です。
  2. 傷・凹みがある車でも売れます。ほとんどの買取店には安く修理できる仕組みがあり、事故経験がある車でも売れるので、一括査定で下取り目線を把握しておきましょう。
  3. さらに高値で売るには、あなたの保有する車が欲しい買取店を見つける事も重要です。今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける事ができれば、高値での交渉が可能になるでしょう。
  4. 早く車を査定しておくと、買取店との交渉に有利に働きます。時間に余裕があれば、比較検討を十分に行うことができる為です。次の車を決めてしまった後に売却先を探し始めると、売却期限が迫っている中、十分に比較検討する時間が取れず、不利な価格で妥協して売却してしまう事も考えられます。
  5. 早く査定すると、売り時も把握しやすくなります。中古車相場は経済環境により、毎日変化します。季節による人気推移や半導体不足による新車納入の遅延など、様々な要因が絡んで、その時の中古車相場は決まってきます。なるべく早い時期から検討しておくと、売り時を把握しやすく、タイミングを逃さず決断する事ができるでしょう。
  6. 買取店では、車売却日と納車日までの間は、無料で代車を用意してくれるケースが多くあります。もし買取店で代車が難しい場合は、次の車を購入する店舗での代車を相談してみましょう。
  7. オンライン一括査定の申込みは約1分ぐらいで作業完了可能です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?煽り運転に対応するおすすめ自動車保険・ドライブレコーダーは?
  3. 【専門家・FP監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【FP・専門家監修(コメント)】『2021年版』どの燃料が安い?エコカーの制度・普及状況は?水素自動車・電気自動車・ガソリン車の最新状況について
  5. 【FP・専門家監修(コメント)】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える⁉賠償や怪我の補償
  6. 【FP・専門家監修(コメント)】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家の見解】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【FP監修(専門家監修)】自動運転の事故の責任は誰?『自動運転』と『自動車保険』
  10. 【専門家監修】データ分析!高齢者事故の原因と時間帯は?必要なおすすめ自動車保険を解説
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. 安全運転で自動車保険がより安く!テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える

乗りたい車はこれ!様々な車の情報をチェックするなら「車情報ラウンジ Car Lounge 」

出典:車情報ラウンジ「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。気になる車や様々な情報をチェックしたいなら、車情報ラウンジ「Car Lounge」をチェックしてみましょう!