交通事故の優者危険負担の原則とは?過失割合の算定にも利用されます。

(この記事は約 2 分で読めます。)

交通事故が起こった場合、一部のもらい事故を除いては、加害者側・被害者側の両方に「過失」が有る場合が殆どです。

従って、示談時や裁判時の賠償額の計算に当たっては、両者の過失割合が重要な要素になってきます。

そして、この過失割合を計算する上で、非常に重要になってくる原則に「優者危険負担の原則」という物が有ります。

広告
車査定

優者危険負担の原則とは

例えば、自動車と自転車が事故を起こしたとします。

この時、どちらの被害が大きくなるでしょうか?普通に考えれば「自転車」ですよね。

自転車はペシャンコになってしまうかもしれませんが、自動車は少し凹むくらいで、大きな損傷にはならないでしょう。

質量の大きい物と質量の小さい物が衝突すれば、当然質量の小さい物の被害の方が大きくなるはずです。

いわば、質量の大きい物は質量の小さい物の比べて「強者」と言う事が出来ます。

交通事故の過失割合を算定する上では、「強者」の被害の方が小さくなることを前提として、「強者」に対してより大きな注意義務・責任を与える事により、両者の公平性を図っています。

これが「優者危険負担の原則」です。

優者を強者と置き換えると分かりやすいですね。

要は、重量が大きい物のほうが強いんだから、重量の小さい弱者に対して配慮してあげなさいって事です。

で、もし交通事故を起こしてしまったら、強者の過失割合を高くしますよーという原則。

交通事故における優者の順序と具体的な事例

優者危険負担の原則における「優者」にも順番が有ります。

一般的には以下の様な順序で優者(強者)と判断されます。

大型四輪車>四輪車>自動二輪>自転車>人間

人間に関しては、更に順序が付けられており、成人よりも判断力の乏しい子供や老人の方が弱者と判断されます。(成人が強者)。

具体的な事例

例えば、赤信号を無視した車が、青信号で道路を横断中の人を跳ねた時の車の過失割合は100%です。

ここまでは当たり前ですね。

しかし、青信号で進行した車が、赤信号を無視をして道路を横断中の人を跳ねた時の車の過失割合は70%と設定されています。(他に修正要素が無い場合)

状況を逆にすれば、過失割合も同じように逆になりそうですが、優者危険負担の原則によって、このような過失割合になります。

なお、四輪車と言っても乗用車と軽自動車に分けられますよね。

通常、乗用車の方が車重も重く大きいので、優者危険負担の原則においても「乗用車>軽自動車」となりそうですが、この点に関しては明確な定めはなく、同じ四輪車としての判断されるようです。

仮に、乗用車か軽自動車かで過失割合の算定に影響をもたせたいのであれば、裁判で個々に判断する事になるのでしょう。

心情的にも、ハマーのような大きな車と軽自動車が衝突して、軽自動車に有利な判定が行われないのは、ちょっと厳しすぎるかなという印象は受けますよね。

広告
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

自分の自動車保険を把握!『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

自分のニーズにあった『最安の保険会社』を簡単に見つけたい方はこちらをチェック!

『車の一括査定』提携300社以上から車を一番高く売る!無料で手間なく愛車を一括査定!

様々なところに車の査定をしても、毎回同じような点を入力したり、問い合わせるだけで結構な手間がかかるのは事実です。

懇意にしている会社があれば、そこを使用するのも良いでしょう!ただ合理的に算出して欲しい方は300社以上の企業から、見積もりを貰い、一番高いところに売る!もしくは、ある程度売却する会社を絞るのが良いでしょう。

有名店から地域密着専門店まで網羅しているので、一度ぜひ試して見て下さい。

利用実績450万人以上!複数社(提携社数300社以上)に一括査定!比較・分析して、賢く売却!

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?煽り運転に対応するおすすめ自動車保険・ドライブレコーダーは?
  3. 【専門家・FP監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【FP・専門家監修(コメント)】『2021年版』どの燃料が安い?エコカーの制度・普及状況は?水素自動車・電気自動車・ガソリン車の最新状況について
  5. 【FP・専門家監修(コメント)】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える⁉賠償や怪我の補償
  6. 【FP・専門家監修(コメント)】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家の見解】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【FP監修(専門家監修)】自動運転の事故の責任は誰?『自動運転』と『自動車保険』
  10. 【専門家監修】データ分析!高齢者事故の原因と時間帯は?必要なおすすめ自動車保険を解説
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介

乗りたい車はこれ!様々な車の情報をチェックするなら「車情報ラウンジ Car Lounge 」

出典:車情報ラウンジ「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。気になる車や様々な情報をチェックしたいなら、車情報ラウンジ「Car Lounge」をチェックしてみましょう!