自賠責保険適用除外車とは

(この記事は約 4 分で読めます。)

任意の自動車保険とは異なり、自賠責保険は自動車を持っている人は必ず加入しないといけない、強制保険です。

加入せずに運転をした場合には、「1年以下の懲役か50万円以下の罰金」が課せられる事になります。

また違反点数も6点と大きく、それだけで免許停止となります。

しかし中にはこういった違反とは無縁の、自賠責保険に入ることが強制されていない特殊な自動車があります。

ここでは自賠責保険に入らなくてもいい、いわゆる「自賠責適用除外車」について見てみましょう。

 

広告
車査定

自賠責保険に入らなくていい自動車

自賠法第10条では、以下の様に自賠責保険加入義務からの除外規定があります。

国その他の政令で定める者が政令で定める業務又は用途のため運行の用に供する自動車及び道路以外の場所のみにおいて運行の用に供する自動車については、適用しない。

そして具体的には、自動車損害賠償保障法施行令1条の2で、以下の4種類の自動車が除外の対象とされています。

  • 自衛隊関係の自動車
  • アメリカ軍関係の自動車(日本国内にあるものに限定)
  • 国連軍関係の自動車(日本国内にあるものに限定)
  • 道路以外の場所でのみ使われる自動車(いわゆる構内専用車)

上記の自動車については、自賠責保険を付ける必要は無いのですが、契約締結を希望し保険会社が引き受けてくれるのであれば保険契約をすることも出来ます。

あくまでも、自賠責保険に加入する事が「強制されていない」ということですね。

ところで、自衛隊の駐屯基地などがある地域では、自衛隊の車両が一般道を走っているところをよく見かけますよね。

この様な地域では自衛隊の車両との接触事故もたまに報道されています。

そこで、自賠責保険が強制とされていない自衛隊関係の自動車の様な適用除外車との間で交通事故が発生した場合、被害者はどの様に保護されることになるのでしょうか?

インズウェブ自動車保険一括見積もり
広告

自賠責適用除外車との事故

自賠責保険に加入していない自動車との事故に巻き込まれた場合、一般的に大きく以下の2点について被害者が困る事になります。

  • ①自賠責の等級認定が受けられない。
  • ②死亡時の保険金が受け取れない。

①自賠責の等級認定が受けられない。

自賠責適用除外車の様に、加害者が自賠責保険に加入していないという事は、「自賠責の等級認定を受けることが出来ない」ことを意味しています。

自賠責適用除外車

通常示談をする場合や裁判で損害賠償請求をすることになると、後遺障害については自賠責で定められている後遺障害の等級認定を受けることで、損害額が算定されることになります。

しかし、相手方が自賠責保険に入っていない場合は等級認定が受けられないため、損害額を計算する上での明確な基準がなくなってしまい、示談交渉などが難航することが考えられます。

②死亡時の保険金が受け取れない。

自賠責保険に加入している場合、被害者が死亡すると被害者側には3,000万円を限度として支払われることになります。

3,000万円を超える損害が出る場合には、任意保険でカバーされることになるのですが、自賠責保険に加入していないと3,000万円までは加害者自らが負担しなければなりません。

一般的な方であれば「3,000万円を負担しろ」と言われても中々難しいですよね。

自賠責書類

しかし、法律で定められている自賠責保険の適用除外車は、基本的に自衛隊などの様に政府が絡む車両です。

つまり、交通事故が発生したときに被害者は政府を相手に損害賠償請求をする様なものです。

国が相手だと、お金も有るだろうから簡単に損害賠償に応じてくれるのでは?と思うかもしれませんが、そう簡単にはいきません。

自賠責適用除外車である自衛隊の使用する自動車との間に起きた死亡事故で、自衛隊は「一方的な等級診断を基に850万円という低い賠償額を提示してくる」という行為に出ました。

被害者からするとショックな話です。

この例では訴訟の結果、4,200万円まで賠償金額が上がったので最終的には被害者が保護されたことになりますが、当初の提示金額には驚きですよね。

自賠責保険に加入している一般車両であれば、自賠責保険から3,000万円を上限に支払われることから比べると、自衛隊が当初提示した金額は一般的な交通事故の相場よりも、かなり小さなものとなっています。

国が相手だからといって泣き寝入りするのではなく、しっかりと戦っていく姿勢が必要ですね。

広告
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

自分の自動車保険を把握!『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

【無料で個別見積もり】気になる自動車保険会社に『無料で個別に見積もり』

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

まずは確認!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

【個別見積もり】ソニー損保

【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)

【個別見積もり】楽天損保

【個別見積もり】アクサダイレクト

まだ自身のニーズやカバーしたいリスク、年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を絞ることが重要です。無料なので、一度試してみましょう。

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

ある程度、自動車保険会社が絞れていて、個別見積もりを検討している方は、参考情報を見ながら見積もりを実施してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でもトップを走っているソニー損保

【独自分析!2023年自動車保険の総合満足度ランキングでトップに君臨】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で最大2ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

まだ自身のニーズやカバーしたいリスク、年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を絞ることが重要です。無料で見積もり出来るので、一度試してみましょう。

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

【車買取一括査定】提携300社以上から最大10社を選択し、まずは下取り価格の目線や売却目線を把握!無料で手間なく一括査定

【車の一括査定の豆知識】

様々なところに車の査定をしても、毎回同じような点を入力したり、問い合わせるだけで結構な手間がかかるのは事実です。

懇意にしている会社があれば、そこを使用するのも良いでしょう!

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

ただ一社一社、車買取店を自分で回ろうとすると、その作業は手間と時間がかかり過ぎて、大変です。

その為、オンライン一括査定を実施した後、交渉する会社を2社〜3社程度に絞ることが効率的でしょう。

有名店から地域密着専門店まで網羅しているので、一度ぜひ試して見て下さい。

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要でしょう。

【ポイントまとめ】

  1. まずは気軽にオンライン一括査定で、愛車の売却目線や下取相場を把握する事が重要でしょう。本当に売却する気持ちになった際に、交渉する会社を絞る事ができます。オンライン一括査定を行っても、売る必要はありません。まずは自分の愛車の価値を確認する事が重要です。
  2. 傷・凹みがある車でも売れます。ほとんどの買取店には安く修理できる仕組みがあり、事故経験がある車でも売れるので、一括査定で下取り目線を把握しておきましょう。
  3. さらに高値で売るには、あなたの保有する車が欲しい買取店を見つける事も重要です。今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける事ができれば、高値での交渉が可能になるでしょう。
  4. 早く車を査定しておくと、買取店との交渉に有利に働きます。時間に余裕があれば、比較検討を十分に行うことができる為です。次の車を決めてしまった後に売却先を探し始めると、売却期限が迫っている中、十分に比較検討する時間が取れず、不利な価格で妥協して売却してしまう事も考えられます。
  5. 早く査定すると、売り時も把握しやすくなります。中古車相場は経済環境により、毎日変化します。季節による人気推移や半導体不足による新車納入の遅延など、様々な要因が絡んで、その時の中古車相場は決まってきます。なるべく早い時期から検討しておくと、売り時を把握しやすく、タイミングを逃さず決断する事ができるでしょう。
  6. 買取店では、車売却日と納車日までの間は、無料で代車を用意してくれるケースが多くあります。もし買取店で代車が難しい場合は、次の車を購入する店舗での代車を相談してみましょう。
  7. オンライン一括査定の申込みは約1分ぐらいで作業完了可能です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?煽り運転に対応するおすすめ自動車保険・ドライブレコーダーは?
  3. 【専門家・FP監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【FP・専門家監修(コメント)】『2021年版』どの燃料が安い?エコカーの制度・普及状況は?水素自動車・電気自動車・ガソリン車の最新状況について
  5. 【FP・専門家監修(コメント)】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える⁉賠償や怪我の補償
  6. 【FP・専門家監修(コメント)】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家の見解】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【FP監修(専門家監修)】自動運転の事故の責任は誰?『自動運転』と『自動車保険』
  10. 【専門家監修】データ分析!高齢者事故の原因と時間帯は?必要なおすすめ自動車保険を解説
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. 安全運転で自動車保険がより安く!テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える

乗りたい車はこれ!様々な車の情報をチェックするなら「車情報ラウンジ Car Lounge 」

出典:車情報ラウンジ「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。気になる車や様々な情報をチェックしたいなら、車情報ラウンジ「Car Lounge」をチェックしてみましょう!

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントする