車検切れした車のために仮ナンバーを取る際の自賠責保険の考え方

(この記事は約 4 分で読めます。)

車検切れの車

自動車の所有者は定期的に車検を受けなければなりません。

車検を受けずに車検有効期間が過ぎてしまうと、いわゆる「車検切れ」の状態になり公道を走る事が出来なくなります。

参考:車検切れの車で公道を走ると、道路運送車両法違反となり「違反点数6点(30日の免停)・6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金」が科されます。

車検切れの車が公道を走るには仮ナンバーが必要ですが、同時に自賠責保険の存在も忘れてはいけません。

そこで、ここでは車検切れの車が仮ナンバーを取る際の自賠責保険にまつわる様々な疑問について見ていきましょう。

 

車査定

車検切れでも自賠責が有れば仮ナンバーで走っても大丈夫?

車検期間と自賠責の有効期間は合わせるのが一般的です。

しかし、車検の有効期間と自賠責保険の保険期間は、同日だったとしても期間満了のタイミングに差が有ります。

 

合わせて読みたい

自賠責保険の加入期間と車検の有効期間の関係性

 

従って、「車検が切れているのに自賠責保険の有効期限が未到来(自賠責は有効)」というケースが有り得るのです。

疑問を抱く女性

車検が切れている場合は、仮ナンバーを付けて車検を受けに行く事になるのですが、自賠責さえ残っていれば仮ナンバーで自由に(車検に行く以外にも)公道を走っても大丈夫なのでしょうか?

この点、法律上は仮ナンバー(臨時運行許可)を付ける事が出来るケースを以下の様に限定しています(道路運送車両法第35条第1項)。

  • 自動車の試運転を行う場合
  • 新規登録・新規検査や車検の切れた車の継続検査、その他の検査申請に必要な場合
  • その他、特に必要がある場合

そして、臨時運行の許可申請書には運行の目的や経路を記入する箇所が有り、許可がおりたらその目的や経路の通りに運転をする事になります。

つまり、仮ナンバーは試運転や検査に必要なケース以外では基本的に付ける事が出来ないのです。

従って、自賠責保険が残っていたとしても仮ナンバーで自由に公道を走る事は出来ません。

参考:仮ナンバーは、やむを得ない事情が無い限りは最大で5日間しか付ける事が出来ません。

車検証

なお、仮ナンバーを取得するには、車検証(若しくは抹消登録証)や有効な自賠責証書の原本(コピーは×)などの提示が必要です。

(参考記事:仮ナンバーの取得/申請方法のまとめ

知り合いから車を貰った場合、「廃車の手続きに必要だから」という理由で、車検証やナンバープレートを前の所有者が持っているケースが有ります。

そうすると、書類が返ってくるまで”仮ナンバー”を取得する事が出来ないので、注意が必要です。

また、車検を受ける為に仮ナンバーを取得したいけど「貰った車で不安だから、車検の前に整備工場で整備をしたい」という場合は役所に問い合わせた方が良いでしょうね。

そのままでは車検に通らない車を整備する場合であれば、例外的に仮ナンバーの発行が認められるかもしれませんよ。

インズウェブ自動車保険一括見積もり
広告

仮ナンバーを取得する際、自賠責保険の加入期間はどうする?

自賠責保険の加入期間

上述の通り、仮ナンバーを付ける際には有効な自賠責保険が必要です。

そして、車検が切れている方は基本的に自賠責保険も切れているので、仮ナンバーを付ける際には自賠責保険にも加入する事になります。

乗用車の場合、自賠責保険の最低加入期間が1ヶ月です。

従って、1ヶ月だけ加入すれば問題は無いのですが、保険料の観点から考えると非常にもったいないのです。

:自賠責保険の最短加入日数は5日ですが、これは後述する商品自動車の場合のみです。

乗用車は最短1ヶ月となっています。

というのも、自賠責保険の保険料は1ヶ月契約の場合で5〜6千円程度ですが、25ヶ月分加入したとしても2万5千円前後にしかなりません。

つまり、25ヶ月分の場合は1ヶ月当たりの保険料が1,000円程度という事ですね!

仮ナンバーを付ける方の多くはこれから車検にいこうとしている筈なので、25ヶ月分加入した方がお得という事です。

 

合わせて読みたい

自賠責保険料の1ヶ月分って何のために存在しているのでしょうか?

 

仮ナンバー取得する際、どこで自賠責保険に加入するべき?

自賠責保険に加入する場所

自賠責保険が切れている車が仮ナンバーを取得する際、どこで自賠責保険に加入するのがお得なのでしょうか?

この点、自賠責保険は車検業者や保険会社、保険代理店などで手続をする事が出来るのですが、補償内容はどこで加入しても同じですし保険料も変わりありません。

従って、仮ナンバーを取得して自分で車検場に車を持ち込むのであれば、どこで自賠責保険に加入しようが特に関係ありません。

但し、車検を車検業者(整備工場も含む)に任せるのであれば、車を取りにきてもらったついでに自賠責保険の加入も済ませるのが一番楽でしょうね。

広告

コラム:ディーラーナンバー用の自賠責保険?

ディーラーや整備工場で商品となる車を運搬する場合、「臨時運行許可(=仮ナンバー)」ではなく「回送運行許可(=ディーラーナンバー)」を申請する事になります。

ディーラーナンバー

回送運行では、1つのナンバーを複数の車両に付け替えて乗るので、車に対してではなくディーラーナンバーに対して自賠責保険を付ける事が必要です。

参考に、商品自動車(軽自動車を除く三輪以上の自動車)の保険料を載せておきますね。

加入期間保険料
5日5,090円
1ヶ月5,600円
6ヶ月8,660円
12ヶ月12,330円
24ヶ月19,520円
36ヶ月26,580円

(参照元:自賠責保険料(国土交通省)

広告

まとめ

いかがでしたか?車検切れの車は、有効な自賠責保険が有るからといって公道を自由に走れる訳ではない事が分かりましたね。

車検切れは非日常的な事なので、対処法を詳しく知っている人はあまり多く無いと考えられます。

ここで紹介した様なポイントを抑えて、間違っても交通違反で取締りを受けるなんて事が無い様にしましょうね。

広告
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

自分の自動車保険を把握!『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ

合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

自分のニーズにあった『最安の保険会社』を簡単に見つけたい方はこちらをチェック!

『車の一括査定』提携300社以上から車を一番高く売る!無料で手間なく愛車を一括査定!

様々なところに車の査定をしても、毎回同じような点を入力したり、問い合わせるだけで結構な手間がかかるのは事実です。

懇意にしている会社があれば、そこを使用するのも良いでしょう!ただ合理的に算出して欲しい方は300社以上の企業から、見積もりを貰い、一番高いところに売る!もしくは、ある程度売却する会社を絞るのが良いでしょう。

有名店から地域密着専門店まで網羅しているので、一度ぜひ試して見て下さい。

利用実績450万人以上!複数社(提携社数300社以上)に一括査定!比較・分析して、賢く売却!

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?煽り運転に対応するおすすめ自動車保険・ドライブレコーダーは?
  3. 【専門家・FP監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【FP・専門家監修(コメント)】『2021年版』どの燃料が安い?エコカーの制度・普及状況は?水素自動車・電気自動車・ガソリン車の最新状況について
  5. 【FP・専門家監修(コメント)】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える⁉賠償や怪我の補償
  6. 【FP・専門家監修(コメント)】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家の見解】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【FP監修(専門家監修)】自動運転の事故の責任は誰?『自動運転』と『自動車保険』
  10. 【専門家監修】データ分析!高齢者事故の原因と時間帯は?必要なおすすめ自動車保険を解説
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介

乗りたい車はこれ!様々な車の情報をチェックするなら「車情報ラウンジ Car Lounge 」

出典:車情報ラウンジ「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。気になる車や様々な情報をチェックしたいなら、車情報ラウンジ「Car Lounge」をチェックしてみましょう!