(この記事は約 4 分で読めます。)
自動車保険料は地域(都道府県)によって異なる、って知っていましたか?同じ契約条件でも、地域が違うだけで保険料に差が出るんですね。
そこで今回は自動車保険料の安い・高い地域のランキングを紹介します。
また、地域によって保険料が異なる理由についても紹介しますね。
なお、地域別の保険料は、保険スクエアbangのデータを参考にしています。
地域別自動車保険料ランキング!一番安かったのは断トツで沖縄県
まずは、保険料が安かった地域トップ3を紹介します。
それがこちら。
順位 | 都道府県 | 保険料額 |
---|---|---|
1位 | 沖縄県 | 38,770円 |
2位 | 岩手県 | 41,346円 |
3位 | 島根県 | 42,368円 |
沖縄県が安いのは、想像通りでしたが岩手県や島根県も結構安いですね。
トップ3は全て4万円前後となっています。
沖縄の保険料が安いのは「沖縄料率」が適用されているからだと言われています。
反対に、保険料が高かった地域のトップ3がこちら。
順位 | 都道府県 | 保険料額 |
---|---|---|
1位 | 愛知県 | 53,689円 |
2位 | 岐阜県 | 51,867円 |
3位 | 北海道 | 50,489円 |
個人的には、公道が最もゴミゴミしているイメージの有る「東京」の保険料が一番高いのかな?と思っていたのですが、1位は愛知県でした。
保険料額は約53,000円。
一番安い沖縄と比較すれば約1.5万円の差が有ります。
「10年なら15万円」「30年なら45万円」の保険料の差額が発生しますので、愛知県の人からすると何とも言えない気分になるでしょう。
ちなみに、日本の2大都市である「東京」及び「大阪」の平均保険料額は、以下のようになっていました。
東京都・・・48,536円(11位)
大阪府・・・50,158円(4位)
トップ3には入っていませんでしたが、東京も大阪も比較的保険料は高めです。
なお、ご自分の地域の平均保険料額を知りたい方は「保険スクエアbangの記事」をご確認下さい。
データは2013年のアンケート結果を元に発表されているので、現時点では順位が入れ替わっている可能性が有ります。
では、なぜこんなにも地域によって保険料が変わってくるのでしょうか?保険商品は同じですから、理論的には変わらないはず。
不思議ですよね。
地域別の事故率が違えば保険料も変わってくる!
地域別で保険料が変わってしまう最も大きな理由は「地域別の事故率が違う」からです。
正確に言うと、地域別の保険金支払率が違うからですが、細かいことはおいておきましょう。
昨今は「リスク細分型」の自動車保険が主流ですから、「事故が発生する確率」を細かく分類して、それに基いて保険料を決定します。
細分項目には年齢や補償範囲、車の種類など色々有りますが、その中に「地域別の事故率(保険金支払い率)」も含まれているのです。
では、実際のところ、地域別の保険金支払い率がどうなっているのか見てみましょう。
上記都道府県だけに絞ったデータがこちらです。
項目種別 | 地域 | 人口あたりの保険金支払事故発生比率 | 人口あたりの保険金支払額(単位:円) |
---|---|---|---|
安さNo1 | 沖縄県 | 3.87% | 8,129 |
安さNo2 | 岩手県 | 4.06% | 10,516 |
安さNo3 | 島根県 | 3.92% | 9,102 |
高いNo1 | 愛知県 | 6.38% | 19,493 |
高いNo2 | 岐阜県 | 7.30% | 21,338 |
高いNo3 | 北海道 | 5.50% | 15,875 |
参考 | 東京都 | 2.73% | 9,434 |
参考 | 大阪府 | 3.88% | 13,533 |
参考 | 全国系 | 4.71% | 14,133 |
①保険金支払事故件数及び保険金支払額のデータ元:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況 平成26年度(平成25年度データ)」の第3部 平成25年度の事業概況(統計) 「第17表 任意自動車保険」
②人口のデータ元:総務省:住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成26年1月1日現在)
人口あたりの保険金支払事故発生比率は「保険金支払事故件数÷人口」で算出。
人口あたりの保険金支払額は「保険金支払総額÷人口」で算出。
こうして見ると、結構キレイにデータが出ている事が分かりますね。
保険料が安い「沖縄・岩手・島根」は保険金支払いが発生する事故の比率も少なく、支払われている保険金の額も少ないです。
保険料が安くなるのも分かります。
反対に「愛知・岐阜・北海道」はいずれのデータも全国平均を上回っており、保険料を高くせざるを得ないというのが現状なのでしょう。
全国平均よりも保険金支払事故の発生比率が低い「東京」と「大阪」の平均保険料が高いのは、事故率以外の部分が影響しているのでしょうね。(平均保険料ランキングでは「大阪は4番目・東京は11番目」に高額)。
なお、地域別料率は、事故率だけでなく「地域ごとの地形・道路の広さ・降雪量を含む気候」などの条件でも変動します。この記事では主に「保険金支払率・支払金額」に着目してご紹介しました。
まとめ~地域別料率は保険会社によって異なる!保険料を比較して節約を~
沖縄料率は少し特殊ですが、地域別料率によって地域(都道府県)毎に自動車保険料が異なります。
1番保険料が安いのが「沖縄県」、逆に一番保険料が高いのが「愛知県」でした。
ただ、この地域別料率は保険会社によって異なります。
地域毎のリスクの統計・分析手段、そして保険料への反映方法は、各社様々なはずです。
また、地域別料率をリスクとして捉えず、採用していない保険会社もあります。
そのため、住んでいる地域の保険料が高いからと言って、諦めるのは早計です。
その地域においても、保険料が安い自動車保険があります。
複数の保険会社の保険料を見積・比較して、最安の自動車保険を見つけましょう。
なお、保険料が安い地域に住んでいる人にも、上記の事が当てはまります。
少しでも安い自動車保険を見つけるようにして下さいね。
関連記事をチェックする