【車両保険】いつまで必要?外すタイミングは?免責金額やエコノミーの検討・保険各社を比較

この記事を読むのに必要な時間は約 18 分です。

車両保険をつけるかどうかの判断は、2026年現在の物価や中古車価格の高騰も踏まえると、単に「古いからいらない」ではなく、「もし明日、車が全損したら生活や家計がどうなるか」という視点が重要です。

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車両保険が「必要な人」の条件

これらに1つでも当てはまる場合は、加入を強くおすすめします。

  • ローンが残っている: 事故で車が廃車になっても、ローンの支払いは続きます。「車がないのにローンだけ払う」という最悪の状況を防ぐために必須です。

  • 新車購入から3〜5年以内: 修理費用が時価(保険金額)を上回りにくく、保険を使うメリットが大きいです。

  • 代わりの車をすぐ買える貯金がない: 車が生活に不可欠(通勤・送迎など)で、急な数十万〜数百万円の出費が苦しい場合、保険は「貯金の代わり」になります。

  • 修理費が高い車: 輸入車や、最新の安全装置(センサーやカメラ)を搭載した車は、バンパーを軽くぶつけただけで修理費が20万円を超えることも珍しくありません。

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車両保険が「不要な人」の条件

逆に、以下の場合は外して保険料を安くする(数万円単位で変わります)のが合理的です。

  • 時価額が低すぎる(古い車): 年式が古く、保険金額(受け取れる上限)が10万円〜20万円程度しか設定できない場合。毎月の高い保険料を払うより、その分を貯金した方が効率的です。

  • 「明日廃車になっても困らない」: 潤沢な貯金がある、あるいは公共交通機関で生活できるため、車を買い直さなくてもいい場合。

  • 小傷は自分で直す(または直さない): 軽微な傷で保険を使うと、翌年からの等級が下がり保険料が上がるため、結局使わないケースが多いです。

主要各社の車両保険:特徴と値段(目安)

35歳・20等級・ゴールド免許・車両金額200万円(一般型)を想定した年間保険料のイメージです。

保険会社 車両保険の強み・特徴
一般型の値段(目安)
ソニー損保 無過失事故特約が自動付帯。 相手が100%悪い事故なら自分の車両保険を使っても等級が下がらない。最もバランスが良い。 約 55,000円〜
SBI損保 とにかく基本料が安い。 補償内容はシンプルだが、車両保険を付けても他社より数千円〜1万円以上安くなることが多い。 約 42,000円〜
おとなの自動車保険 40代・50代が特に安い。 事故率の低い世代に特化した料金設定。ALSOK隊員が事故現場に駆けつけるサービスが標準。 約 48,000円〜
イーデザイン損保(&e) 最新の安全技術。 センサー(アンディー)が衝撃を検知し、自動で事故状況を記録するため、車両保険の手続きがスムーズ。 約 52,000円〜
東京海上日動 「新車買い替え特約」が強力。 修理費が車両価格の50%を超えれば新車価格を全額補償。代理店の手厚いサポート込み。 約 85,000円〜

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「保険料を抑えつつ備える」賢い設定は?

「一般型」だと高すぎるけれど、無保険は怖いという方におすすめの中間案・折衷案として、下記の2点が考えられます。

設定方法 内容 メリット
エコノミー型 自損事故(自爆)や当て逃げを除外
保険料が一般型の約半額になることが多い
免責金額を上げる 最初の5万〜10万円は自己負担にする
小さな事故では保険を使わないと割り切ることで、固定費を大幅カット

判断の目安(タイミング)

一般的には、新車登録から10年、または走行距離10万キロを超えたあたりが、車両保険を外すか「エコノミー型」へ切り替える検討のタイミングと言われています。

エコノミー型の車両保険(保険会社によっては「車対車+A」とも呼ばれます)は、「相手がいる事故」や「自分では防ぎようのない災難」に特化して補償するタイプです。

「一般型」との決定的な違いは、「自爆(単独)事故」と「当て逃げ」が補償されない点にあります。

エコノミー型で「補償される」ケース

主に他人の車との接触や、不可抗力による損害が対象です。

  • 車同士の衝突・接触: 相手の車(登録番号が確認できるもの)とぶつかった場合。

  • 盗難: 車両本体が盗まれた場合。

  • 火災・爆発: エンジンからの火災など。

  • 台風・竜巻・洪水・高潮: 近年の異常気象による水没なども含まれます。

  • 落書き・窓ガラス破損・いたずら: 走行中の飛び石によるフロントガラス割れも対象です。

  • 飛来中・落下中の他物との衝突: 落下物が当たった場合など。

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エコノミー型では「補償されない」ケース

以下のケースは、すべて自己負担となります。

  • 単独事故(自爆): 電柱にぶつけた、ガードレールに擦った、溝に落ちた、など。

  • 当て逃げ: 駐車場でぶつけられたが、相手が特定できない場合。

  • 自転車との衝突: 相手が「自動車」ではないため、対象外となるのが一般的です。

  • 相手不明の事故: 相手の登録番号や運転者が確認できない場合。

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「一般型」と「エコノミー型」の比較表

損害の原因 一般型 エコノミー型
他の車との衝突(相手が判明)
火災・盗難・台風・いたずら
飛び石によるガラス破損
電柱・ガードレールへの自爆 ×
転落・転覆 ×
当て逃げ ×

「エコノミー型」を選ぶべき人は?

  • 運転に自信がある: 「自分がミスしてぶつけることはないが、相手からぶつけられたり、盗難や台風に遭ったりするのは怖い」という方。

  • 保険料を1円でも安くしたい: 一般型からエコノミー型にするだけで、車両保険料の部分が30%〜50%程度安くなることが多いです。

  • 古い車だが、全損だけは怖い: 軽い傷は直さないが、洪水や盗難で車を失った際に、買い替え費用を少しでも確保したい方。

「駐車場での当て逃げ」が心配な場合は、エコノミー型ではカバーできないため、一般型にするか、ドラレコ特約を付けて証拠を残せるようにしておくといった対策が考えられます。

現在の運転頻度や、駐車場の環境(人通りが多い、屋根がない等)を考慮して選ぶのがベストです。

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「一般型」・「エコノミー型」のシミュレーション

特定の保険会社(SBI損保やソニー損保など)を例に、車両保険を「一般型」から「エコノミー型」に変更した場合の保険料の差額をシミュレーションしました。

一般的に、車両保険のタイプを切り替えることで、車両保険料の部分が約30%〜50%ほど安くなる傾向があります。

保険料の差額シミュレーション例

※2026年現在の一般的な条件(35歳、20等級、ゴールド免許、トヨタ・プリウス等)を想定した試算イメージです。

保険会社 車両保険のタイプ 年間保険料(概算) 差額
SBI損保 一般型 約 45,000円
エコノミー型 約 28,000円 ▲約 17,000円
ソニー損保 一般型 約 58,000円
エコノミー型 約 36,000円 ▲約 22,000円

SBI損保などのダイレクト型はもともとの基本料が安いため、差額の「絶対額」は小さく見えますが、削減率で見ると非常に大きいです。

ソニー損保は手厚いサービス分、ベースが高い傾向にあるため、エコノミーへの切り替えによる「浮く金額」も大きくなります。

なぜこれほど安くなるのか?

保険料が安くなる理由は、保険会社が支払うリスクが高い「事故」を補償から外すからです。

  • 自損事故(自爆): 統計的に、初心者のハンドル操作ミスや車庫入れ時の接触などは発生頻度が高いため、これを外すことで大幅に割引されます。

  • 当て逃げ: 相手が特定できない事故は全額保険会社の持ち出しになるため、これを対象外にすることでコストを抑えています。

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さらに安くするための「免責金額の調整」

エコノミー型にするだけでなく、「免責金額(自己負担額)」を調整すると、さらに固定費を削れます。

  • 免責0-10万: 1回目の事故は自己負担なし(保険料は高め)

  • 免責5-10万: 1回目から5万円は自分で払う(保険料がグッと安くなる)

  • 免責10-10万: 常に10万円は自己負担(最も保険料が安い)

「小さな自爆や傷は自腹で直す、でも盗難や全損の時だけは守りたい」というのであれば、「エコノミー型 + 免責10万円」の設定が、車両保険を維持しつつ保険料を最小化する最強の組み合わせになります。

自動車保険市場の「特徴」と「選択肢」

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コスパ重視

【SBI損保】または【三井ダイレクト損保】

とにかく「固定費を下げたい」層の二大巨頭です。

  • SBI損保: ネット型の中でも「安さ」に関しては依然としてトップクラスです。余計なロードサービスや特約を削ぎ落として、最低限の補償を最安で持ちたい場合に最強です。

  • 三井ダイレクト損保: 2026年の顧客満足度調査(オリコン等)で「保険料満足度1位」を獲得するなど、安さと対応のバランスで評価を上げています。「安かろう悪かろう」を避けたいコスパ派に支持されています。

安心と価格のバランス

【ソニー損保】

「ネット型は安いけど事故対応が不安」という方の終着点です。

  • 圧倒的な事故対応力: 9年連続で満足度1位(オリコン)を記録するなど、代理店型に負けない対応力が売りです。

  • 無過失事故特約: 相手が100%悪い事故(もらい事故)で自分の車両保険を使っても、翌年の等級が下がらない特約が自動付帯。この「理不尽な損をしない」安心感が、少し高くても選ばれる理由です。

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40代以上で手厚いサポート

【おとなの自動車保険(SOMPOダイレクト)】

事故率が低い世代の特権を活かした設計です。

  • 年齢別保険料: 40代・50代の保険料が他社と比較しても割安に設定されています。

  • ALSOK事故現場急行: 全プランに標準で「ALSOK隊員が現場に駆けつける」サービスが付いており、パニックになりやすい事故直後のメンタルサポートに定評があります。

新車の補償を最大化

【東京海上日動(代理店型)】

保険料は高いですが、「資産(車)を守る」力が違います。

  • 新車買替特約の強さ: 事故で修理費が新車価格の50%以上になった場合、修理ではなく「新車への買い替え費用」を全額出してくれる特約の適用範囲が広いです(ダイレクト型より条件が緩いことが多い)。

  • プロの代行: 事故時、ネット型は自分で書類を揃える手間が多いですが、代理店型は担当者が動いてくれます。300万円以上の新車、または輸入車に乗っているなら、この「手間と資産価値の補償」に差額を払う価値があります。

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まとめ

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① 「一般型」と「エコノミー型」の検討

前述の通り、ローンが残っている・修理費が高い・新車でまだ3〜5年以内の方は一般型の車両保険がオススメですが、「一般型」だと高すぎるけれど、無保険は怖いと言う方は、中間案として、「エコノミー型」の検討がおすすめです。

② 「免責金額(自己負担)」でさらに安く

車両保険の値段を下げる最強の手段は「免責10万円」の設定です。 「10万円以下の小さな傷は自分で直す(保険を使わない)」と決めるだけで、年間数千円〜1万円以上保険料が下がります。

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③ 新車なら「代理店型(大手)」も検討

東京海上日動や損保ジャパンは保険料こそ高いですが、「新車買替特約」の内容がダイレクト型より手厚いケースがあります。300万円以上の新車を買ったばかりなら、数万円高くても「全損時に新車に戻せる」大手を選ぶ価値があります。

④ 走行距離が少ないなら「ソニー損保」

ソニー損保は走行距離に応じた割引が緻密なため、車両保険を付けても年間走行距離が3,000km〜5,000km程度なら、SBI損保に迫る安さになることがあります。

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