個人事業主やいわゆる自由業者の場合の休業損害(事業所得者の休業損害)

(この記事は約 3 分で読めます。)

仕事をしている方は収入として主に給与所得(会社勤めの人)と事業所得があります。事業所得は個人で事業を行っている人に発生します。

事業所得者にも様々な方がいて、八百屋やネイル屋さんなど商業系の事業から鉱工業、農林水産業などあります。そして、自由業者と呼ばれる医者や弁護士、プロスポーツ選手、芸能人等も事業所得者に該当します。

給与所得のあるサラリーマンやOLの場合の休業損害については、「サラリーマン・OL(給与所得者)の休業損害(収入日額)」で説明していますが、上記のような事業所得者が交通事故に遭遇した場合、休業損害はどのようにして算出するでしょうか。

車査定

原則:事故前年の所得金額による

個人事業者は事業による所得がある場合、毎年2月16日〜3月15日の間に税務署に確定申告をしに行きます。

そして、休業損害を算定するための基礎収入額(収入日額)は、事故前年の確定申告をした所得金額を使用することになります。(青色申告特別控除をしている場合は、当該控除を引く前の金額が基礎になります。)

休業損害の基本的な計算式としては、以下の様になります。

確定申告の所得金額÷365×休業日数


中には、年度毎に所得が大きく変動する方もいます。たまたま事故前年の所得が小さかったからといって休業損害が小さくなってしまうことは不合理なので、相当の変動がある場合は、過去数年分の所得の平均値を採用するなど合理的に計算することになります。

判例紹介

年度による収入の増減が大きい歯科医師の事例。前年度だけでなく、事故前58ヶ月の収入から年平均収入額を算定し基礎収入として採用。営業は継続しているため、基礎収入の60%を休業損害と認めた例。

インズウェブ自動車保険一括見積もり
Advertisement(広告)

寄与率について

上記の基本的な計算式は、自由業者が一人で事業をしていて、交通事故で事業を完全休業若しくは閉店している場合の計算方法です。

しかし、個人事業では本人は交通事故により仕事が出来なくなったものの、家族が代わりに営業をしている場合もあります。このように営業を続けているときは、実際には収入が減らない事もあります。

そこで、被害者本人がどれだけ所得に対して寄与(貢献)しているかを考慮して、その割合を掛けることで休業損害日額を認定することになります。

寄与率を考慮した計算式は以下の様になります。

{(過去1年の収入−経費)×寄与率}÷365×休業日数

判例紹介

スナック経営者の事例。賃金センサス平均賃金程度が事業から得られる利益だとした上で、被害者の妻が店を手伝っていた(無給)為、給与見合の金額を控除するために平均賃金の7割を基礎収入とした例。

固定経費は認められる!

事業をしていると必要経費として変動経費と固定経費が発生します。変動経費は仕入などで、休業中は基本的に発生しません。しかし、家賃や従業員の給料、借入の利息などの固定経費は休業中でも継続して発生します。

このような固定経費については、相当性がある限りは休業損害に含まれることになります。

判例紹介

①造園業を営む男性の事例。確定申告上の所得に減価償却費・公租公課・損害保険料・妻への給料を加えた金額を基礎収入とした例

②ビル清掃業者の事例。総収入から売上原価と給料、減価償却費、租税公課及び損害保険料の固定費以外の変動費を控除した金額を基礎をして算出した例

Advertisement(広告)

代替労働力を利用した場合

個人事業主の場合、基本的に本人が稼働しないと収入がストップしてしまいます。事故にあったからといって、完全休業してしまうと廃業に追い込まれかねません。

そこで、業務を外注に出したり、料理人の場合に代わりの料理人を当面の間雇うなど、代替的な労働力を利用して収入を維持することもあります。このような費用に関しては妥当な金額が休業損害として認められることになります。

判例紹介

工業所の経営者の事例。事故により負傷し、原料・製品の運送作業が出来なくなったため、運送作業を別の人間に依頼。支払った費用を事故の損害として認めた例。

Advertisement(広告)

無申告・過少申告の場合

なお、事業所得があるにも関わらず確定申告をしていなかったり過少申告(申告した所得金額が実際より小さい)場合の取扱は、「確定申告で過少申告だったり、元々確定申告してない場合の算定例」で説明していますので参考にしてください。

Advertisement(広告)
インズウェブ自動車保険一括見積もり
車査定

【人気各社に個別見積もり】

ある程度、自身で保険会社が絞られている方は、個別に見積もりしていく事も個別の内容把握や対応が少なくなるので、オススメです。

気になる自動車保険会社だけに無料で個別見積もり!

自身の状況を反映させ、大まかな契約概要を把握する

自身である程度、保険会社が絞られている方は『個別見積もり』もオススメでしょう。

  1. 【個別見積もり】ソニー損保
  2. 【個別見積もり】セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
  3. 【個別見積もり】楽天損保
  4. 【個別見積もり】アクサダイレクト
  5. 【個別見積もり】チューリッヒ

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

【独自分析!2023年ダイレクト型ランキング1位】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でトップに位置するソニー損保

【独自分析!名前の通り「50代以降」や「子育て世代」にお勧め】

「保険料の安さ」「事故対応の満足度」「ロードサービスの充実度」など全ての項目を総合的に勘案した自動車保険会社の2023年総合ランキング(独自分析)でソニー損保と共に、トップに君臨するセゾン自動車保険(おとなの自動車保険)

【楽天経済圏の方にオススメ!楽天損保】

最大のポイントは自動車保険料の支払いで「楽天ポイント」を貯められる点でしょう。『楽天カード』での自動車保険支払いの場合、楽天ポイントが、なんと『3倍』貯まります。100円で1ポイントが貯まるので、保険料月50,000円の場合、1000ポイントが貯まります。さらに自動車保険料を楽天カードで支払った場合、プラスで500ポイント貯まるので、月1,500ポイントの楽天ポイントが獲得でき、1ポイント1円で使用可能です。

【サービスと保険料で人気「アクサダイレクト」】

インターネット割引では、ウェブサイトで見積もりをした場合、条件達成で最大2万円のインターネット割引が適用可能に!また無事故の年数が長ければ長いほどお得になる20等級継続割引では、条件の達成で「1年目」「2年目」「3年目」「4年目以降」の4区分された割引が適用されます。

またアクサダイレクトでは、必要に応じて面談担当者が自宅を訪問して説明するAXAフィールドサービスを展開。事故時に電話だけのやり取りだけでは不安な方でも、対面でやり取りをすることにより、安心して手続きを進めることが可能です。

【保険料の安さでトップクラス】

保険料の安さとサービスの内容充実度が高い「チューリッヒ自動車保険」!気になる方は一度チェック!

まだ自身のニーズや年齢・家族構成など、保険会社を絞りきれてない方には一括見積もりで自分に合った保険会社を見つけることが重要です。一度試してみましょう。

1.合わせて読みたい!「自分の自動車保険を把握する重要性『自動車保険』を比較・分析して賢く選ぶ!」

2.合わせて読みたい!『独自分析!自動車保険ランキングを確認』

『自動車保険』を比較・分析・賢く選ぶ

自動車保険は個人の年齢、自身が補いたいリスクなど、人によって様々なニーズがあると思います。ただ自身のニーズにあった商品を一社一社見ていくのも、大変な作業です!

もちろん、懇意にしている保険会社があれば、それを利用するのも手ではありますが、「合理的」「経済的」に考えたい方は、数社から見積もりを取るのが良いでしょう。

そんな時には、【一括見積り】で、自動車保険を比較し、「自分のニーズにあった商品」を見つけたり、「ある程度保険会社を絞ること」が最も効率的でしょう。

保険料の安さがトップクラス!チューリッヒ自動車保険

愛車の価値を把握!無料一括査定

自分の愛車の「下取り価値」や「目線」も分からずに売却や交渉をすると損してしまいます!

高値で売るには、あなたの車がほしい買取店を見つける事も重要です。高い値段で車を買い取ってもらうには、今まさに「あなたの車を欲しい買取店」を見つける作業が重要なポイントの一つです。

そのためには、結果的にできるだけ多くの買取店から査定を受けることが重要でしょう

オンライン一括査定を行ってもすぐに売る必要はないため、とりあえず下取相場を把握するのが重要です。

事前にチェックしておきたい「自動車保険情報」

  1. 【専門家監修】独自分析!【2023年】自動車保険おすすめランキング
  2. 【専門家監修】煽り運転に自動車保険は適用される?おすすめ自動車保険・ドライブレコーダーの重要性について
  3. 【専門家監修】コロナ化で外出激減!自動車保険を見直す?見直さない?
  4. 【専門家監修】自動車にはどの燃料が一番おすすめ!?水素・電気・ガソリンを比較・分析!
  5. 【専門家監修】増加するウーバーイーツ配達員!知って備える!?賠償や怪我の補償
  6. 【専門家監修】楽天損保の自動車保険!口コミ・評判・サービス概要・特徴について
  7. 【専門家監修】雹や水没で被害!台風などの自然災害で自動車保険は適用される?
  8. 【専門家監修】車両料率クラスとは?2020年改定!自動車保険の型式別料率クラスの仕組み
  9. 【専門家監修】自動運転の事故の責任は誰?「自動運転」と「自動車保険」
  10. 【専門家監修】高齢者事故の原因と時間帯を考察!60代・70代以上におすすめの自動車保険
  11. 自動車盗難対策!盗難で自動車保険はいくら支払われる?自動車盗難の最新傾向と盗難対策をご紹介
  12. 【専門家監修】テレマティクス保険とは?メリット・デメリットを考える!

【Car Lounge】車情報サイト

車情報サイト「Car Lounge」

様々な車のモデル、新車情報や人気車種の情報が満載!中古車情報や車のお役立ち情報も沢山掲載されています。

気になる車や様々な情報をチェックしたい方、車情報サイト【Car Lounge】もチェックして下さい!