自動車保険見直しガイド

損保ジャパン日本興亜のHP画像(出典:損保ジャパン日本興亜

2014年9月1日に「損保ジャパン」と「日本興亜損保」が合併して誕生した損保ジャパン日本興亜は、正味保険料収入がもっとも大きい保険会社となりました。

損保ジャパンと日本興亜損保が合併!最大規模の会社が誕生

大きな保険会社同士が合併した事によって、自動車保険の内容はどのように変化したのかが気になる所ですね。特に合併前に両社の保険を契約していた人は気になる所でしょう。

そこで、今回は合併後の損保ジャパン日本興亜の「THE クルマの保険」についての補償内容から口コミ・評判までを紹介していきたいと思います。

以下の補償内容などの情報は、2017年1月1日以降の契約を対象にした保険約款等に基づいて作成しています。

「THE クルマの保険」の補償内容

損保ジャパン日本興亜が提供している保険内容を紹介します。

最終更新日:2017年3月23日
損保ジャパンの補償内容一覧表

2015年10月1日以降、「ロードアシスタンス宿泊移動費用特約」及び「ロードアシスタンス代車費用特約」は廃止されました。

長期契約で旧損保ジャパン・旧日本興亜損保と契約をしていた方へ!
継続契約の際に合併前後で保険がどのように変化したのかが把握しにくいと思います。そのような人達の為に、損保ジャパン日本興亜が「合併による自動車保険の改定」についての案内を発表しているので以下のリンクを参考にしてください。

参考:自動車保険改定のご案内一覧

損保ジャパン日本興亜の自動車保険「THEクルマの保険」は、「対人賠償保険・対物賠償保険・人身傷害保険(搭乗中のみ)」の3つの基本補償と3つの自動付帯特約が基本構成となっています。これらにオプションの特約を付帯して契約者自身に合った自動車保険を組み立てる事になります。

「ロードアシスタンス運搬後諸費用特約」と「事故・故障時代車費用特約」の違い

ロードアシスタンス運搬後諸費用特約と事故・故障時代車費用特約の違い(出典:損保ジャパン日本興亜

この2つの特約は、契約車両を修理している間の代車費用を補償してくれる特約です。補償内容は同じなのですが、以下のように違いがあるので参考にしてください。

1つ目の違いは付帯条件です。ロードアシスタンス運搬後諸費用特約に付帯条件は有りません。誰でも付帯する事ができます。一方、事故・故障時代車費用特約は車両保険を付帯した場合にのみ選択が可能となっています。

2つ目の違いは補償範囲です。ロードアシスタンス運搬後諸費用特約はレッカー牽引をする事が絶対条件となっていて、レッカー牽引をしない場合の代車費用は補償されません。一方、事故・故障時代車費用特約はレッカー牽引をしない事故でも代車費用が補償されます(上記表参照)。

また、ロードアシスタンス運搬後諸費用特約は代車費用だけでなく、レッカー後の宿泊費用や移動費用なども補償してくれます。一方、事故・故障時代車費用特約は代車費用以外の補償が有りません。

普段から自動車を手放せないという人は、両者の違いを理解して特約を付帯するようにしてくださいね。

「地震・噴火・津波「車両損害」補償特約」と「地震・噴火・津波車両全損時一時金特約」の違い

地震で損傷した車や家

この2つの特約の共通点は、地震等を起因とする車両損害を補償してくれるという点です。

ちなみに、車両保険では地震等を起因とする損害は補償されません。

両者の違いは、保険金が支払われる条件に有ります。「地震・噴火・津波車両全損時一時金特約」では、車両が全損又は損保ジャパンが規定した損害を負った場合に補償されます。一方、「地震・噴火・津波「車両損害」補償特約」では、車両に損害が発生すれば補償されます。

このように、地震・噴火・津波「車両損害」補償特約の方が条件が緩くなっていますよね。しかしながら、現在、地震・噴火・津波「車両損害」補償特約は新規での契約で付帯する事はできません。

そのため、損保ジャパン日本興亜の自動車保険で地震等に対して備えたいという人は、車両保険(一般条件)を付帯し、かつ地震・噴火・津波車両全損時一時金特約を付帯する事になります。

なお、地震・噴火・津波車両全損時一時金特約の補償額は50万円です(車両保険金額が50万円未満の場合はその金額)。

「地震・噴火・津波」車両全損時一時金特約のある自動車保険会社まとめ

損保ジャパン日本興亜の事故対応

以下、損保ジャパン日本興亜損保の事故対応内容です。

  • 24時間365日対応の事故受付
  • 休日・夜間の初動
  • 現在地確認サービス有り
  • 示談交渉代行
  • 過失割合に関係なく相談サービス有り *1
  • 保険金請求書省略サービス有り
上記の中でも気になったものをピックアップして紹介しますね。

*1:過失割合に関係なく相談サービス有り

保険会社のコールセンターの女性

過失割合が0の場合、原則として保険会社は示談交渉代行サービスを提供する事ができません。この場合には、契約者自身が相手の保険会社(又は加害者)と示談交渉をする事になります。でも、示談交渉なんてどうやれば良いか分かりませんよね。

こういった示談交渉ができない場合でも、損保ジャパン日本興亜損保は契約者にアドバイスを提供するサービスを行っています。

なお、過失0の事故に備えてオプションの弁護士費用特約を付帯しておくとさらに安心できるかと思います。

「THE クルマの保険」のロードサービス

「THE クルマの保険」のロードサービスについて見ていきましょう。なお、ロードサービスは基本補償(自動付帯)となっています。

  • レッカー距離:15万円分(損保ジャパン日本興亜指定工場なら距離無制限) *1
  • 燃料切れ時のガソリンお届け10Lまで無料(年1回まで) *2
  • バッテリーあがりなどのトラブルの応急処置(30分まで無料)

:2015年9月末までは、ロードサービスにレッカー牽引時の宿泊費用や移動費用が含まれていましたが、現在はロードサービスの対象外となっています。これらの補償を受けたい場合は「ロードアシスタンス運搬後諸費用特約」を付帯しなければなりません。

*1:レッカー距離-15万円分

壊れた車をけん引するレッカー車

レッカー距離は15万円分となっていますが、これは契約者が工場を指定した場合です。損保ジャパンが指定する工場にレッカーする場合には、距離に関係なく無料となります。

ちなみに、JAFでは1㎞720円換算なので、15万円分のレッカー距離は約200㎞となります。この距離までなら契約者の負担は発生しません。

ただ、限度額15万円にはその他の作業代金も含みますので、無料のレッカー距離が少なくなってしまう事には注意して下さい。故障現場で応急処置に時間を要した場合などには、指定工場に運んだもらった方がいいでしょう。

*2:燃料切れ時のガソリンお届け10Lまで無料

ガス欠を示す車のメーター

ガス欠に遭った事はありますか?無いと言う人でも「ガソリンスタンドまでギリギリだった」なんて経験をした事はあると思います。

仮にガス欠になってしまったとしても、損保ジャパン日本興亜のロードサービスは10Lのガソリン補給サービスで対応してくれます。

なお、JAF会員で有れば、ガソリンお届けサービスを通常年1回のところを年2回まで受ける事が出来ます。ちなみに、応急処置に要した部品代も4,000円まで補償してくれます(通常契約者負担)。

JAF会員だとロードサービスが手厚くなる?保険会社各社の特典紹介

最近はトヨタのミライを始めガソリンを燃料としない自動車も販売されています。これらの自動車が燃料切れを起こしたような場合には、充電・補給が可能なステーションなどの場所までレッカー牽引(最大30㎞まで)により対応してくれます。

なお、損保ジャパン日本興亜のロードサービスは少し寂しい内容となっています。これでは顧客満足度が11位以下となってしまっても文句を言えないでしょう。

「THE クルマの保険」の保険料割引制度

損保ジャパン日本興亜の「THE クルマの保険」には、主として4つの保険料割引制度+セカンドカー割引・ノンフリート多数割引+リスク細分型割引が存在しています。

種類割引内容備考
福祉車両割引3%*1
エコカー割引3%*1
ゴールド免許割引7%~12%
新車割引保険毎に割引率が異なる*2
セカンドカー割引初年度7等級スタート*3
ノンフリート多数割引台数によって割引率が異なる*3
リスク細分型割引使用目的割引
運転者限定割引
年齢条件割引
等級別料率制度
料率クラス制度

*1 両方を適用する事はできません。
*2 適用条件や割引率などは公式サイトを参考にしてください。

2017年1月1日以降の契約では、新車割引の割引率及び割引期間が以下のように拡大されます。

損保ジャパンの新車割引(出典:損保ジャパン日本興亜‐保険改正案内

注目ポイントは、割引率よりも割引期間です。その他の保険会社の新車割引は、初年度登録日より25ヶ月以内の契約が対象となっています。しかし、損保ジャパン日本興亜では、それよりも長い49ヶ月までが割引の対象です(車両保険だけですが)。

大手ディーラーを販売チャネルとしている損保ジャパン日本興亜ならではの自動車保険の改定と言えますね。

ただし、新車割引が長期間適用されるとしても保険料が一番安くなるとは限りません。ディーラーの営業マンもこの点を強くアピールしてくると思いますが、その場で決めるのではなく、各保険会社と比較してから自動車保険を選んでくださいね。

損保ジャパン日本興亜の顧客満足度

ここでは「2017年度のオススメ保険会社ランキング」から損保ジャパン日本興亜の満足度を紹介します。

下記表のロードサービス部門のランキングは、当サイトが独自に調査・比較した結果を掲載しています。それ以外の部門はオリコンのランキングを掲載しています。

ランキングの種類順位
総合部門11位以下
保険料部門11位以下
事故対応部門7位
ロードサービス部門圏外
年代別(10代・20代)3位

総合部門では11位以下という結果に・・・。ロードサービス部門(当サイトの独自調査)及び保険料部門の顧客満足度の低さが影響したのかもしれません。

一方、事故対応部門では7位と健闘。事故時の対応を保険選びで重視する人には向いているかもしれませんね。それでも7位なのですが。

損保ジャンパン日本興亜の口コミ・評判

■良い口コミ■

・事故を起こしテンパッていた時の担当者の一言で安心できた。「こんな時の為に私達がいるんです」

・長距離の山道を走行中のガス欠。ガソリンを無料で届けてくれたロードサービスには本当に感謝しています。

・事故時の対応がとても丁寧で安心する事ができた。

・代理店とコールセンターの人の対応がとても親切で丁寧だった。

悪い口コミ

・両方に過失のある事故を起こした時に「示談交渉が捗っていない」との報告に少し不安を覚えた。

・ダイレクト系の自動車保険と比較すると保険料が高いので、乗り換えを考えている。

・「後日連絡します」と言われ、あれから3ヶ月。私待~つ~わ~♪も限界。

・高い保険料を払っているんだから、いざって時はきちんと仕事をして欲しい。

その他の口コミ

・合併して大規模になったのはいいけど、ネーミングセンスが悪過ぎる。筋肉痛が痛いみたいになってて笑ってしまった。

契約する側としてはただくっつけるだけではなく覚えやすい・言いやすい会社名にして欲しかったですね。まぁただ、一方の名前を消して一方だけを残す、というのも難しいのでしょう・・・。

・自賠責保険と任意保険の両方を損ジャで契約しているけど、任意保険も自賠責保険ぐらい安かったらな~。

自賠責保険はどこの保険会社で契約しても保険料に違いは発生しません。また自賠責保険料が安い理由は、非営利主義である事と各保険会社が共同プールという制度を利用して運営しているためです。

共同プール制こそ自賠責保険料を安く抑えている秘訣です!

まとめ

損保ジャパン日本興亜と言えば、規模だけで見れば日本でも有数の損保会社です。しかし、実際のサービス内容を事細かに見てみると、素晴らしい!と言えるような内容ではとてもありません。

サービスは弱いけれど、それを余りある営業力で補っているという事でしょうか。皆さんも名前に騙されることなく、実際の保険内容を見て加入するか否かを判断するようにしてくださいね。

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