自動車保険見直しガイド
車

事故を起こすとすぐに保険金を請求しようとする人がいますが、これは大きな誤りです。「せっかく保険を掛けているのだから使わきゃ損じゃないか!」と思われるかもしれませんが、自動車保険はそんなに単純では有りません。

なぜなら自動車保険は一回保険金を請求してしまうと、翌年度の更新の時に保険料が上がってしまうからです。

スポンサーリンク

保険を使わない方が良いケースとは?

自動車保険は保険金を請求すると保険料が上がるのであって、事故を起こしただけでは上がりません。つまり、保険金の請求さえしなければ、事故を起こしたとしても翌年度の等級は1等級進んで、保険料自体も安くなります。

従って、保険金を請求する前に「保険金を使うことによって今後増える保険料」「保険を使った場合に支払われる金額」を比較して、保険金を請求したほうがお得なのか・損なのかを判断する必要が有ります。保険金を請求するのが損だと判断すれば、修理等にかかる費用を自腹で払えば良いのです。

そもそも、保険は万が一の不足の事態に備える為のものであり、預貯金で賄える程度の損失であれば預貯金で賄う方が合理的です。預貯金で払えない可能性が有るから保険に入るんです。順番を間違えないようにしましょう。

事故あり等級制度の導入で保険を使うと損になるケースが増えました

2012年に従来のノンフリート等級制度が改定され、損保各社でも2013年頃から新たな等級制度が導入されています。この等級制度改定により生まれたのが「事故あり等級制度」です。
事故あり係数適用期間と事故有等級

事故あり等級制度は、事故を起こして保険金を請求した人には、原則として3年の間は割高な等級制度の元で保険金を支払って貰いましょうという制度です。「事故なし等級」と「事故あり等級」の割引率の違いは以下の通りです。

新ノンフリート等級制度

上表を見れば、割引率にかなりの差が有ることが分かりますね。今までのノンフリート等級制度の元では、保険金を請求した人も請求しなかった人も同じテーブルで保険料が計算されていたので、保険金を請求してしまった方がお得になるケースが多々有りました。

しかし、事故あり等級制度の導入により、一度保険金を請求してしまうと翌年度の更新時に割引率の低い「事故あり等級」のステージに移管される事になったため、保険金を請求しない方がお得になるケースが増えました。

実際、この制度の導入で小規模な事故に対する保険金の請求がかなり減少したようです。

文字だけでは分かりにくいと思うので、以下で実際に計算してみましょう。

新制度になってからの計算例

以下の表は当年度「13等級」だった人が、3等級ダウン事故を起こした場合の翌年度から3年間の保険料の推移です。「事故ありの場合」が保険金を請求した場合の保険料の推移、「事故なしの場合」が保険金を請求せずに自腹を切った場合の保険料の推移と考えて下さい。

事故ありの場合と事故なしの場合

見積もり条件
車種 トヨタ・アクア / 型式:DAA-NHP10 / 初度登録月日:平成26年2月 / 生年月日:昭和62年2月7日(28歳) / 性別:男性 / 利用目的:家庭用 / 走行距離:年間11,000km以下 / 免許証の色:ブルー / 年齢条件:26歳以上補償 / 運転車補償範囲:記名被保険者とその家族に限定 / 車両保険:有り

今回の見積もりはソニー損保で行いました。料金はソニー損保がスタンダードプランとして表示させた物をそのまま使用しています。また、年齢を変化させずに等級だけ変化させて保険料を算出しているため、実際の金額とは少し違う可能性が有ります。


計算結果の一番右下、数字を赤くした部分が3年間の保険料の差です。今回の前提条件の元では、保険金を請求した場合と請求しなかった場合で翌年から3年間の保険料の差が【119,180円】となりました。

従って、自腹を切る金額が119,180円を超えるなら、保険金を請求した方がお得になります。(自腹金額が119,180円未満なら、自腹した方がお得になる。)

ちなみに、以前の等級制度のように「事故あり等級」が無かった場合だとどうなるのかも見積もってみました。(厳密には事故なし等級で3等級下げて見積もっただけですが。)

保険金を請求した場合、しなかった場合

この場合だと保険金を請求したとしても、3年間の保険料の差額はたったの【22,910円】しか有りません。これだと殆どの事故で保険金を使った方がお得になっていたでしょうね。

厳密に以前のノンフリート等級の割引率で計算すると、保険料の差額はもう少し大きくなります。


つまり、小規模な事故では保険金を使いにくくなったと言えます。もちろん、現在の年齢や等級、契約条件によっても保険料の差額は変わってきますので一概には言えませんけどね。

事故あり等級制度時代の節約術

上述したように、事故あり等級制度が始まった事で簡単に保険金を請求しにくくなりました。しかしだからこそ出来る節約術も有ります。

それが車両保険の免責金額の引き上げです。

ご存知のように、自動車保険料の中で車両保険が占める割合はかなり大きいです。かと言って、車両保険を外すと大規模修理が必要になった時の出費がバカにならないので、加入している人も多いでしょう。

そんな人は免責金額を今よりも引き上げてみてください。免責金額を5万円⇒10万円に変えるだけでも保険料はかなり安くなりますよ。どうせ、事故あり等級制度の導入により保険金を請求すると損をすることが多くなった訳ですから、免責金額の引き上げで元々支払う保険料を下げる事で帳尻合わせをして下さい。

自動車保険の一括見積りテキスト自動車保険の無料一括見積もりはこちら

失敗しない車の売り方

愛車の無料一括査定