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皆さんはマイカーローンの金利についてじっくりと考えたことはあるでしょうか。
もちろん「金利は安いに越したことはない」と思うのが普通ですが、金利の仕組みって少し複雑になっているので、ぱっと見の金利の安さでローン先を決めてしまって損をしている人って結構多いんです。
例えば、マイカーローンの金利には「2%~5%」のような下限と上限が設定されていますよね。
いくら下限が安く設定されていても、「実際に」「自分が」ローンを組んだ時に高い金利が振り当てられていたら結果的に損をすることになってしまうので、見た目の安さに騙されないようにしっかりと見極めたいところです。
金利の範囲
上記でもお話ししましたが、マイカーローンには「〇%~〇%」というような金利に振り幅があります。
つまり、例え同じ借入先だったとしても、人(借りる側の条件や状況)によって金利が違ってくるということです。
そして、このパーセンテージは法律で定められた範囲内であれば貸金業者が自由に決める事ができるので、ローン先によって「金利が高い・安い」といった違いがあるわけですね。
出資法
金銭の貸付けを行う者が、当該貸付けに係る保証料の契約の後に当該貸付けの利息を増加する場合において、その保証料と合算して年二十パーセントを超える割合となる利息(年二十パーセントを超える割合のものを除く。)の契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
引用元: 出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律・電子政府の総合窓口
利息制限法
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
引用元: 利息制限法・電子政府の総合窓口
最終的な金利はどうやって決まる?
同じ会社でマイカーローンを組んだとしても、「借りる人によって適用される金利が変わってくる」ということでしたが、問題なのは「どうやって金利が決まるのか?」ですよね。
一般的には、ディーラーでローンを組むよりも銀行や信用金庫、労働金庫といった場所で組んだ方が金利が安いと言われています。
【ディーラーと銀行の金利比較】
ローン先 | 金利 |
---|---|
ホンダ(ディーラー系) | 3.5% |
トヨタ(ディーラー系) | 非公開 |
日産(ディーラー系) | 4.9% |
スバル(ディーラー系) | 3.9% |
マツダ(ディーラー系) | 2.99% |
三菱(ディーラー系) | 3.9% |
スズキ(ディーラー系) | 2.9% |
ダイハツ(ディーラー系) | 4.9% |
三菱UFJ銀行(銀行系) | 2.975% |
しずぎん(銀行系) | 2.4%or3.4% |
損保ジャパン日本興亜(保険会社) | 1.9%~2.85% |
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【銀行・信用金庫の金利 一覧】
順位 | ローン商品 | 金利幅(*1) |
---|---|---|
1位 | アプラスマイカーローン | 0.9%~7.9% |
2位 | 関西アーバン銀行マイカーローン (関西アーバン銀行) | 1.4%~3.8% |
3位 | 関西みらいマイカーローン | 1.4%~3.8% |
4位 | 朝日マイカーローン (朝日信用金庫) | 1.5%~2.9% |
5位 | MR.自動車ローン (住信SBIネット銀行) | 1.525%~3.725% |
6位 | ちばぎんマイカーローン (千葉銀行) | 1.7%~2.55% |
7位 | 常陽マイカーローン | 1.750%~4.975% |
8位 | 横浜銀行マイカーローン (横浜銀行) | 1.8%~3.9% |
9位 | 池田泉州銀行 マイカーローン | 1.825%~2.875% |
10位 | 京銀マイカーローン | 1.875%~2.175% |
11位 | 愛知銀行エコカーローン | 1.9%~3.2% |
12位 | ジャパンダ・ネットマイカーローン (損保ジャパン日本興亜) | 1.9%~2.85% |
13位 | しずぎんマイカーローン | 2.4%~3.4% |
14位 | ネットDEマイカーローン (三菱UFJ銀行) | 2.975% |
*1 最低金利が低いものから順に表示させています。
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金利が適用される基準
これについては、貸金業者によって基準が違ってくるので、実際に適用される金利を知りたい場合は「仮審査・申し込み・問い合わせ」などをして、個々の金融機関で確認してみるしかありません。
しかし、この「金利が決まる基準」は一定のパターンがあるので、それについて解説していきます。
申し込みをした人の返済能力によって金利が決定されます。
審査の段階で、個々の返済能力を見極めて貸付の可否を決定する際に、同時に金利のパーセンテージが決定され、「返済能力が高い」「貸し倒れの危険性が低い」など評価を受けた人の方が金利が安くなる傾向にあります。
逆に「収入に対しての借入額が多い場合」や、「返済計画がギリギリの場合」には、高い金利が適用されることになります。
このケースの代表的な金融機関:静岡銀行
借り入れの金額によって金利が決定されます。
単純に「借入額が多ければ安い金利」が適用されて「少なければ高い金利」が適用されます。
例えると「借入額100万円以下は3%」「100万円~500万円は2%」「500万円以上の場合1%」と言った具合に、段階的に金利が適用される傾向にあります。
このケースの代表的な金融機関:三菱UFJ銀行
変動金利と固定金利
ざっくりと説明すると・・・
「変動金利」は、年二回、半年ごとに金利が見直されて金利が変動するので、契約後の返済中に支払う利息が増減する可能性があります。つまり、利息の支払い額が変わってくるので、月々の返済額が一定ではありません。
「固定金利」は、契約後に金利が変わる事がなく、借り入れから完済まで毎月一定額の支払いが続くことになります。
どちらにも利点と不利点が存在するので、それぞれの違いについて把握しておきましょう。そして、金利のパーセンテージだけでなく「変動金利or固定金利」どちらが採用されているのか?について見落とさないよう注意が必要です。
変動金利と固定金利について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
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