【専門家監修】自動車ローンのシミュレーション(タイプ別)残価設定ローン対応

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車と現金と電卓

自動車ローンを組む際に「月々の返済額」や「総支払額」などが一体いくらになるのか、知っておきたいですよね。

何も計算せずに契約すると、予想以上の返済額になってしまう事も有ります。また、契約後の「借り換え」や「一括返済」などの手続きにおいても同じ事が言えます。

そこで是非利用して欲しいのが「自動車ローンのシミュレーションサイト」です。

必要事項を入力するだけで簡単に返済額等を知る事が出来ます。

今回は「自動車ローンを組む際のシミュレーションの大切さ」と「各手続きに対応するシミュレーションサイト(残価設定ローンの返済に対応したタイプを含む)」を紹介します。

なお、自動車ローンを組む金融機関を決めている場合は窓口で相談した方が良いでしょう。サイトでシミュレーションして計算するよりも詳細な情報を得る事が出来ます。ついでに分からない事も聞けますしね。

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なぜローンを組む前にシミュレーションするのが大切なのか?

電卓とカレンダー

自動車ローンに限った話では有りませんが、ローンは計画性を持って組まなければなりません。月々いくら返済出来るのか、トータルでいくら借りる事になるのか、こういった事を考えてからローンを契約する必要が有ります。

収入額は限られていますし、ローン以外にも生活費などの支出が発生しますからね。

どこかの消費者金融も「返済は計画的に!」ってCMを流していますよね。

ローンの返済に苦しむサラリーマン

もし無計画なローンを組んでしまうと、その後の返済に苦しむ可能性が高くなってしまいます。

その一例が「返済期間の設定」です。

一般的に、返済期間は短い方が利息が少なくなるので、短期間にした方が良いと言われています。確かにその通りですが、この情報だけを根拠に「短めでいっか!」と返済期間を設定してしまうと後で困る事になります。

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自動車ローンの返済期間(支払い回数)は何年がベスト?

返済期間の違いによってどれだけ返済額が変わってくるのかを実際にシミュレーションしてみましょう。

シミュレーション条件:返済期間3年と5年、借入金額300万円、金利5%、ボーナス払い無し

返済期間毎月の返済額総支払利息総支払額
3年89,913円236,857円3,236,857円
5年56,614円396,822円3,396,852円

支払利息の総額自体は、返済期間3年の方が約16万円少なくなっていますが、毎月の返済額は3万円以上高くなっていますよね。

毎月の給料次第で延滞してしまう人も出てくるでしょう(参考:車のローンの返済を延滞・遅延したらどうなる?)。

人差し指を立てる女性

このように、同じ借入金額でも返済期間が違うだけで、毎月の返済額はこれだけ異なります。そのため、余裕をもって返済できるように、自動車ローンを組む前に各金額がいくらになるのかをシミュレーションするようにしましょう。

:返済期間を長くすれば総支払額は多くなります。毎月の返済額と総支払額の両方の面を考慮してローンを組むようにしましょう。こうした点からもシミュレーションは大事だ、と言えますね。

具体例として「返済期間」を挙げましたが、各ローン商品の比較や借り換え時の比較など、様々な場面でシミュレーションは大事になります。

面倒くさがらずに必ず行うようにして下さいね。

【補足】ライフタイムイベントも考慮しよう!

自動車ローンの返済計画を立てる時に、「収入」と「総額・毎月の返済額」の2つの要素だけで考えてしまう人がいます。

「収入が○○万円だから毎月○万円の自動車ローンなら返済できるかな?」といった感じですね。

しかし、自動車ローンは一般的に3年~7年ぐらいの期間に渡って返済していきます。その間、自動車ローン以外の支出も当然発生するでしょう。そうした事も考慮して、自動車ローンを組むべきだと思います。

とはいえ、発生するかどうか分からない支出を考慮していては切りがありません。そのため、「ライフタイムイベント」という蓋然性の高い支出を考慮していきましょう。

結婚して子供が出来た家族

ライフタイムイベントとは「結婚・子供の出産・子供の学校入学」などの節目節目のイベントの事を言います。

これらのイベントは想像以上にお金がかかります。特に結婚式・披露宴はお金がかかりますよね。新生活が始まれば、新しい家具なども必要になってくるでしょう。そんな時に限界ギリギリまで車のローンを組んでいると首が回らなくなってしまいます。

「車のローン」が払えるかどうか!?だけでなく、ローンの返済期間中に発生するであろうライフタイムイベントとの兼ね合いも考えながら、ローンを組むようにしましょう。

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各種手続きに対応するシミュレーションサイトの紹介

それでは各種手続きに対応する便利なシミュレーションサイトを紹介していきますね。

:どのシミュレーションサイトでも、表示される結果はあくまで入力した内容を基にした試算結果です。実際の数値とは異なる事も有ります。また、借入可能額や残価などを保証するものでは有りません。

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ボーナス払いも計算出来るシミュレーションサイト

ボーナス払いの併用について悩む人が多いのでこのセクションを設けましたが、基本的にどのシミュレーションサイトもボーナス払いの計算に対応しています。

なので、ここでは使いやすい「Goonet」のシミュレーションサイトを紹介しますね。

ボーナス払い対応のシミュレーションサイト

入力する項目は上記画像のように7つだけです。支払利息及び返済額の総額を知る事が出来ます。また、返済予定表も表示してくれるので、毎月の返済額(もちろんボーナス月の返済額も)や各支払回数における元金の残高も分かります。

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残価設定ローン対応のシミュレーションサイト

残価設定ローンを利用して車の購入を検討している人は、計算機や時計で有名なCASIOが提供している「こちら」のシミュレーションサイトを利用して下さい。

残価設定ローン対応のシミュレーションサイト

残価設定額は任意に設定可能です(通常、購入価格の30%~50%)。

「残価設定ローンの場合」と「通常のローンの場合」の月々の返済額及び総支払額を知る事が出来ます。

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残価設定ローン(残クレ)とは?5個のメリットと6個のデメリット

なお、購入する車の候補が絞られている場合は、各メーカーのシミュレーションサイトを利用して下さい。車種毎の残価額が設定されているので、より詳細な金額を把握する事が出来ます。

借り換え対応のシミュレーションサイト

借り換えを検討している人は「全国銀行協会」のシミュレーションサイトを利用して下さい。

借り換え対応のシミュレーションサイト

「借入残高」「残りの返済期間」「新旧ローンの金利」を入力すれば、シミュレーション結果が表示されます。

”借り換えた場合”と”借り換えなかった場合”の差額が表示されるので、とても比較しやすいサイトです。

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車のローンを借り換えするメリットとデメリット‐金利負担を軽減

なお、返済期間は旧契約の残存期間で固定されています(参考:車のローンの返済期間を延長(変更)する事は可能?)。

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一括返済・一部繰上返済対応のシミュレーションサイト

一括返済又は一部繰上返済を検討している人は「三井住友銀行」のシミュレーションサイトを利用して下さい。

一括返済対応のシミュレーションサイト

住宅ローンのシミュレーションサイトですが、入力する内容は自動車ローンと同じなので計算可能です。「必須項目」と「ボーナス返済分」のみ入力すればOK。

「繰上返済金額」の欄に一括返済を計算したい人は借入残高を入力、一部繰上返済を計算したい人は繰上予定金額を入力して下さい。

”一括返済・一部繰上返済をした場合”と”しなかった場合”のシミュレーション結果が表示されるので、非常に便利です。

ちなみに、一部繰上返済については「期間短縮型」と「返済額軽減型」を選択出来ます。

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【車のローン】一括返済・繰上返済をする場合の返済額の計算~手数料に注意~

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まとめ

車に乗る女性

無謀な返済計画を立てると返済に苦しむばかりか、購入した車に乗っていても楽しさを感じなくなってしまいます。

こいつ(車)のせいで・・・とは思いたくないですよね。

そのため、自動車ローンを組む前に必ずシミュレーションを行うようにしましょう。金利・返済期間などをいろいろと変えてみて、ご自身の収入に見合ったローンを組むようにしてくださいね。

その際に今回紹介した自動車ローンのシミュレーションサイトがお役に立てばと思います。

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専門家からのコメント

岩切 健一郎(Kenichiro Iwakiri)

1986年5月生まれ。宮崎県出身。業界10年目。コンサルティング会社、外資系生命保険会社を経て、現在は保険代理店に勤務しながら、発達障害の方のライフプランを専門に行う合同会社ひなたを経営

<保有資格>FP1級CFP全課目合格

監修者一覧・詳細はこちらから

『コメント』

車の購入は、人生における出費の中でも大きなウエイトを占めます。一生涯で車にかかる費用は維持費も含めて3,000万円という試算データもあります。車の購入と学費の時期が被ったり、自宅の修繕時期が被ったりすると、一年間で300万円から400万円の出費になることもあります。

その時に現金があればいいのですが、もしなかった場合は、ローンを利用することとなり、結果的に利息がかさみます。年齢が若く手元にお金が無い時であればローンは有効な手段です。

しかしある程度年齢が上がったとき、計画性がないためにマイカーローンを使い、払わなくてもいい利息を払うことを避けるためにも、事前に将来の出費の見通しを立てるために、ライフプランを作成することは非常に大切です。

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