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最近ではマイカーローンを組む場合でも、来店不要のネット完結で低金利なローン会社が増えてきましたよね。
とは言え、地元の金融機関なんかも含めると「まだまだお得に借りられるところがあるんじゃないの?」と思う方も多い事でしょう。
そんな人に役立つ地域別のおすすめマイカーローンを表で比較してご紹介します。
山梨県でマイカーローンが組める金融機関
山梨県内でマイカーローンが組める金融機関は以下の通りとなっています。
金融機関 | 金利 | 限度額 | 期間 |
---|---|---|---|
山梨県民信用組合 | 2.500%~4.200% | 最高1000万円 | 6ヵ月以上10年以内 |
富士宮信用金庫 | 1.780%~3.28% | 50万円以上1000万円以内 | 3ヵ月以上10年以内 |
三菱UFJ銀行(全国対応・来店不要) | 2.975% | 50万円~1,000万円 | 6ヵ月~10年 |
中央労働金庫 | 1.20%~3.90% | 最高1000万円 | 最長10年 |
東京消防信用組合 | 1.450% | 700万円 | 最長10年 |
静岡銀行(全国対応・来店不要) | 2.4%~3.4% | 100万円~1000万円 | 10年以内 |
福島銀行 | 1.70%~2.90% | 10万円以上3000万円以下 | 6ヵ月以上10年以内 |
住信SBIネット銀行 | 1.775%~3.975% | 1万~1000万円 | 1年以上10年以内 |
埼玉りそな銀行 | 1.90%~4.475% | 500万円 | 最長10年まで |
損保ジャパン(全国対応・来店不要) | 1.9%~2.85% | 999万円以内 | 6ヵ月~10年 |
りそな銀行 | 1.900%~4.475% | 500万円まで | 最長10年まで |
鹿児島銀行 | 1.800%~2.200% | 最高1000万円まで | 最長10年 |
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こうして見ると金利は年1%台半ば~後半くらいで借りることができる商品が多く見られるのがわかります。
ただこれらの数字はあくまでもっとも低い金利が適用された場合ですから、この数字だけを鵜呑みにするのではなく、申し込み・利用条件なども考慮したうえで、自分がどの程度の金利の水準で借りられるのかを検討して判断することも必要になりそうです。
この点は、融資額や用途とも深く関わってくる部分だけに非常に重要な部分です。
地元(山梨県内)の金融機関が少ない
山梨県でマイカーローンを組もうと考えた場合には、大手を中心に山梨以外のエリアでも事業展開を行っている金融機関をメインにローンの内容をチェックしていくとよいでしょう。
こうした地域ごとにマイカーローンを探す場合には地域密着型の運営を行っている地方銀行、信用金庫、信用組合が重要な選択肢になりますが、山梨ではこうしたタイプの金融機関が少ないのが特徴となっています。
そのため、メガバンクをはじめさまざまな金融機関の中からマイカーローンの内容をチェックしていくようにしましょう。
一見山梨とは縁がなさそうな金融機関でも、進出して営業エリアとしているケースも見られます。
その分、金融機関の候補をピックアップしていくのに手間がかかってしまうこともありそうです。
別商品のローンも検討してみる
また、首都圏に含まれるエリアだけに東京や神奈川をメインの営業エリアとしている金融機関が進出していることも多く、関東の金融機関の支店が山梨県内にあるかどうかを見ていくと探しやすいかも知れません。
そしてもうひとつ注意しておきたいのがひとつの金融機関で複数の選択肢が用意されているケースがあることです。
たとえば後述しますが、福島銀行では自動車の購入専用のローンとして用意されている「マイカーローン車助」のほか、用途自由で自動車の購入資金としても利用できる「目的別ローン」という商品もあります。
基本的にはマイカー専用のローンを選ぶことになりますが、何らかの事情で審査をクリアできなかった場合には用途自由で自動車の購入資金として利用できるローンも選択肢に加えるといったやり方も出てくるわけです。
その場合、他の金融機関のマイカーローンと比較して金利や限度額の点でどちらが優れているかを比較検討していくことも重要になってくるでしょう。
その意味では、情報収集にコツがいる一方で、うまく探していけば自分に合ったローンを見つけるチャンスに恵まれやすいエリアとも言えそうです。
変動金利で最安のマイカーローンは中央労働金庫
マイカーローンの多くは、変動金利のもとで融資が行われます。
景気の動向などの影響で年2回見直されるのが原則で、契約した当初の金利でずっと返済を続けられるわけではない点はしっかり踏まえておきましょう。
この点は、固定金利とどちらを選ぶかを決める上での大事なポイントです。
変動金利のローンを検討する場合には返済中に金利が上昇するリスクを踏まえておく必要があるため、できるだけ低いところを選ぶのが原則です。
山梨県で金利の低さが魅力のマイカーローンといえば、中央労働金庫です。
このローンではすべての条件をクリアすることで年1.200%の金利で融資を受けることができます。
ただ中央労働金庫の金利に関しては少し注意も必要で、金利の優遇を受けられる条件を満たしているかどうか、最終的な負担額がどれぐらいになるのかを自分にとってほんとうにお得なローンなのかを見極めていく工夫が求められます。
金利優遇を受けられるかがポイント
じつは中央労働金庫の基本的な金利設定はそれほど低くはなく、一般の利用者が融資を受ける場合には変動金利で年3.675%の設定になっています。
なお、そのほかに団体会員の構成員の場合は変動金利で年2.40%、生協会員の組合員の場合は変動金利で年2.60%とかなりの優遇を受けることができます。
まず自分がこうした有利な金利で利用できる環境かどうかをチェックしておきましょう。
重要なのは金利引き下げ制度として「ずっとサポート引き下げ」「はるかぜ引き下げ」の2種類が用意されている点です。
まず「ずっとサポート引き下げ」では、申し込み時に当信用金庫の「エース預金」を1年以上契約しており、残高が12万円以上の場合には年0.2%の金利の優遇を受けることができます。
さらに当信用金庫の有担保または無担保ローンをすでに利用して返済中の場合でも、同様の優遇を受けることができます。
一方、「はるかぜ引き下げ」では、身体障害者手帳を保有している方は年1.0%の優遇が適用されます。
金利に関してはもうひとつ、当信用金庫では変動金利だけでなく固定金利での融資も行っている点が重要です。
固定金利のほうが年0.225~0.5%ほど高くなるのでどちらがよいか比較検討しておくとよいでしょう。
返済方法は元利均等毎月返済、またはプラス加算月併用返済の利用も可能です。
そして、用途が非常に幅広い点もこのローンの大きな特徴です。
自動車・バイクの購入に関しては新車・中古車を問いませんし、車検や修理に必要な費用、免許所得の費用などにも利用できます。
さらに車庫の建設、クルーザーやジェットスキー、ヨットなどマリンスポーツ関連の購入費用、スポーツバイク、電動アシスト車など自転車に関する費用も用途に含まれます。
すでに他の金融機関からお金を借りて自動車を購入した場合には、借り換え資金としても利用できます。
こうした使い勝手のよさも、金利と併せてチェックしておきたい部分です。
固定金利で最安のマイカーローンは鹿児島銀行
一方固定金利の魅力は、なんといっても返済期間中支払う利息の負担がかわらない点です。
計画的に返済していきたい場合には変動金利よりも魅力的ですし、利息の変動リスクを考えると少々変動金利よりも利率が高くても固定金利を選びたいという方も多いはずです。
山梨県のマイカーローンで最安の固定金利で利用できる金融機関では、鹿児島銀行が挙げられます。
最安なら年1.80%で融資を受けることもできるので、他の金融機関の変動金利と比較してもほとんどそん色ないレベルとなっています。
この鹿児島銀行のローンを利用する際に注意したいのは、まず申し込み条件を満たしているかです。
信用金庫・信用組合のように会員にならないと利用できない、金利面で不利になるといったことはありませんが、借り入れ時の年齢が満20歳以上満65歳以下であること、完済時の年齢が満72歳以下であることが大前提です。
他のマイカーローンと比較しても年齢の上限が低めなので、年齢の高い方が利用しようと思ったときに少々不利になってしまうでしょう。
あとは、安定継続した収入があることも条件です。
マイカー購入以外にも使えるローン
用途は車に関する幅広い範囲が含まれており、自動車・バイクの購入なら新車・中古車を問いません。
車検・修理費用や免許取得費用にも使えますし、カーナビをはじめとしたオプションの設備・装置の購入資金も含まれています。
ジェットスキー、レジャーボートなど自家用船舶の購入代金、さらに他の金融機関からの借り換え資金としても利用可能です。
借り換えに関しては、返済中のローンにおいて直近6ヵ月以内に遅延がないことが条件になるので注意しましょう。
金利に関しては、一定の条件を満たすことで引き下げられる優遇措置も用意されています。
たとえば、鹿児島銀行の住宅ローン「かぎん住宅ローン」を利用している場合には、年0.4%、当銀行に給与・年金の振り込み指定がある場合には年0.4%、借り換え資金として利用する場合でも年0.4%の優遇を受けることができます。
ほかにも「かぎんeバンクセンター」で仮審査を申し込みを行った場合や、「かぎんeバンクサービス」の会員の場合は年0.2%の優遇が適用されます。
この「かぎんeバンクサービス」に関わる優遇は誰でも適用されるチャンスがあるだけに、鹿児島銀行でローンを組もうと思った場合にはこのサービスの利用も検討しておきたいところです。
返済方法は、元利金等返済方式を基本にボーナス時の増額返済も利用可能です。
ボーナスで返済する場合には、借り入れ金額の50%以内の制限が設けられているので注意したいところです。
ねらい目は「保証料無料」もしくは「保証料込み」の金融機関
ローンを組む場合には金利の数字が非常に重要になってくるのは言うまでもありませんが、実際に融資を受ける場合にはこの金利にプラスしてほかの負担が必要になるケースも見られます。
金融機関としては自分のところのローンがいかに負担が少なく借りられるかをアピールする必要から、この追加の負担の説明が十分に行われていない場合もあります。
とくに注意したいのが保証料です。
保証を確保できるかどうかは、マイカーローンに限らず融資を受ける際に非常に重要なポイントとなります。
自分で保証人を確保できる場合はよいのですが、それが難しい場合には金融機関が用意している保証を利用する形になります。
これは無料で利用できるわけではなく、保証料を支払った上で保証してもらう形となります。
ですから金利にプラスしてこの保証料が必要になるケースも出てくるわけです。
しかも保証料は金利と同様、年率で決定されることが多く、借りる金額が多ければ多いほど、借りる期間が長ければ長いほど負担が大きくなります。
ですから金利と利息をチェックする場合には金利に保証料が含まれている、またはもともと保証料が必要ない場合と、金利にプラスして保証料が必要になる場合をしっかり見極めたうえで比較検討していく必要があるわけです。
たとえば金利が年1.50%と低い水準で魅力的に思える金融機関でも保証料が年0.7%別途に必要な場合には実質年2%を超えてしまうことになります。
保証料が必要なケースとそうでないケース
難しいのは保証料が必要ない金融機関がある一方、金利にあらかじめ保証料が含まれている金融機関もあることです。
金利の数字だけで比較検討してしまうと本当に負担が少ない金融機関を見逃してしまう恐れが出てきます。
年1.5%の金利設定で別途に保証料が必要になる金融機関よりも、保証料なし、もしくは保証料が金利に含まれている金融機関のほうが全体の返済金額が安くなることもあるわけです。
借入額によって保証料が発生することも
もうひとつ、保証料について頭に入れておきたいのは、融資額によって保証人が求められる場合と必要ない場合があることです。
たとえば、東京消防信用組合のマイカーローンでは融資額が200万円までは保証人が必要ないため、保証料もかかりません。
しかし201万円以上になってしまうと保証が必要になり、別途に保証料の支払いが発生してしまいます。
ですから自分が融資を受けたいと思っている金額で保証料が必要になるのか、必要ならどれぐらいの負担になるのかを確認していくことが大事になってきます。
もうひとつ例を挙げると、融資額が最大3000万円ともっとも高い水準にある福島銀行の「ふくぎんマイカーローン車助」の場合、金利に保証料が含まれているため、融資額によって金利に差が出てきます。
融資額が1000万円以下の場合は年2.00~3.10%なのに対して1000万円超の場合では年1.70~1.90%と融資額が大きいほうが得な設定になっています。
たくさん融資を受けるとその分利息の金額も増えるわけですが、福島銀行の場合は単純に考えて1000万円を借りるよりも1001万円を借りたほうが保証料も含めた全体的な負担額が少なくなる可能性も出てきます。
こうした融資額ごとの保証料の設定も見ておきたいところです。
保証料が必要ない金融機関では、中央労働金庫が挙げられます。
一方、保証料込では富士宮信用金庫の「みやしんカーライフ SUPER」、損保ジャパン日本興亜、鹿児島銀行などが挙げられます。
手数料など諸費用もチェックしておこう
金利以外の負担ではもうひとつ、手数料も見逃せないポイントです。
契約時の事務手数料のほか、繰り上げ返済や返済内容を変更する際に手数料が発生するケースもあるからです。
とくに注意したいのが繰り上げ返済手数料です。
せっかく早めに返済して利息の負担を減らすつもりだったのに手数料の負担が発生したおかげでそのメリットが相殺されてしまった、といったケースに陥らないよう注意したいところです。
また手数料に関しては窓口で手続きをする場合と、ネット上で手続きする場合とで設定が異なるケースもあるので注意しましょう。
この手数料の点でもメリットが大きいのが、中央労働金庫です。
繰り上げ返済の際には窓口・インターネットともに手数料が一切発生しないため、機会があればどんどん繰り上げ返済を行って最終的な返済額を減らしていくことができます。
東京消防信用組合、鹿児島銀行なども手数料が発生しない金融金庫なので返済中の繰り上げ返済や返済内容の変更を検討している場合には有力な選択肢となってくれそうです。
実際にどの程度の手数料がかかるのか、それを金利にプラスすることでどれぐらい負担になるのかもマイカーローンを比較していく上での重要なポイントです。
繰り上げ返済に関しては1回につき5000円~1万円程度かかるところが多く、そうなるとこの負担を払ってでも繰り上げ返済をする価値があるのかどうか慎重に検討しなければなりません。
融資を受ける際にはこの点も考慮したうえで返済期間を検討したほうがよいでしょう。
繰り上げ返済を行うくらいなら、最初から融資機関を短く設定したほうが手数料の負担が少なくなるだけでなく金利の低く設定できるメリットもあるからです。
金利の優遇措置をうまく活用する
これまでも少し触れましたが、金融機関では一定の条件を満たすことで金利の引き下げを行っていることがあります。
引き下げの優遇を受けるための条件はかなり厳しいものもあれば、とくに難しくなく満たせるものもあるので条件と内容をよく確認しておくようにしましょう。
とくに多いのが、給与・年金の振込先として指定している場合に引き下げが適用されるケースです。
ですから、日ごろ利用している金融機関でこうした優遇措置がないかどうかをまずチェックしてみましょう。
さまざまな引き下げ措置が適用されることで思いのほか低い金利で利用できることもあります。
たとえば富士宮信用金庫の場合、10万円以上の給与振込または定期積金契約が100万円以上の場合に年0.2%の優遇を受けられるほか、住宅ローン、消費者ローンを利用している場合にも年0.2%、3種類以上の公共料金の引き落とし口座として指定しているといった利用頻度が高ければ高いほど金利が優遇される仕組みとなっています。
日ごろよく利用している金融機関ならこうした金利面に関しても相談や問い合わせがしやすいでしょうから、窓口で問い合わせてみてはいかがでしょうか。
色々な金利優遇の条件
ユニークなものでは有料ドライバー、SDカードを持っている場合に金利の優遇を受けられる金融機関もあります。
日ごろから安全運転を行い事故のリスクが低いドライバーは、マイカーローンを組む際に優遇されるわけです。
先ほどの富士宮信用金庫ではゴールド免許またはSDカードの保有で年0.2%、鹿児島銀行では優良ドライバー、または発行1年以内のSDカードを保有している場合に年0.1%の優遇を受けることが可能です。
そのほかにも不定期に期間限定のキャンペーンを積極的に行っている金融機関は多く、タイミングをうまく見計らうことができれば通常の金利よりもかなり有利に融資を受けることが可能です。
たとえば富士宮信用金庫では「カーライフプラン SUPER」において固定金利で年1.780~2.880%を適用さらに以前に当信用金庫のマイカーローンを利用したことがある方を対象にした「カーライフリピートプラン SUPERキャンペーン」においてさらにお得に固定金利で年1.540~2.640%が適用されるキャンペーンなどを実施しています。
ですから山梨県内のマイカーローンの金利を比較する場合、最新の情報を踏まえたうえでチェックしていかないと本当に最安のローンを見つけるのが難しくなってしまいます。
通常金利では平均クラスの金利設定の金融機関がキャンペーン期間中だけ最安クラスに躍り出るケースも珍しくないからです。
逆に言えば、車をローンで購入しようと考えている場合にはキャンペーンの期間を見計らって計画を立てていくやり方もあります。
すぐにでも車を購入する必要がある場合は別として、それほど急ぐ必要がない場合にはキャンペーンの状況をよくチェックしたうえで理想的なタイミングを探ってみるとよいかもしれません。
たとえばキャンペーンのタイミングを活かしたことで年0.2%の金利の優遇が得られた場合、通常の金利で融資を受けた場合に比べて最終的な返済額に万単位の違いが出てきます。
金利の優遇に関してはもうひとつ、用途や利用環境によって金利が引き下げられるケースもあります。
たとえば損保ジャパン日本興亜では、申し込み時の年齢が満20~満25歳以下で200万円以下の借り入れの場合に年0.1%の優遇が適用されるほか、借り入れ金額が499万円以下で排気量251cc以上のバイクの購入代金に利用する場合にも年0.1%引き下げてもらうことができます。
ほかにも東京消防信用組合の「はじめて割り」のように、はじめて融資を受ける場合限定で年0.20%の優遇を受けられるといった制度を設けているところもあります。
はじめてマイカーローンを利用する方や年齢が若い方は、こうした特別な優遇措置も忘れずにチェックしておくと意外なほど低い金利で融資を受けられるチャンスも出てきます。
ネットで申し込みと契約ができるかどうかも見ておく
ネット申し込みが可能かどうかも、ローンを決める上で大事な比較材料となってきます。
地域密着型の地方銀行や信用金庫が少ない傾向がある山梨県では自宅の近くに金融機関があまりないケースも考えられます。
山梨県内に進出している金融機関でも支店の数は限られていますから、よさそうなマイカーローンが用意されている場合でも自宅近くにないので利用しづらいといったシチュエーションも十分に考えられるわけです。
ネット上でローンを比較検討する場合、こうした立地条件を度外視してしまう傾向があるだけに注意が必要な部分でしょう。
来店不要の金融機関
ただその一方で、ネットのみで申し込み・契約が可能なローンもあります。
金融機関の公式サイトから直接申し込んだうえで、契約の手続きなどもネットで完結させることで来店する必要もなく融資を受けられるのです。
必要書類の提出は、郵送やメールで送信するなどの方法で済ませることも可能です。
こうしたタイプのローンなら自宅近くになくても無理なく利用できますし、わざわざ来店する手間もかからないので時間の都合を気にすることなく好きなときに申し込むことができるといったメリットも得られます。
先ほど触れたキャンペーン期間中に申し込む場合などにも、来店不要のメリットが役立つでしょう。
県外では、来店不要で申し込みができるマイカーローンが複数用意されています。
たとえば福島銀行の「マイカーローン車助」には「いつでもどこでも支店」というキャッチコピーがつけられており、そのコピーのとおり来店不要なだけでなく、いつでも申し込むことができます。
それから大手では住信SBIネット銀行。ネット銀行だけあって手続きをネットで完結させることができます。
しかも、この銀行のマイカーローンでは繰り上げ返済にかかる手数料がないうえに、1円からできるという非常に大きなメリットを備えています。
お金の余裕ができたとき、がんばって節約して返済額を増やせそう担ったときにはネット上からいつでも繰り上げ返済ができるわけです。
ほかにも埼玉りそな銀行、りそな銀行、損保ジャパン日本興亜などでも来店不要での申し込みが可能です。
あと見逃せないのが、先ほども触れた鹿児島銀行。
「かぎんeバンクセンター」を利用して審査の申し込みを行うと金利が優遇される特典がつくのでまさに一石二鳥、単に手間が省けて楽なだけでなく、こうした返済が楽になるメリットが得られるケースがあることも覚えておきましょう。
仮審査や返済シミュレーションもwebで
なお、これら来店不要の金融機関ではネット上で仮審査の受付や返済シミュレーションなどのサービスも行っています。
仮審査を受けたからとって必ずしも申し込まなければならないというわけではありませんから、まずは自分の収入や希望額で融資を受けられそうかどうかを仮審査で確認したうえで候補になる金融機関をピックアップしていくというやり方もあります。
せっかくよさそうなローンが見つかったのにいざ審査を申し込んでみたら断られてしまった、ではいかにも残念です。
本格的にローンを絞り込む前に、ネット上から仮審査を利用してみてはいかがでしょうか。
ネットを利用した仮審査の場合でも、24時間いつでも申し込むことができるうえに土日でもすぐに審査結果を得られることが多いので時間の節約にもなるでしょう。
ただローンを利用する場合、店舗に訪れて窓口で直接相談したいと考える方も多いでしょう。
ネットでの契約は手軽にできる一方で詳細が確認できずに不安が残る、そんな方はもちろん自宅から無理なく訪れることができる金融機関の中から選んでいく方法もありです。
このあたりは金利や融資額といった表面上の数字だけでは判断しきれない面もあるので自分なりの基準で検討したうえで見極めていきたいところです。
少々手間はかかりますが近くにある金融機関に訪れ窓口でいろいろと相談してみたうえで来店不要のローンと比較したうえでどこが一番適しているのかを決める、といったやり方もあります。
もうひとつ、来店不要のローンを検討する際に頭に入れておきたいのは窓口での契約とネットでの契約と両方を受け付けているタイプのケースです。
こうしたローンではネットで完結させる場合と来店して直接契約を交わす場合とで融資内容に違いが出てくるケースもあります。
たとえば東京消防信用組合では、来店して契約する場合には融資額が最高1000万円までなのに対して、ネットで申し込んで契約する場合には500万円が上限に設定されています。
鹿児島銀行のようにネットを利用することで金利面の優遇などのメリットが得られるローンがある一方でこのように逆にデメリットがつきまとうローンもあるのです。
こうした窓口とネットでの申し込みの違いは、ローンの詳細に小さく記載されているだけで気づきにくい部分もあるので、よく確認しておきたい部分です。
また、申し込みと審査はネットで行うことができますが、最後の契約の部分では来店が求められるローンなどもあります。
なかなかこのあたりは判断が難しい部分ですが、手間と時間とローンの内容のバランスを見極めながら判断していくよう心がけましょう。
利用条件
審査とも関わってくる重要な点が申し込み・利用条件です。
住宅ローンなどに比べるとマイカーローンはそれほど審査のハードルは高くありませんが、場合によっては審査に落ちてしまうリスクもあります。
それだけではなく、審査を通ったとしても金利が高めになってしまう、融資額が希望に届かないといった問題が出てくることもあるので注意したいところ。
審査をクリアできるか心もとない場合にはハードルが低そうなところを選ぶ、一方金利や融資額ができるだけよい環境で利用したい場合にはハードルか高めのところの方がよい面もあります。
もともと高めのハードルをクリアしている人は、返済能力があると判断されてよい環境で融資を受けられるチャンスが出てくるからです。
この利用条件に関して、ポイントとなるのはやはり収入でしょう。
返済能力と直接関わってくる部分だけに審査の結果とも深い関係があります。
「安定・継続した収入がある方」など具体的な条件を設けていない金融機関もある一方、かなり明確な数字を挙げているところもあります。
たとえば損保ジャパン日本興亜のマイカーローンでは、前年の税込年収が280万円以上で定職・定収入があることが条件になっています。
これはかなりハードルが高い部類に入りますが、逆にこの具体的な条件をクリアしていれば審査が通る見込みが高くなるのでわかりやすい面もあります。
それから、年齢と勤続年数。
たとえ定職についている場合でも勤続年数が短い、就職したばかりの環境では審査が通らないこともあります。
この点はそれほど厳しいハードルを課している金融機関は少なく、東京消防信用組合のように1年以上を条件にしているところがほとんどです。
一方年齢に関しては、下限は18歳以上と20歳以上のところがあり、山梨県内ではほとんどが満20歳以上から申し込める条件に設定されています。
注意が必要なのは年齢上限です。
東京消防信用組合のように上限をとくに設けていないところもありますが、かなり厳しい設定をしているところもあります。
たとえば損保ジャパン日本興亜では、満60歳以下となっており、先ほどの年収の条件も併せて高齢者には利用しにくい面もあります。
また申し込み時の上限と完済時の上限の両方を設定しているところも多く、鹿児島銀行では申し込み時が満65歳以下で完済時が満72歳以下に設定されています。
つまり、ギリギリの満65歳で申し込んだ場合には、利用期間は7年以内になってしまうことになります。
それに対して、山梨県民信用組合では申し込み時の上限は設けておらず、完済時の年齢が満76際未満となっています。
ですから高齢の方が利用する場合には、金融機関ごとにどれぐらいの返済期間で利用できるのかもチェックしておく必要が出てきます。
ほかには信用組合の場合は組合員であるか、組合員になる資格があることが条件になることも多いですし、その金融機関に口座を開設していることが条件になるケースも見られます。
これらはローンを申し込む段階で条件を満たすことができるのでそのために出費が必要になるのか、時間がどれぐらいかかるのかなどを事前に確認しておきたいところです。
あとは、先ほど保証料に関して触れた保証に関する条件がネックになることもあります。
金融機関が用意する保証会社の保証を受ける場合、当然のことながらその保証会社の保証を受けられることが大前提となります。
そのため同じマイカーローンであっても、自分で保証人を用意できる場合には融資を受けられるのに、保証会社の保証を利用する場合には受けられないといった可能性も出てきます。
マイカーローンの場合はそれほど保証を受けられないケースはありませんが、過去にローンの延滞をしたことがある方は頭に入れておいたほうがよさそうです。
細かい部分では、担保が必要になるかどうかや車を購入したときの所有権がどうなるかといった点も見ておくとよいかもしれません。
車を購入した時点で所有権を自分のものにできるかどうか、審査を申し込む際に具体的に購入する車を決めていない場合でも申し込むことができるか。
こうした違いは、実際にローンを申し込む際にかなり気になる部分でもあります。
山梨県でマイカーローンの利用を検討している場合には、このようにいろいろな観点からお得なローン、または希望通りの条件で利用できそうなローンを選んでいくことになります。
どの金融機関のローンが一番金利が安いのかは、利用条件によって異なってくることが多いので難しいところ。
それだけに自分がどれぐらいの金額をどれぐらいの利用期間で借りたいのかをできるだけ具体的にしたうえで、各金融機関のローン商品を比較していくようにしましょう。
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